Highlight UI/UX

Highlight(ハイライト)は、迅速にアプリの課題を見つけるヒューリスティック分析サービスです。開発にも強いアーキビジョンのデザインチームが、ユーザー体験をさらに高めるキーポイントを見極め、ユーザビリティ向上の第一歩へ導きだします。highlight-uiux.com

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マガジン

  • 主治医のUI/UXデザインTips集

    デジタルプロダクトのUI/UXだけでなく、モノやコトの体験にまつわるTipsも配信していきます。

  • Highlightビハインドストーリー

    Highlightの中の人たちのビハインドストーリーをお届けします。

  • 使いにくいUIを作ってみた

    意図的に使いにくいUIデザインを作って、Highlight診断の様子を再現する記事です。不定期更新。

最近の記事

フリーミアム。しつこい勧誘でその製品が嫌いになる

仕事や生活に欠かせないさまざまなWebサービス。機能を制限して無料で使い続けられる、いわゆるフリーミアムのタイプが多いですよね。これは、その製品を評価し、継続利用するかどうか判断するために非常に有用なビジネスモデルといえます。 しかし、アップグレードの勧誘がしつこいサービスもあります。ときに、アップグレードをしないとそれ以上は使えないような見せ方をしているものもあり、キャンセルボタンを意図的に分かりにくい場所に置いているものもあります。 こういうことをされると、そのサービ

    • 電動歯ブラシ。その機能、本当にいりますか?

      電動歯ブラシには歯を正しく磨くためのタイマー機能や、押し当てる力が強いと自動で振動を弱める圧力センサーがついていたりしますよね。 新しい製品はスマホアプリと連携して、ブラッシングの状況をモニタリングしたり、磨き方のアドバイスを受けられるようなものもあります。 いずれもプラークコントロールという観点で役に立つ機能だと思いますが、私は長年使ってきて、それら機能を一度も必要としたことがありません。それどころか邪魔に感じています。 皆さんはどうでしょうか? 注)UI/UXデザ

      • リサイズ。比率を維持するキーが変わり大論争

        グラフィックツールで写真や画像をリサイズする際、従来は比率維持にShiftキー押下が必要でした。ところがある日、この挙動が逆転。多くのデザイナーを混乱に陥れ、熱い論争にまで発展したのです。 私も最初は戸惑いましたが、実はこの変更を歓迎しています。比率を維持したままリサイズすることが多いため、Shiftキーが不要になったのは合理的だと感じるからです。大胆な変更でも、時代に合わせて進化する勇気は称賛に値すると思います。 ただし、ツールによって挙動が異なる点は今後の課題かもしれ

        • 丸いお箸。片づけるときに簡単に転がる

          日本人のみならず、世界で市民権を得ている箸。発祥は中国で、なんと5000年前から使用されていたそうです。 日ごろ気になるのは箸の転がり。我が家では自分の食器は自分で片づけるルールがあり、「ごちそうさま」の後、お椀やお皿の上に箸を置いて運ぶのですが、丸い箸はすぐに床に落ちてしまいます。 なぜ丸にするのか疑問ですが、角ばっていると使用時に指当たりが気になることはあります。最適な形状は何だろうと考えてしまいますね。 皆さまはどんな箸をお使いですか? 注)UI/UXデザイナー

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        • 主治医のUI/UXデザインTips集
          32本
        • Highlightビハインドストーリー
          5本
        • 使いにくいUIを作ってみた
          3本

        記事

          使いにくいUIデザインを作ってみた(ファッションECアプリ編)

          めちゃくちゃ使いにくいシリーズが第3回目を迎えました。今回はファッションECアプリです。 ⚠️デザイン課題を放置するリスクをお伝えするために、診断の様子を再現した架空のストーリーです。企業名、人物名、サービス名などもすべて架空です。特定の団体、人物、モノ、コトを批判する意図はありません。 概要前提条件は下記の通りです。前回と同様に「患者と主治医」という構図でHighlight診断の様子を再現していきます。 患者:大手アパレル企業でEC事業責任者を務める小松 由美さん 診

          使いにくいUIデザインを作ってみた(ファッションECアプリ編)

          インフィニットスクロール。元の位置に戻らなくてイライラ限界

          途切れなくコンテンツが表示されるインフィニットスクロール。多くのアプリで活用されるUXの王道です。しかし、ある課題に気づいた方も多いはず。 例えばECサイトで商品を探していて、詳細画面から戻ると元の位置に戻らない経験はありませんか? これが多発すると、多くのユーザーは探すのを諦めてしまいます。 実は、元の位置に戻すことは技術的に可能です。実現しているアプリがたくさんあるのが何よりの根拠です。 アプリやサイト開発者の方々へ。この問題を放置すると、どれだけ魅力的な商品やコン

          インフィニットスクロール。元の位置に戻らなくてイライラ限界

          スマホケース。巨大なアフターマーケットを創出

          スマホのルックスを自分好みにカスタマイズできるスマホケース。さまざまな素材、色、デザインのものが世の中に溢れています。 現代の技術で滑らないスマホの製造は可能なはずです。しかし、あえてそうしないのは、スマホケースという巨大なアフターマーケットを創出するためかもしれません。 この市場は2023年には世界で約300億ドル規模に達し、Casetifyのような成功例も生み出しています。保護機能や個性化のニーズを満たすだけでなく、新たな雇用も創出しているのです。 控えめに言って、

          スマホケース。巨大なアフターマーケットを創出

          音楽アプリ。尋ねてもいないのにしつこくリコメンド

          多くの音楽アプリには、ユーザーの試聴履歴を元に自動でプレイリストを作る機能が搭載されています。 気が利くなと思うこともあれば、余計だなと思うこともありませんか。 例えば、たまたま90年代のヒット作を聞いたとします。そのタイミングで90年代のプレイリストを作ってくるようなアプリは、「これも聞きたいでしょ?」と尋ねてもいないのにしつこくリコメンドしてくる人と同じだと思うんですよね。 皆さんはどう思いますか。 役割音楽アプリの自動プレイリスト機能は、ユーザーの試聴履歴を分析

