何処にも行かない理由 ー男と女の睦言ー
男と女の睦言
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男と女の一問一答
女の問い掛けに答える男
二人の何気ない掛け合いを通して
綴られれる
小さな物語
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日曜日の朝。
女は珈琲を立てていた。
珈琲好きの彼女には、
朝の挽きたての珈琲は欠かせないものだった。
男はソファーに寝転がり本を読んでいた。
読書好きの彼には、
休みの日の朝から読む本は欠かせないものだった。
挽きたての珈琲を入れ女は、
男の寝転ぶソファーの端に座り込んだ。
本に夢中になる男を意地悪そうに横目でみながら、
女が男に尋ねた。
「わたしが突然
あなたの前からいなくなったら
どうする?」
「一場面小説」という日常の中の一コマを切り取った1分程度で読めるような短い物語を書いています。稚拙な文章や表現でお恥ずかしい限りではありますが、自分なりのジャンルとして綴り続けていきたいと思います。宜しくお願いします。