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タロット劇場シリーズ カード占い物語

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タロットの物語シリーズ。占いマンガ。耳で読むストーリー。
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2023年12月の記事一覧

[タロット劇場#18]ソード(6)小アルカナ物語

タロットのストーリー仕立てシリーズ II 、ソード6。 ★これはタロ子が日常のなか、幸せ見つける、小アルカナ物語。 タロット劇場、はじまりはじまり。★ ソード物語も折り返し。 これまでのおさらい。 新商品開発に向け、立ち上がった企画。 しのぎを削ったアイデア出しや、試食会を経て、 社内コンペでライバルに勝利したタロ子」でした。 今回はソード6番目のカードです。 タロ子さんの声を聞いてみましょう。 「カタカタカタ……」 おや?なんでしょう?このカタカタいう音は……。 社内の様子をみてみましょう。 上司:「新たなプロジェクトへ向け、各々作業に取り掛かるように」 ふむ……。どうやら新たな展開。 新商品開発に向け、本格的にプロジェクトが始動したようです。 そしてタロ子さんも、PCのキーボードで淡々と作業を進めています。 なるほど。あのカタカタいう音は、 タイピング音だったんですね。 キーボードの打鍵音がまるで波の音のよう。 * ……波といえば このソード6、絵柄をご覧ください。 カードは、漕ぎ出した船、その船出シーンです。 タロ子さんの社内も同じく、 プロジェクトは出港し、商品開発の旅が始まりました。 あら? カードの絵柄、その船には乗客がいますね。 乗客はふたり。親子に見えます。 そのうちのフードで全身を隠した女性は、 背中を丸め、船に突き刺さった剣のほうへと顔を下に向けています。 タロ子さんも同じく、背中を丸め、 キーボードに突き刺さったアルファベットの配列へと、 顔を下に向け作業しています。 順調にデータ入力作業が進んでいます。 船客が乗る船のように、作業が航進しているのです。 ところで、この “船が進む“。 なぜ船は走っているのでしょうか? だって 乗船する親子は“乗っている“ だけで、 “船を漕いで“はいないのです。 タロ子さんも同じです。 目的地へ向かい淡々と作業しているものの、 自ら指導しているわけではありません。 船頭というキャプテンではないのです。 * ではいったい誰がこの船をーーつまりプロジェクトを、 動かしているというのでしょうか……? それは、ソード6のカードに答えがありました。 絵柄をご覧ください。 乗船する親子の後ろで、船を漕ぐ人がいます。 船頭さんが先導しているのです。 そう。タロ子さんの上司が先導しているからなんです。 つまり、背景には “指導者や援助者がいる“ ということ。 だから、淡々と作業に取り掛かっているのです。 * しかし一方で、“援助やサポート“ というワードにしては、この雰囲気。 パッと見、明るいムードではありません。 なんならこの小舟に、何本もの剣までもが突き刺さっています。 船に突っ立つ剣だなんて、 前は見えにくいわ、船積みもオーバーしそうだわで ……大丈夫なんでしょうか? はい、大丈夫です。やり過ごせます。 なぜなら、奥に見える水面は穏やかでもあるからです。 静かで淡々とした旅ではあるものの、 船頭さんが漕ぐ船に乗ってさえいれば 行きたい向こう岸へと辿り着くはずです。 タロ子さんもそう。 リーダーである上司のもと 淡々と作業をこなしていれば 目的地へ進めるのです。 ほっ。一安心……。 前回までの思考の争いから脱出して、状況が回復してます! 有利な方向へ進みそうな、良い変化ですね〜。  * * * 《クイズ》 * * * ーーと、「渡りに船」を感じたところで、今回もまいります。 題して、『タロットクイズ!』 問題です。 タロ子さんのPC画面には、 ソードにちなんだ とある絵が描かれているのですが、 それはいったい、“何と何“でしょうか? (※答えは2つです) ヒントは、あなたももしかしたら 今日スマホで使っているかもしれない “アレとアレ“ にまつわるイラストです。 正解発表は次回、“ソード7“ にて答え合わせです。お楽しみに。  * * * * * * そんなわけで、 ソード6のキーワードは、 「新しい出発・過渡期・恐れを乗り越え前進する」 でした。 さて、 指導者のサポートのもと、プロジェクトが始動したプリン開発! 思考の船は動き出したばかり! 上司の船頭のもと、果たしてタロ子を乗せたプロジェクトの航路はいかに!? 次回、 ソード7「コソコソこっそり姑息(こそく)にこそ!」 です!お楽しみに。 * * * * * *  『星のエンタメ☆』〜タロット劇場〜 あなたの星が実りますように。 東水みのり (※この記事の内容は、stand.fmにも投稿します) ・東水みのりstand.fmリンク https://stand.fm/channels/64a00b34b352effb9d464933 (「音楽提供:BGMer」http://bgmer.net)

