何で高校1年生の時に沖縄に家出したのか?⑤『15の夜』
今現在の自分の年齢は34歳で、今から約18年前の16歳の時に地元の福岡県から沖縄に家出した。
今日は中学生時代に自分が″何″を考えていたのか、頭の中を整理する意味でも、書き残しておこうと思う。
尾崎豊の曲で『15の夜』という作品がある。自分はこの曲が気に入っていて『自由を求め続けた15の夜』という歌詞がズシリと心に刺さっている。
『義務教育で学校に背けば逃げ場所が無くなってしまう。』という、若者の不自由性についてのメッセージが込められていて、感受性が豊かな人であれば心にくるものがあると思う。
中学3年時の自分は当時15歳だったわけで、尾崎豊の『15の夜』は友達と一緒に行ったカラオケでいつも歌っていた。
美術の授業では『15の夜』をイメージした暗闇の背景の中に虹をかけて、尾崎豊の歌詞を書き表した絵を描いた。
美術の先生からはよく描けていると言ってくれたのを覚えている。
その時から家出をしたいと考えていたわけだが、まさか本当に家出するとはその時の自分は思ってもいなかった。
しかも、沖縄って…。
いろいろと紙一重なことが重なり、家出をしたわけだが、自分の人生の中では何一つ無駄なことはなかったと思う。
心理学には『試行錯誤学習』という概念がある。
『試行錯誤学習』とは、失敗から得られるものは多いにあるということだ。
自分はいろいろと人生に悩み、高校時代のスクールカウンセラーから生き抜くヒントを多く教えてもらった。
死にたい夜を何千日と数えてきたが、それでも、今もなお生きていられるのは失敗からでも得られるものが沢山あることを知ったからだ。
誰しもが混乱に陥りやすい今の世の中を生き抜くのは、難しいことが多いかもしれない。
でも、人間として生まれただけで大変有難いことだと思えば、多少のことでは凹まなくなる。
課題にぶつかったときに、どうやって対処するか、人に相談することは重要だ。
そして、最終的に決めるのは自分である。
心の羅針盤を操作するのは自分だと決めて、正しい方向を目指して舵をとろうではないか。
自分も正しい道に舵を取れるように、心の中に信じる者を宿し、困った時は周囲に相談して、共に強く生きることを決意している。