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初任だった自分への反省

勤務時間と残業

勤務時間は実はよく分かっていませんでした。休憩時間が45分あっても、その時間に授業が入っていたりと、学校での勤務時間はかなり特殊です。また、残業代は一律4%しか出ないので、残業すればするほど時給が減っていきます。しかし、月平均で60時間は残業しないと仕事が終わらない程でした。部活動を休日にやっても時給は最大900円ほど。やればやるほど、時給は下がっていきます。その異常さをきちんと理解していませんでした。

自腹を切るな

仕事に関する経費はきちんと請求することの大切さを分かっていませんでした。『これ教室で使えそう』などと百円ショップで便利なものを買ってしまったり、タブレットを自腹で購入したりしていました。それが素晴らしい教師だと思い込んでいました。教師が自腹を切ると、予算が削減されて子どもや自分たち教師の首を返って締めることになるのに気づかずに…。

時は金なり

効率的に働くことの大切さが当時の私にはまだ分かっていませんでした。がむしゃらに頑張ればいいとすら思っていました。しかしがむしゃらに頑張ればその分身体と心は悲鳴をあげて壊れていきました。当時はICTの導入が全く進んでおらず、紙で何でも処理するために細かい仕事が積み重なっていきました。先輩教員にいわれるがまま何でも紙での仕事をやっていて、便利なツールを探そうという発想そのものがありませんでした。

個人情報と守秘義務

新卒の先生はいい意味でも悪い意味でも生徒や保護者との距離感が近いです。実名でやっていたSNS(facebook)に鍵をかけておらず、同僚や保護者や生徒に必要以上に知られてしまったことがあります。これは完全に自業自得でした。守秘義務に関しての失敗で生徒や保護者に関するものはありませんでしたが、痛い思い出です。

うまく行かないのは当たり前

大学で学んだことがなかなか活かせませんでした。初めて赴任した学校で初めての生徒に向き合い、授業はボロボロでした。部活顧問で休みはなくて満足に授業準備もできていませんでした。自然と仕事に対するハードルを自分で上げすぎて、自分で自分首を締めていたと思います。

また、同僚の先生たちは自分のことに必死な様子で、気軽に相談できる雰囲気ではありませんでした。『自分でなんとかしなければ!』と一人で抱え込みがちになっていました。今考えると、謙虚になってもっと人に頼るべきだったと思います。

まとめ

初任者がうまくいかないのは当たり前です。反省は大事ですが、重要なのは、落ち込みすぎないことです。そして、学生の時とは違って、頑張りすぎない・無理しすぎない事が重要です。仕事はフルマラソンのようなもので、毎日続きます。日々の無理が心と身体の健康面に後々に響いてきます。

また、人に頼ることも重要です。一人で抱え込まないためにも、一人でいいので信頼できる同僚の先生を見つけましょう。

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