[タロット劇場#17]ソード(5)小アルカナ物語

タロットのストーリー仕立てシリーズ II 、ソード5。 ★これはタロ子が日常のなか、幸せ見つける、小アルカナ物語。 タロット劇場、はじまりはじまり。★ 前回は「休日にて、いったんお休みしたタロ子」でした。 今回はソード5番目のカードです。 ……が、なんでしょう…。 この強い風当たり…ザワザワして、不穏な空気感ですね……。 どうやらここは、ぷりんコンペの会場のようですが、 なんということでしょう…… 殺伐とした雰囲気が漂っています。 競い合う相手同士、熾烈のプレゼン合戦が繰り広げられた模様です……。 しかし、 採用枠は限りがあるようで、そのひと枠の争奪戦。 となると、勝つか負けるかの修羅場、 そこに情けや手加減は無用の世界観なのですね。 うーん、なんともピリピリした対立、 なんかもう…みていられません! ーーおっと! ちょうど現場でも動きがあったようです! * 会社の人:「A案。採用、決定〜」 あらま!タロ子さんのA案が採用されたみたいですよ! タロ子:「へへーん! ようは勝てばいいのよ、勝てば!」 タロ子さんの心の声がもれていますが、 なんともざらついた、ノイズまみれの声、ですね……。 採用枠を勝ち取リ、頭が高いタロ子さんと、 肩を落として去っていくライバルの姿。 なんというか……ワンドの勝利のときとは、 ちょっとニュアンスが違いますね。 ✳︎ では改めて、 ソード5のカードをご覧ください。 ソードの剣は5本、登場人物は3人います。 が、手前の人物は冷ややかな笑みを浮かべて、 剣を持っていますね。 一方で、奥にいる2人の人物は、 背中を丸めて去っていくようですが、 剣は置いていっちゃうんですね……。 そう、ソード5のカードでも 『戦いに敗れ剣を置き、去ってゆく人物』と、 『勝利して捕獲した剣を携える人物』、 この二手にキッパリ分かれています。 * おやおや。 ぷりんコンペ会場でも、似たような配置のようですね。 奥にいるスーツ姿の2人の人物は、 プレゼンボードを置き、背中を丸め、去っていきます。 一方、勝った手前のタロ子さんは、 チャンピオンバッジをつけたボードを携えています。 まるでその表情は、ライバルを下目に見るかのよう……。 正々堂々と勝負して勝ち得た権利なら 思う存分に応援したいんですが、ね……。 その勝負、どんな手段で勝ち取った剣ですか? 敗北者の剣……つまり、プレゼンボードが落っこちていますよ。 敗者の虚しさに ほくそ笑んでいると、 その強風なのか、それとも奪ったはずの剣なのか かまいたちのように、知らずのうちに 傷つけ合ってしまわぬように……。 剣の取り扱いには、ご用心。 なぜなら、言葉はときに剣のように誰かをーー……。 * おっと。 なりふりまっていられないタロ子さんは警戒しているようですので、 そろそろ私もすごすご、去りゆこうと思います。 そんなわけで、ソード5のキーワードは、 「私利私欲・争い・利己的な行動による、勝者か敗北」 でした。 次回、 ソード6「進むよ、たんたん、プロジェクト」 です!お楽しみに。 * * * * * *  『星のエンタメ☆』〜タロット劇場〜 (また次回、お耳にかかります) あなたの星が実りますように。 東水みのり (※この記事の内容は、stand.fmにも投稿します) ・東水みのりstand.fmリンク https://stand.fm/channels/64a00b34b352effb9d464933 (「音楽提供:BGMer」http://bgmer.net)