          音楽アプリ。尋ねてもいないのにしつこくリコメンド

          使いにくいUIデザインを作ってみた(特急券予約アプリ編)

          以前に番外編として公開した記事が社内外で好評だったため、不定期でシリーズ化していきたいと思います。 今回のテーマは特急券予約アプリです。 ⚠️デザイン課題を放置するリスクをお伝えするために、診断の様子を再現した架空のストーリーです。企業名、人物名、サービス名などもすべて架空です。特定の団体、人物、モノ、コトを批判する意図はありません。 概要前提条件は下記の通りです。前回と同様に「患者と主治医」という構図でHighlight診断の様子を再現していきます。 患者:大手SI

          使いにくいUIデザインを作ってみた(特急券予約アプリ編)

          アナウンス。過剰すぎて判断力を鈍らせる

          日々の通勤や移動で、繰り返される公共交通機関のアナウンスに違和感を覚えたことはありませんか? 初めての利用者と毎日の利用者の両方に配慮しようとする意図は理解できます。しかし、「お忘れ物のないようにご注意ください」といった頻繁な案内に、過剰に反応してしまうこともあるでしょう。 利用者の安全と快適さを追求する一方で、個人の判断力を尊重することも大切です。ますます便利になる現代社会だからこそ、利便性と自律のバランスを見直す時期ではないかと感じます。 公共サービスの在り方につい

          アナウンス。過剰すぎて判断力を鈍らせる

          カーナビアプリ。早いルートに一定時間で自動切り換え

          カーナビアプリで、交通状況に応じてより早いルートを案内してくれることがあります。その後のアクションの提示方法はアプリによってさまざまです。 私が見た中で最も秀逸なのは、早いルートに切り替えるかどうか選択肢を提示しながら、一定時間経過したら自動的に切り替えるパターンです。運転中のユーザーに配慮したデザインですね。 個人的には確認不要で切り替えて欲しいですが、これが多くの人に受け入れられるベストプラクティスだと思います。 役割カーナビアプリの重要な役割は、ドライバーを目的地

          カーナビアプリ。早いルートに一定時間で自動切り換え

          詰め替えウェットティッシュ。2枚目のティッシュがついてこない

          汚れを手軽に拭きとれるウェットティッシュ。皆さんの生活でもよく使われていると思います。 中身が無くなったらケースを再利用し、詰め替えパックを買うのが一般的ですが、中身を入れた後、1枚目をケースの取り出し口へ通すのが難しく、やっと押し込んでも2枚目がついてこないことが多くてストレスを感じます。 この問題、皆さんはどう対処していますか。 注)主治医はプロダクトデザイナーではありません。UI/UXデザイナーから見た考察となります。 役割ウェットティッシュは、私たちの日常生活

          詰め替えウェットティッシュ。2枚目のティッシュがついてこない

          通知バッジ。お知らせがないのに気を引くニセ通知

          ユーザーにお知らせがあることを知らせるバッジ。アイコンの右上に赤い丸で表示されることが多いものです。 通知がある、ということだけを丸ドットで示すパターンもあれば、通知の件数を楕円で囲って示すパターンもあります。 後者において、通知が1件もないときに「0」と表示されるアプリがありますが、やめたほうがいいですよ。なぜなら、通知がないならユーザーの気を引く必要がないからです。 実生活で特に用もないのに人に声をかけるようなことは普通はしませんよね。そういうことです。 役割通知

          通知バッジ。お知らせがないのに気を引くニセ通知

          冷感インナー。トップスからはみ出てみっともない

          冷感インナーがすっかり定着しましたね。特に夏に着用する場合、ワイシャツやTシャツの下に使うことが多いかと思います。 しかし、男性用のものはインナーの襟元がトップスからはみ出て目立つものが多いです。女性用のものは襟元がU字型にカットされるなど工夫がみられますが、男性用は一向に改善される気配がありません。 そもそもインナーとして売るなら、性別問わず「中に着るから外から見えないで欲しい」という役割をしっかり果たして欲しいと思うのは私だけでしょうか。 注)主治医はプロダクトデザ

          冷感インナー。トップスからはみ出てみっともない

          使いにくいUIデザインを作ってみた(会員管理システム編)

          今日は番外編として、「患者と主治医」という構図でHighlight診断の様子を再現してみました。アプリのUIデザインを手掛けたのはレトロマスターと呼ばれる中村 秀樹さん。クライアントから使いにくいと言われ続けていて、しぶしぶ相談に来て、Highlight診断を受ける、という設定です。 ⚠️デザイン課題を放置するリスクをお伝えするために、診断の様子を再現した架空のストーリーです。企業名、人物名、サービス名などもすべて架空です。特定の団体、人物、モノ、コトを批判する意図はありま

          使いにくいUIデザインを作ってみた(会員管理システム編)

          アップデート。タイミングを選べて安心

          昨今、アプリのアップデート手段には自動、手動、サイレント、強制などがあります。不具合のリスクから、慎重なユーザーは手動アップデートを選ぶことが多いでしょう。 そんな中、優れたアップデート方法を採用しているデスクトップアプリがあります。控えめに通知を行い、適用タイミングをユーザーが選べるのです。強制的なアップデートはなく、ユーザーのアクションでのみ実行されます。 これは現段階でのベストプラクティスの一つですが、アップデートしないリスクもあることを忘れずに。アプリのタイプに応

          アップデート。タイミングを選べて安心