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お魚くわえたドラ猫を追っかけてはいけない (140文字小説)

 魚をくわえた猫を追っている。

 右手には包丁、左手にはまな板だ。

 猫は突き当たりを右に折れた。

 曲がった先で、まな板を勢いよく放った。

 猫をかすめたが外れた。

 次は狙いを定め、包丁を投げる。

 これも外れた。

 猫は見えなくなった。

 苛立ちながら踵を返すと、拳銃を構えた警官隊がいた。

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