[タロット劇場#16]ソード(4)小アルカナ物語

タロットのストーリー仕立てシリーズ II 、ソード4。 ★これはタロ子が日常のなか、幸せ見つける、小アルカナ物語。 タロット劇場、はじまりはじまり。★ 今回は私のように更新をお休みしてた、ソード4のお話です。 前回は、「プリンの試食会での意見でハートブレイクなタロ子」でした。 上司や同僚からの剣のような鋭い意見に、悲観に暮れ、 傷心の様子でしたが、傷は癒えたのでしょうか? ちょっと声をかけてみますね。 タロ子さん?あの〜?タロ子さーん?? ……おや。 応答がありませんね? あら。今日はスーツ姿ではなく、パジャマ姿ですね。 なるほど。今日はお休みの日のようです。 というのも、ソード4のキーワードは、 「休息・休養・充電期間」。 いったん停止して、回復のためのタイミングです。 なぜかというと……。 ソードといえば、情報と思考をあらわす「風」のエレメントですが、 想像してみてください。 いわば、ソードがスマホだとして、 もし情報が増えていったら、どうでしょう……? キャッシュがたまり、ストレージがいっぱいで、 フリーズしそうになったら…どうします? 再起動したり、容量を減らしたり、しませんか? あるいは、充電が減ったなら、いかがしょう? 充電して回復させますよね。 ソードも同じこと。 人も思考や考えがいっぱいいっぱいになって、 頭がパンクしそうになったなら……? 休むが一番だったり、もしくは その思考に苛まれている状況からいったん遠ざかって、 休戦するのがいいかもしれませんよね。 または、頭を使いすぎたり情報がいっぱいで、 脳が疲れる“脳疲労“になってしまわないためには……? * こんな言葉を聞いたことがありませんか? 「勉強は休憩が重要」という言い回しを。 なぜ学校の授業時間は、あの長さなのでしょうか? それは、頭を使い続ける、それよりも、 適切に休憩をとるほうがむしろ効率的で、 集中力もより持続できるからなのではないでしょうか? 思考する場のは、なにも学びの場だけではありません。 知恵を使わない日や、情報に触れない日なんて、あまりないですよね。 タロ子さんだって、そうなんです。 どんなに勝ち取りたい「プリン新商品開発の成功」のためだって、 24時間、働けますか? いいえ、お休みも仕事の成功のうち、なのかもしれません。 しかし、それは「休憩」であり、「一時中断」です。 なぜなら、ソード4のカードをご覧ください。 眠る騎士の壁に飾られているソード。 その『飾ってある剣』のほうは、今すぐ手にできそうにはありません。 だから、今すぐ教会の外へは持って行かなそうですね。 しかし、もう一本の剣はどうでしょう? それは、騎士のそばに置かれています。 そっちは、今すぐにでも手に取れそうですね。 だからこそ、「一時中断」なだけで、また再開されたら そのソードの思考を使う場面がいずれ来るわけです。 いわば、今はインターバルなのです。 * ……と。 おやまぁ。 タロ子さん家の壁にも、ソードのような言葉が飾られていますね。 どれどれ? 『いざ!ぷりんコンペ』 ですとな? タロ子さんの新商品開発に向けた思考の戦いは、まだ続いているようですね。 でも、今はまだ、 カードに描かれたステンドグラスのように、 タロ子さん家の窓からも、夜の帷と星の煌めきが。 平和な癒しのときでゆっくりしましょう。 大丈夫。 カードの騎士が横たわってるのも、タロ子さん家のベッドも、 どちちのカラーも、 “希望と幸せの“あの色“をしているんですもの。 えっと……、何色だっけ? ……ふぁ。 そんなこと考えてたら、眠くなりました。 今は頭の回転を止めて、眠るとします…。 ……と、失礼しました。 ソード4の意味と同じく、 “仕切り直すタイミング“ ですので、幕切れのお時間です。 次回、 ソード5「勝つのは私よ!いざコンペ」 です!お楽しみに。 * * * * * *  『星のエンタメ☆』〜タロット劇場〜 あなたの星が実りますように。 東水みのり (※この記事の内容は、stand.fmにも投稿します) ・東水みのりstand.fmリンク https://stand.fm/channels/64a00b34b352effb9d464933 (「音楽提供:BGMer」http://bgmer.net)