【WEB問診無料公開】運用方法の例
元外来整形の理学療法士→医療系システム営業の加藤秀和です。
新型コロナウイルスの院内での患者の触れる問診票(バインダーやペン、タブレット等)を介しての『接触感染』が疑われ、この事例を受けて院内での接触感染への対策が求められています。
そこで患者が自身のスマホで問診回答をしてもらい院内での共有物を減らせるように、弊社WEB問診サービス【SymView】を一部機能無償でご利用いただけるよう開放しています。
そこで、今回の無料機能の活用方法についてご紹介致します。
1.概要
WEB問診は患者が自分のスマホを使って問診に回答できるサービスです
■紙の問診票で使うバインダーやペンを介しての接触感染防止
■受診前に入力してもらい来院前から「主訴」「感染リスク」が把握出来る
■受診前の患者に連絡を入れて受診時間の指定や接触者相談センターへの連絡を促す
などの活用が可能です。
1-①運用前の準備【院内環境】
【WEB問診活用のために必要なもの】
以下の環境は事前にご準備ください。
弊社所定のフォームよりお申し込みいただきましたら、弊社より
■患者による問診回答用URL
■医療機関管理画面URL・ログインID・パスワード
をご連絡致します。
問診内容確認用端末(ノートPCやタブレット)にて医療機関管理画面URLにアクセスし、ログインID・パスワードを入力しログインしてください。
1-②運用前の準備【ホームページへのリンク】
患者による問診回答用URLを【ホームページ】や【予約システムのお知らせなど医療機関で編集可能な場所】等にリンクをつけ、患者が院外からWEB問診に気づく環境を作ってください。
1-③運用前の準備【院内回答用のQRコード印刷】
もし、院外から入力ができなかった場合は受付時に問診票を渡す代わりに【WEB問診回答画面にリンクするQRコード】を医療機関画面から印刷しておき、それを患者スマホで読み取ってもらう事で問診に回答してもらいます。
※QRコードの読み取りはAndroidの場合は読み込みアプリが必要です。また、LINEの友達追加画面の【QRコード】からも読み取りが可能です。
2.患者による問診入力のタイミング
1で準備した環境にて、患者は自分のスマホを使って問診の回答をしてきます。
※使用する問診票の設定等はスタートアップガイドをご覧ください。
※本格運用前に問診回答用URLからスタッフ様が入力をお試しください。
2-①.院外からの入力
可能な限り院外でHP等から入力頂けるように、問い合わせや予約の電話連絡があった際に「WEB問診にご協力ください」とお伝えする、来院した患者に次回以降WEB問診に協力いただくよう「次回からWEB問診を入れてください」と伝えるなどしてください。
2-①.院内での入力
WEB問診に気づかずに直接来院された患者には「院内感染防止のためにお手持ちのスマートフォンで問診票に答えられます。こちらのQRコードを読み込むことはできますか?」と伝えて問診回答を促します。(操作に不慣れなどでどうしても難しい方には紙など別の方法をとってください)
3.医療機関での問診確認【表示端末1台】
患者が回答した問診票は医療機関管理画面URLにて確認可能です。
問診内容確認用端末を院内にて1台ご用意した場合の運用例について説明します。
3-①.受付に端末用意
患者来院時に「HPなどからWEB問診の回答はお済みですか?」等確認。回答していなければ「院内感染防止のためにお手持ちのスマートフォンで問診票に答えられます。こちらのQRコードを読み込むことはできますか?」と伝え問診を回答してもらいます。
入力した問診は医療機関管理画面に最新のものから上に入ってきます。
該当の患者の名前を確認(検索することも可能です)し印刷する。
印刷した問診票を確認し医師や看護師に回す。(初診の場合は住所・電話番号の入力)
3-②.診察室に端末用意
WEB問診の回答内容を印刷せずに問診確認用端末にて見る場合
WEB問診の入力有無は受付にて確認します。
受付はWEB問診の入力有無を電子カルテのメモ欄や紙カルテに「WEB問診あり」の印をつけて医師に回します。
医師はその印を確認したら、医療機関管理画面にて問診票を確認します。
4.医療機関での問診確認【問診表示端末2台】
問診確認端末を2台用意できる場合は、処置室にて「看護師確認用」の端末を用意することがおすすめです。
看護師は問診一覧画面にて感染症疑いの患者が院外から問診を入れて来ないか適宜チェックすることができます。
看護師が適宜チェックしていたWEB問診にて、感染リスクが高い患者がいた場合、
■【来院時にすぐに隔離室に案内する】【まずは院外にて予診に入る】
■詳細内容を確認し患者電話番号へ連絡し【受診時間の指定】【接触者相談センターへの連絡指示】
といった対策や準備が可能になります。
5.まとめ
【患者】
・ホームページでWEB問診を知り入力してくる
・院内ではQRコードを読み取り問診入力
【受付スタッフ】
・WEB問診の回答の有無を患者に確認
・WEB問診のご案内(次回以降も院外からお願いする)
・必要に応じて印刷やカルテのメモに「WEB問診」入力済みの旨記載
【看護師】
・事前に問診内容チェックし院内感染防止の対策
【医師】
・WEB問診の内容を紙、もしくは問診内容確認端末でチェック
【医療機関全体】
スマホ世代にとっては便利ですが、慣れない患者にとっては手間に感じることもあるかもしれません。
医療機関全体で【院内感染防止のためWEB問診にご協力頂きありがとうございます】と患者に伝えてください。
しっかりと患者に目的が伝われば協力してくださいます。