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雑談が人間関係のすべてを救う

『雑談の一流、二流、三流 (桐生 稔)』
の要約です。

会話が止まって沈黙…、初対面の人との話し方…、
そのような悩みを、誰でも持っていると思います。この本には、それら悩みを解決する「雑談」において実践的で誰でもできるメソッドが載っています。

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◆はじめに
雑談
 ↓
「雑」「言」「炎」
 ↓
とりとめもない言葉で炎を灯す
 ↓
たわいない話が場を盛り上げる人の関係性を生む

◆雑談の手順

①始める
②広げる
③聞く
④盛り上げる
⑤好印象を残す


◆雑談の始め方

相手に焦点を当てて質問する
(相手が話すのを待つのは3流、自分からただ話すのは2流)
例)「今日はいい天気ですね。今日は20度超えて花粉も多いらしいですよ。○○さんは花粉症とかお持ちですか?」

② 挨拶に2プラス
例)「おはようございます!昨日の飲み会は楽しかったですね!○○さんって結構お酒強いんですか?」
例)「初めまして!やっと会えて嬉しいです!赤色の服って聞いていたので、赤い服とひとばっかり見てましたよ~」
(生々しい話をすいません)

あいさつ+「 ① 」+「 ② 」

③話題は「毎日すること」
食べること
働くこと
動くこと
お金を使うこと
寝ること

④表情の準備
(準備しないのは三流、話題のネタを準備するのが二流)
コミュニケーションは心地よさが重要
「ディズニーのキャストからは、来てくれてありがとう」という気持ちが言葉にせずとも伝わってきますよね。
あの笑顔は向けられるだけで気持ちがいいです。

⑤相手の名前を反復して覚える
(名前を忘れるのは3流、何か意味を持たせるのが2流)
雑談の中で口にしまくる
相手は名前を呼ばれて承認欲求が満たされ、自分は名前を覚えることができます。

◆話の広げ方

①話させ上手を目指す
人には聞いてほしいという欲求があります。
とういうことは」「そうすると
ちなみに」「それで」の接続詞で会話を引き出してあげます。
例)「○○さんは釣りが趣味なんですね。
ということは、食べるなら魚料理の方がお好きなんですか?」
例)「そうすると、ご自身でも魚さばけるんですか?」
例)「ちなみに、今の季節ならどんな魚が釣れるんですか?」

②その場でネタを拡散する
話題の中のキーワードからネタを連想して話を広げます。
そう言えば」を使って話題を拡散する

例)「先日箱根に行ったんですよ~」と言われた場合
自分「箱根と言えば、温泉ですよね。どこの温泉行かれたんですか」

相手「はい! ○○温泉に行ったんですよ~」

自分「へぇ~○○温泉ですか!温泉と言うと、体の効果とかってどんなものでしたか?」

相手「肩凝り解消がありました!」

自分「肩凝りと言えば、最近の仕事はテレワークやはり多いんですか?」

箱根→温泉→効果→肩凝り→テレワークの連想ゲーム

③相手が話したくなる質問をする
・深める質問「なぜ~?」
・広める質問「他には~?」
・進める質問「それで~?」「それから~」

④褒めるポイント+「 ① 」
⑤before→afterを褒める

(褒めるところを見つけられないのは三流、褒めるところを無理やり探すのは二流)
常に人は進歩してるからその変化を褒めてあげましょう。
だから、前を聞いて現在を褒めることが大切です。
例)
相手「今月契約1人だけしか契約とれなかったよ。」

自分「すごいじゃん!! 先月は0だったじゃん!成長してるじゃん!

⑥見るのは共通点より相違点
(壁を作るのは三流、共通点を探すのは二流)
相手の情報で知ってることは少ないため共通点をみつけるのは大変。
例)
相手「今日は寒いですね~」

自分「むしろ、温かくない?」✖

自分「え、そうですか?○○さんって実は寒がりなんですか?」

相違点に興味を持って聞く

◆聞き方

①頷き+感嘆詞
「へぇ~、はぁ~、ほぉ~」

②全力励まし
(無視は三流、同調は二流)
ネガティブな話題がでたとき
松岡修造のように、励ましてあげましょう。
「すっごいじゃん!」「君なら出来るよ!」

勝ち負けなんか、ちっぽけなこと。
大事なことは、本気だったかどうかだ!

ミスをすることは悪いことじゃない。
それは上達するためには必ず必要なもの。
ただし、同じミスはしないこと。

③全力承認
(無視は三流、被せるのは二流)
特にSNSのコミュニケーション(見てほしい~褒めてほしい~)
SNSに投稿する理由は、承認して欲しいからなのです。
例)
相手「沖縄県行きました!」
「えぇ~!海キレイ」
「お洒落すぎる~」

◆雑談の盛り上げ方

①たとえ話
似ているものを連想すると相手が理解しやすいです。
また、インパクトを残しやすいです。

②擬音
例)宮川大輔

インパクトを残せるくりくりくり~べんっ!
擬音のボキャブラリーを増やすことが大切です!
自分だけの擬音語を作って話すこともお勧めです。
https://youtu.be/ErtgFijAuQ0
(宮川大輔のトーク集)

③一人二役を演じる
人は文字よりも映像の方が内容が伝わりやすいです。
会話も同じで、情景を一人で何役も演じることで映像にします。

例)
「この間ね、先生に『君は遅刻が多いよ』って言われたよ~朝って苦手だわ~」
このままだと一人称

「この間もさ、学校に遅刻したんだよ!そしたら先生にさ
『君は遅刻が多いんだよ!(先生のような口調で怒るように)』
いや~朝って苦手だわ~」

④一人質問
例)
「この前、渋谷で有名なラーメン屋にいったんですよ!お昼の時間だったのでズラ~って人が並んでたんですよ。そして、30分くらい並んでラーメン食べれたんですけど、出てきたラーメンのスープが、まさに宝石のようにキラキラ光ってたんですよ~。宝石みたいに光ってるスープのラーメンなんて食べたことありますか? ないですよね。 あのラーメンはこれまで食べた中でダントツに美味しかったです~!」

