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[タロット劇場#17]ソード(5)小アルカナ物語

東水みのり
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タロットのストーリー仕立てシリーズ II 、ソード5。

★これはタロ子が日常のなか、幸せ見つける、小アルカナ物語。
タロット劇場、はじまりはじまり。★


前回は「休日にて、いったんお休みしたタロ子」でした。
今回はソード5番目のカードです。



……が、なんでしょう…。
この強い風当たり…ザワザワして、不穏な空気感ですね……。

どうやらここは、ぷりんコンペの会場のようですが、
なんということでしょう……
殺伐とした雰囲気が漂っています。

競い合う相手同士、熾烈のプレゼン合戦が繰り広げられた模様です……。

しかし、
採用枠は限りがあるようで、そのひと枠の争奪戦。

となると、勝つか負けるかの修羅場、
そこに情けや手加減は無用の世界観なのですね。

うーん、なんともピリピリした対立、
なんかもう…みていられません!


ーーおっと!
ちょうど現場でも動きがあったようです!





会社の人:「A案。採用、決定〜」

あらま!タロ子さんのA案が採用されたみたいですよ!

タロ子:「へへーん! ようは勝てばいいのよ、勝てば!」


タロ子さんの心の声がもれていますが、
なんともざらついた、ノイズまみれの声、ですね……。


採用枠を勝ち取リ、頭が高いタロ子さんと、
肩を落として去っていくライバルの姿。

なんというか……ワンドの勝利のときとは、
ちょっとニュアンスが違いますね。


✳︎


では改めて、
ソード5のカードをご覧ください。

ソードの剣は5本、登場人物は3人います。
が、手前の人物は冷ややかな笑みを浮かべて、
剣を持っていますね。

一方で、奥にいる2人の人物は、
背中を丸めて去っていくようですが、
剣は置いていっちゃうんですね……。


そう、ソード5のカードでも
『戦いに敗れ剣を置き、去ってゆく人物』と、
『勝利して捕獲した剣を携える人物』、
この二手にキッパリ分かれています。



おやおや。
ぷりんコンペ会場でも、似たような配置のようですね。


奥にいるスーツ姿の2人の人物は、
プレゼンボードを置き、背中を丸め、去っていきます。

一方、勝った手前のタロ子さんは、
チャンピオンバッジをつけたボードを携えています。

まるでその表情は、ライバルを下目に見るかのよう……。

正々堂々と勝負して勝ち得た権利なら
思う存分に応援したいんですが、ね……。

その勝負、どんな手段で勝ち取った剣ですか?
敗北者の剣……つまり、プレゼンボードが落っこちていますよ。


敗者の虚しさに ほくそ笑んでいると、
その強風なのか、それとも奪ったはずの剣なのか
かまいたちのように、知らずのうちに
傷つけ合ってしまわぬように……。


剣の取り扱いには、ご用心。
なぜなら、言葉はときに剣のように誰かをーー……。





おっと。
なりふりまっていられないタロ子さんは警戒しているようですので、
そろそろ私もすごすご、去りゆこうと思います。


そんなわけで、ソード5のキーワードは、
「私利私欲・争い・利己的な行動による、勝者か敗北」
でした。

次回、
ソード6「進むよ、たんたん、プロジェクト」
です!お楽しみに。


* * * * * * 


『星のエンタメ☆』〜タロット劇場〜
(また次回、お耳にかかります)
あなたの星が実りますように。

東水みのり




(※この記事の内容は、stand.fmにも投稿します)
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(「音楽提供:BGMer」http://bgmer.net

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