【しまった!】2023年のベスト10冊には続きがありました
この本に出会ったのは12月31日。自分が、2023年に読んだ本の中からベスト10冊を選んだ記事を書いた後のことです。
なんというか、この本は幕の内弁当みたいな本です。恋愛、人権、コミュニケーション、歳を重ねること、などなど。いくつかのテーマについて、多過ぎず少な過ぎず、ちょうどいい量の対談集になっています。
だから、1つ読み終えるたびに、
「あぁ、もうちょっと読みたいな。けどもう終わっちゃったし次のやつ読もう。お、おぉ!?このテーマも引き込まれてしまうぞ。」
となり、どんどん引き込まれてページをめくる手がなかなか止まりません。
最初は実家に帰ったときの暇つぶしになったらいいかと軽い気持ちで買ったんですけど、読み始めて20分経った頃には、「たまたまとはいえ、この本を見つけた自分最高!大晦日にいいことあったぞ!」って気持ちになりました。高島屋の丸善でたまたま見つけた自分ありがとう。もっと言えば、見つけやすく配架してくれた書店員さんありがとう。
おかげで、2023年ベスト10冊を更新したくなりました。でも自分がこの本に出会うまでに面白いと思った本たちも確かに面白いし、編集するのも気がひけるので、このようにこの本のためだけに記事を書いているわけです。
そんな個人的な評価が高まっている本が、こちらです。
『モヤ対談』
『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』の著者である花田菜々子さんが、20名のゲストと対談した本です。
ヨシタケシンスケ、ブレイディみかこ、窪美澄 、岸政彦、西加奈子などなど、自分にとって名前は聞いたことあるけど著書を読んだことない人が何名かゲストに挙がっていたので書いました。正直なところ20名のゲストのうち、私は半分も知りませんでした。それでも十分な読みがいがありました。
初めて名前を聞く方の著書も読んでみたくなったくらいです。20名のゲストのうち、1名でも名前を聞いたことがある人がいたら買って読むことを薦めたい気持ちです。
『モヤ対談』って名前もいいんですよ。
昔、探求学習について研修を受けたことがあります。講師の方が、探求学習をこんな風におっしゃっていました。
「探求学習というのは、今ある『?』を、分かったの『!』に変えることだけじゃないんです。1つの『?』から別の『?』が生まれることでもあるんです。」
この『モヤ対談』もまさにそんな感じです。そうだったのか!と目が開かれる思いになることもあれば、え?どういうこと?と疑問が湧くこともあります。
ゲストやテーマの多彩さ、1つのテーマの分量、読後感、どれをとってもやっぱり幕の内弁当みたいな一冊です。