このように、あたかも話を振っているような表現をすることで周りを巻き込んで話ができます。

⑤空きのポジションを見極める
飲み会の役割には「回す人」「話す人」「聞く人」がいます。
・回す人…話を振る人
・話す人…話題を作り、話を展開する人
・聞く人…反応やリアクションが良い人

一流は場の最適化を一番に考えるため、場のメンバーの特性を理解した上で空いている役割を担います。

◆好印象を与える

①ギャップを残す
例)どちらの方が気になりますか?
(a)第一話から無敵で最終回まで一回も負けることがない勇者の物語
(b)第一話はスライムですら上手く倒せない勇者が最終回では魔王を倒す物語

おそらく(b)を選ぶ方の方が多いと思います。
なぜなら、弱小勇者が魔王を倒すというストーリーでは、変化があるからです。
人は変化を好みます。まさに、起承転結です。
雑談でも同じです。
仕事ができる人はむしろ自分の失敗談を話すなど、少しのギャップを見せることで相手をより惹きつけることができます。

②別れ際に記憶に残ったエピソードを伝える。
(三流は「それでは」の一言、二流は「楽しかったです」と感想を伝える)

「終わり良ければ総て良し」というほど、最後の終わり方は大切です。
話の中で「面白いな」と感じた話があれば最後に伝えてあげましょう!
例)
「今日は、ありがとうございました! 高校時代はやんちゃだった話が、今の○○さんからは想像もできなかったので最高でした!」

③空白を残す(番宣)
(三流は普通にサヨナラし、二流は次の約束をとりつける)

TVの番宣と同じように、相手も興味喚起の心理を利用し、相手の頭の中にぽっかりと空白を残しましょう。
例)
「今日は、ありがとうございました! 高校時代はやんちゃだった話が、今の○○さんからは想像もできなかったので最高でした!」
「○○さんって確か、日本酒が好きなんですよね!実は私の行きつけの居酒屋があるんですけど、そこは職人が目の前で握るお寿司が食べてれて、日本酒も日本中から厳選されたものばかりなんですよ~!今度ぜひ行きましょうよ!」

相手の好きな日本酒をネタに「日本酒も日本中から厳選された」というフレーズで相手の頭に空白を残しました。

④相手が見えなくなるまで感謝を伝える
例)
・エレベーターでは相手が完全に見えなくなるまでお辞儀をする

・お見送りの際には相手が見えなくなるまで手を振る

◆雑談の心構え

①腹を見せる

物理的
小学校のときに教わった話している人の方をみることです。
心理的
自分のいい所と悪いところ両方をさらけ出すことで相手は警戒心を解いてくれます。
ただし、一気に全てをさらけ出してはいけません。
少しずつ相手と交互に開示していくことが大切です。
まさに、カードゲームのように自身のカードを一枚ずつ開示しましょう。
例)
自分「僕実は、逆上がりが未だにできないんですよ~。誰にも言ってないんですけど実はコンプレックスなんですよ」

相手「え、そうなんですか!サッカーされていたと言っていたので運動神経はいいのかと思ってました! ...実は私も、野球をやっていいたのですが、運動神経はあまりいいほうじゃなくて、、、」

このように、自分の自己開示は相手が自己開示をするきっかけとなり話をより膨らませます。

②教えを乞う
社会では目上の人が目下の人に教育するようにできています。
また、自身の教養を広める上でも教えを乞うことは大切です。
そのため、自身よりも一回り、二回り目上の人と話す際には、教えを乞うようにしてください。
例)
「どうしたら、社長みたいに皆から慕われる人間になれるのでしょうか?」

③好奇心を満たそうとする
人の話を聞くときは、自分がその道の専門家になるくらいの気持ちで聞きましょう。その結果、自分には新しい知識が増え、話のボキャブラリーも増えます。いいことしかないのです。

まさに、小学生が母親に疑問を問いかけるように目をキラキラさせながら聞いてみてください!

④見通しこそが最大の自信
ここで質問です。
問)以下のいずれかの単語について30文字以内で説明しなさい
 (a)サッカー
 (b)ジョン・アダムズ

多くの方が(a)を選ぶと思います。
それは、サッカーについて知ってるからです。さらには、「サッカーとは~で~なスポーツで、、、」という話の展開を想像できるため、自信をもって答えることができるでしょう。
つまり、自信とは「見通し」の有無が関係するのです。

雑談も流れが分かれば自信に繋がります。
そのためには、日々の会話に少しずつでも取り入れ活用することです。

①始める
②広げる
③聞く
④盛り上げる
⑤好印象を残す


真の一流は、日常で成果を出すために、普段当たり前のようにすることを学ぶのです。

⑤成功の秘訣は運の良さ
(三流は生まれ持った才能という、二流は意思の強さという)
人間は生まれた時から奇跡そのものです。
世界の約70億人の一人であり、世界約200近くの国のなかで日本で生まれました。さらに、それぞれの母親と父親との間の子なのです。

今は「なんで私だけ…」と思うことがあり、「不幸だ」と思うかもしれないですが、そもそも今を生きていること自体が奇跡なのです。
自身の存在を奇跡であると生き生きと前向きに解釈できる人に人は惹かれるのです。そして、その人に惹かれて集まった人々との出会いも奇跡なのです。

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今回は、雑談の一流、二流、三流の要約をしました。
もし、興味があれば実際に読んでみることをお勧めします。
最後までお読みいただきありがとうございました。



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