【患者さん向け】電話での診察やオンライン診療ってどうやって受診するの?
理学療法士で、医療系企業で働いています加藤秀和です。
普段は自社サービスの活用方法など書いていますが、今回は一般の方向けに最近話題のオンライン診療・電話での診察について書いてみようと思います。
なぜ、最近オンライン診療等が話題なのかと言うと
4月10日、厚生労働省よりこの新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための例外的・一時的な規制の緩和で、これまで一部の病気(すぐに命に関わらないような状態が安定しているもの)でしか利用出来なかったオンライン診療が、どのような患者さんでも受診ができるようになっています。(症状によっては受けられない場合もあります)
これは、病院に行く患者さんにとって朗報で
■受診のために外出する必要がない
■病院内で長時間待つ必要がない
ことで感染の可能性を限りなく少なくすることが出来ます。
ただ、これまでにオンライン診療を利用した経験がない方が圧倒的に多いと思いますので(僕もないです)、簡単にオンライン診療・電話での診察についてまとめておこうと思った次第です。
1.オンライン診療とは
オンライン診療は、スマートフォンやタブレット、PCなどを用いて、インターネット上で行う診察方法です。
病院に足を運び、診察を受ける場合を「対面診療」、ビデオ通話等、情報通信機器を使った診察を「オンライン診療」と呼んでいます。
そして、新型コロナウイルス対策中の現在は、一時的な規制緩和によりビデオ通話でなく電話を使用した受診も可能になっており、ひっくるめて「電話等を用いた診療」等の言葉が使われています。
現状では多くの病院はオンライン診療の設備(ビデオ電話やオンライン決済)は未導入であり、一部の病院が特例的に電話を用いて行い始めたという状況です。
当然、ビデオ通話で診察したほうが症状は診やすいですし患者さんも状態を伝えやすいです。そのため、ビデオ通話を使用しての診察か電話での診察かによって診れる症状や患者さんの幅も違います。
続いて、オンライン診療・電話を用いた診療の実施がある医療機関等記載していきます。
2.どの病院でも・誰でも受けられるの?
まず、「どの病院でも受けられるのか」については、対応していない医療機関ももちろんあります。
対応可能な病院の中にも
■初診(今までその病院にかかったことがない)での診療から可能
■再診(その病院を受診したことがある)場合のみ可能
といった対応が分かれます。
電話やビデオ通話での診療を行っている医療機関のリストが厚生労働省から発表されていますので、下記リンクから近隣の病院を探して下さい。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大を踏まえたオンライン診療について
リストからお住まいの地域を選び、対応病院一覧のPDFが表示されるので、住所・診療科・初診or再診などの条件から病院を探します。
※症状等を伝えた際に検査など対面の診療が必要になる場合があります。その場合に可能な限りすぐ受診が出来るように自宅近くの病院を選ぶことをおすすめします
※また、リストの記載があくまでも電話等(=テレビ電話を使用した診察・電話を使用した診察が一括になっている)とあり、必ずしもテレビ電話を使用した診察であるわけではありません。
次に「誰でも受けられるの?」ですが、これは各医療機関によって対応が変わってきます。先程も書いたように、まずは「以前受診したことがあるかどうか」で大きく分かれますし、当然実際の症状や高血圧等の基礎疾患・年齢等によっても危険性を勘案し対応が出来ない場合があります。
※対面の診療と比較するとオンライン診療や電話診療は重症化する徴候の見落としなどの危険もあるため
そのため、リスト内にあるリンク各病院のホームページを確認し
■自分の過去の受診歴
■今の症状や基礎疾患の有無
■テレビ電話か電話
などのから自身がオンライン診療・電話を用いた診察の対象になるのかチェックしましょう。
ホームページに記載がないがない場合、多くは受診歴のある患者さん向けに電話を使用しての定期的なお薬の処方を行っているところかと思われます。
関連して、救急車を呼ぶか・受診すべきか等迷ってしまう事もあるかと思います。その際は救急安心センター事業【#7119】を活用しましょう。
37.5度以上の発熱が続く・感染者との接触があるなどで新型コロナウイルス感染が疑われる場合は帰国者・接触者相談センターの指示に従いましょう。
3.受診の流れ
厚生労働省ホームページに受診の仕方をまとめたチラシがありますのでこちらを確認みてもらうと良いと思います。
4.その他、注意点など
テレビ電話を使用したオンライン診療を受ける場合
専用アプリのダウンロードが必要な場合があります。その場合は病院のホームページに登録方法等の記載がありますのでそれに沿って進めて下さい。(この時点でオンライン決済の登録を済ませることも多いです)
オンライン診療にはデメリットがあることも理解する
病院ホームページなどに注意点など記載されている場合はよく読み、診察時には医師の説明を良く聞くようにしましょう。
また、オンライン診療は対面診療よりも医師側が受け取る事のできる情報が少なくなりやすいです。そのため、自分の症状は時系列などで予めまとめておき、事前に伝えられる場合は伝え、診察時も細かく症状を伝えられるようにしましょう。
本人確認
もし、はじめて受診する病院でオンライン診療を受ける場合は、本人確認が患者-医師双方で必要です。(患者さんになりすましてお薬をもらおうとする・テレビ電話をかけてきた相手が医師のふりをした部外者などの危険をなくすため)
事前にアプリなどで行う場合や、初めて受診する病院には免許証などを見せる必要があります。
お薬のもらい方
現在、処方箋を病院から薬局へFAXしてもらい、自宅へお薬を郵送してもらう事も可能です。ただ、郵送は時間がかかってしまうため、お薬だけは近所の薬局に取りに行く事も可能ですので、そこは診察時に医師と相談しましょう。
5.おわりに
現在の新型コロナウイルスの渦中の中、感染者の治療にあたる医療従事者はもちろんのこと、地域のクリニックでも院内での感染対策を必死に行っています。
日本の医療を支えるためみんな一生懸命に日々の診療にあたっています。
現在、僕は医療系のメーカー勤務で直接的に患者さんをみる立場にはないため、医療現場の皆さんを支えられるように少しでも今出来ることを探しています。
このオンライン診療も皆さんや医療従事者の感染を防ぐ目的であり、たくさんの人に活用してもらえればと記事にしてみました。
自身がオンライン診療の対象だった場合はぜひ活用してみて下さい。
※無理してオンライン診療を使おうとする必要はないので、体調によっては対面診療・#7119など必要に応じて使い分けて下さい。
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