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高地と平地での運動にダイエット効果の違いはあるの?

ダイエット目的で運動を開始される方も多いと思います。
それではハイアルチで行う高地トレーニングと平地でのトレーニングではダイエット効果に違いはあるのでしょうか。

肥満の若者を対象にした研究では低酸素と平地空間の2グループに分かれ、どちらのグループもカロリー制限を設けた上で4週間のトレーニングを行いました。1週間あたりの運動時間は22時間でそのうち6時間が低酸素空間での運動時間になります。

最大心拍数の60-70%での有酸素運動、そして最大筋力に対して40-50%強度の筋力トレーニングを行ったところ低酸素空間で運動を行ったグループでは約7㎏ の減量が見られ、一方で平地空間のグループでは約4㎏の減量が見られました。

低酸素トレーニングが平地でのトレーニングに対してダイエット与える影響の可能性がある一方で対象となった人たちは肥満と診断された被験者であることを考えなければなりません。
またダイエットには食事、運動以外にも関与してくる要因があるため運動に対する体の反応もそれぞれ違います。

考えられる低酸素トレーニングのメリットは低酸素空間で運動を行い血中酸素濃度が下がると同時に最大酸素摂取量、最大心拍数も同時に低下します。そのため平地と同じ心拍数で運動を行った場合、最大心拍数に対しての割合が大きくなるため運動強度が高いということになり消費エネルギーもその分大きくなります。

例えば最大心拍数200の人が160で運動した場合は最大心拍数に対して80%の運動強度ということになります。しかし血中酸素濃度が90%まで低下すると最大心拍数も190-195程度になり160運動した場合は82-84%程度となります。

少し難しくなりましたが低酸素空間での運動は酸素不足を補うために通常よりも体の機能が過活動になると考えるとエネルギー消費が大きくなりダイエット効果が高まるのかもしれません。




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