ドラマリエゾンを見て感じたこと 前編
こんにちは、Hideです!(^^)!
今回は、前クールのテレ朝の金曜ナイトドラマ「リエゾン~こどものこころ診療所」を見て感じた事をお話していきます。
ミュージカル歌手で俳優の山崎育三郎さん演じる児童精神科医が発達障害の子供の治療と、世の中で起こる様々な精神疾患を描いているドラマです。
そのクリニックで子供の頃治療を受けていた松本穂香さんが研修医として働いています。
自らも発達障害と診断を受け、院長(山崎育三郎さん)や診療心理士(栗山千明)のサポートを受けながら、医者としても人間としても成長していく様子に関心を持ってしまいます。
精神科を題材にしたドラマって意外と少ないので、毎回興味深く見ています。
医療ドラマに見られる、難しい症例を天才的なオペ技術で、完治させるという痛快なストーリーでは有りませんが、現代で起こりえる症例を題材にしているところが特に良いです。
意外と理解されにくい発達障害
ドラマなので少しオーバーには描かれていますが、発達障害のADHD(注意欠如多動性障害)は、例えば忘れ物が多い、時間を守れない、物事を先延ばしにする等々症状は沢山あります。
知能に問題があるわけでは無く、ミスや失敗が多く見られるのです。
このドラマに出てくる研修医も医学部に入学して、卒業出来たのですから、知的な部分に障害があるわけではないのです。
朝、時間通りに起きられないとか、注意しているつもりでも遅刻を毎回繰り返したり、忘れ物が多い、をこの研修医もしています。
分かり易く言うと、あわてん坊の、おっちょこちょいの度が激しいものといった感じです。
しかし、このおっちょこちょいで済まされない位、頻度が多いのがADHDの特徴の様です。
私は医者ではないので、誰かを診察して診断する事は出来ませんが、うっかりミスが多い事や、先延ばしの癖がある私としては、当事者の大変さはよくわかります。
私も一度、自身で発達障害を疑い、検査を受けた事がありました。
多少傾向はありましたが、グレーゾーンとの事でした。
診断基準があり、それに該当しないと、はっきりとした診断はおりないそうです。
例え症状があっても、周りに手を借りながらでも日常生活が送れていればそれは障害とはみなされないようです。
要はどのような発達障害的な症状があろうとも、生活する上で本人もしくは周りが困っていないのならば、障害とみなさないとの事です。
自分の努力と周囲の理解があれば、健常な人と同じように生活を送れるのです。
このヒロインの研修医も、院長や診療心理士のアドバイスを受けながら、日々工夫し改善していっています。
私も随分自分のミスの多いふがいなさに悩みましたが、やはり工夫して改善していくしかないと気づきました。
あとは、日々繰り返すことによって習慣化していく。
これは発達障害の方でなくても同じことが言えるとは思いますが、繰り返して習慣にする事によって体にしみ込ませる。そこが重要だと思います。
生活していて困る事
この研修医も、大きな病院で研修医として働いていましたが、薬の量を一桁間違えるなど、何回も同じようなうっかりミスを繰り返して、しまいにはクビになってしまいました。
それはそうです。患者さんの命を預かっているわけですから、うっかりミスしてごめんなさいでは済まなくなるわけですから。
私も、FAXを違うところに送ったりとか、メールの誤字脱字、等々沢山ミスがありました。
時間内にやらなければいけないとか、焦りもありましたが、次々と起こるので周りからも、やる気があるのか思われてしまい、いつしか顰蹙を買ってしまいます。
段々と居場所が無くなり…退社するとかになってしまいます。
出掛けて、忘れ物が多くて玄関を出てから何回も家に戻るとかありますね。
銀行に行くのに通帳やカードを忘れたりとか、まだ家の近くで思い出せば良いですが、銀行についてからだと無駄な時間がかかってしまいます。
照明や換気扇をつけっぱなしで出かけたり、もう数えきれないほどやらかしてしまいます。
そうしていると自分も疲れてくるし、情けなくなり、次第に自信を失ってきます。
そうなると、二次障害として、鬱状態になったり眠れなくなったりという症状が出てきます。
そうなると、ただでさえミスを犯しやすいのに、眠れない、鬱で思考能力が著しく低下する、では拍車をかける様に悪循環に陥ってしまいます。
これでは、困らないわけありませんよね。
というか、もう苦しいとしか言いようがありません。
次第に外にも出たくなくなり、家に引きこもってしまうという事になります。
失敗やミスから周りからの評価も下がり、「こいつはダメだ」とレッテルを貼られて肩身の狭い思いをします。
お金をいただいて仕事をすれば、最低限の事が出来なければいけませんので。
そして周りは、気持ちの問題だという事で片付けてしまうので、精神的に増々孤独になっていくわけです。
このドラマの中でもありましたが、誰かにカミングアウトをしたときはびっくりされてしまいます。
そりゃそういう人に出会ったことがなければ、話された方だってびっくりしてしまいます。
私などは、「なんでそんな話するんだ」と怒らせてしまった事があります。
相手にも精神的負担をかけてしまうのでしょうね、非常に辛い状況になっていきます。
どうしたらよいかわからなくなるのです。
精神論ではどうにもならない状態になります。
叱咤激励されると、逆に気持ちが追い込まれてしまいます。