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彼の星 (140文字小説)

 満天の星空になると、私は彼を探す。

 原っぱに体を預け、星に目を走らせる。

「婚約指輪の代わりに、あの星を君に贈るよ」

 歯の浮くセリフに、思わずケラケラ笑ってしまった。

「僕が死んだら、あの星から君を見守るから」

 言葉って現実化するんだよ。

 だから、きっと見守ってくれてるよね。

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