🌸昭和の春歌♬　VOL.1　70年代編

こんにちは、Hideです🌸🎵

＊この記事は2023年3月に投稿した記事に、追記などを行い再編集したものです。

2024年になった今冬暖冬ですよね。

それでもやはり東北ですから〜それなりの寒さは感じます。

春が待ち遠しいです。

今回は、春よ来い🎵〜といった感じで、昭和の春歌をお送りしていきます。

一回目なので1970年代の曲達から紹介します♪

＊今回使わせていただいた桜の画像は、私の従兄が撮影した物を使わせていただきました。綺麗に写ってます。今時の言葉だと映えってますね(^^)/

日本の1970年代カルチャーの様子

なごり雪 / イルカ　1975年11月5日発売

作詞作曲：伊勢正三　編曲：松任谷正隆

オリコン週間最高順位4位　オリコン1976年年間順位11位　売上枚数55万枚

言わずと知れた昭和の春歌を代表する曲で、若い人でも知っている方は多いはずです。

この曲は、最初は作者である伊勢正三が在籍していたフォークグループかぐや姫の1974年発売のアルバム「三階建の詩」に収録されていたものを、翌年の75年にイルカがカバーしてシングルヒットさせた。

伊勢正三もかぐや姫解散後、ライヴでセルフカバーして歌っている。

以降、日本の早春を代表する歌として様々な歌手に歌い継がれている有名な曲である。

2002年に映画監督大林宜彦によって映画化された。

私がこの曲を知ったのは中3の1979年でイルカのヒットから4年が経過したころだった。

中学3年生のクラスで行う分散会でギターを弾きながら歌ったので、この曲は印象に残っています。

他のクラスメートと一日だけの練習で、ほぼぶっつけ本番で約40人の前で歌いましたが、この曲を歌いながら、何故か中学時代の3年間が頭の中でフラッシュバックされました。

歌っている時にそういう経験をしたのはその時が初めてでした。

ギターの弾き語りをしているので、弾いて歌って余裕がないはずなのに…

きっといろんな思いが込み上げてきたのですね。

当時は、やはり時代がフォークの方が大衆から支持をされ始めていた為、特に田舎の中学校だったのでこの手の曲を歌わざる得なかった。

悔しいので、かすかな抵抗として、この曲の他に甲斐バンドの「安奈」も歌った。

自分としては、「安奈」の方が歌っていて気持ち良かったですね。

周りのクラスメートからウケたのは「なごり雪」だったのは言うまでもない(笑)

とはいえ、この「なごり雪」は青春時代の若い男女の別れを、春の旅立ちの時を舞台に描いた作者の伊勢正三を、ひそかに身近に起こるドラマを歌にして凄いなぁ～と密かに心の中で思っていた。

特にサビのリピートで何回も歌う

「春が来て君は　綺麗になった　去年よりすっと～綺麗になった♪」

の部分は歴史の残る名セリフというか、ず～っと心に残る歌詞とメロディーです。

昭和を代表する春歌の定番ソングでしょうね。

いちご白書をもう一度 / バンバン　1975年8月1日発売

作詞作曲：荒井由実

バンバン5枚目のシングル

オリコン週間最高順位：1位　　売上枚数75万枚

1972年に、二人組のフォークグループバンバンとしてデビューしが、4年経過してもヒット曲が出ない事に焦りを感じたメンバーのばんばが、これでだめなら辞めようと最後の望みをかけて、荒井由実に楽曲の提供を依頼した。

ばんばは、荒井のキラキラした才能に以前から感銘を受けており、交友のあったキーボディストでアレンジャーの松任谷正隆（後に荒井由実と結婚）を介して、ユーミンに楽曲制作の依頼をしたというエピソードがある。

1975年当時は学生運動が盛んな時期で、ユーミンはちょうど学生運動の曲を作りたいと思っていたところだったという。

学生時代に付き合っていた男女が、混沌としていた情勢の世の中で生きた時期を振り返り、就職して普通の大人になっていく様子が、この曲から垣間見れる。

時代の中で何かが変わり始めていく昭和の途中がこの曲からも伝わってくる、単なるラヴソングでは無く、世相を感じさせるその時代を象徴する曲にもなっている。

若い恋人同士の歌の中に、時代の激しさを感じさせてくれると同時に、いつまでも今のままではいられないという、

大人へ反抗することから、自分が戦っていた大人にならなければいけない。

まるで尾崎豊的な世界観を感じてしまう70年代中盤を描いた春歌の名曲である。

春一番 / キャンディーズ　1976年3月1日発売　

作詞作曲：樋口雄右

累計売上枚数49万枚（1978年4月解散時迄）　

オリコン週間順位：最高3位　同年間順位：21位

前年発売のアルバム「年下の男の子」よりシングルカット。

アルバムバージョンにブラス（吹奏セクション）を加えて発売された。

当時の音楽担当プロデューサーが最初に聴いた時から、いずれシングルにしたいと考えていたらしい。

私が小学校6年生の3月に発売され、中学に上がってからも、春になるとテレビやラジオでよく流れていました。

幼い頃に、初めて耳に入った歌から春を感じさせてくれた曲でした。

私は当時のキャンディーズのライバルでもあったピンクレディー派でシングルは発売日に買っていた程のファンでした。

しかし、この曲は明るい曲調で、少女から大人に変わっていく女性が春の陽気に誘われて、恋をしたいと願っている様子が、当時まだ子供だった私にも感じさせてくれる曲でした。

この歌のコンセプトは”春に新たな楽しい恋をしたい、と願う乙女心”だったのか〜。

最初に聴いた頃から47年の月日が経っていますが、毎年春が近づくと真っ先に頭に浮かぶ曲です。

ちなみに当時の私はスーちゃん（田中好子さん）推しでしたねｗ

君は薔薇より美しい / 布施 明　1979年1月17日発売　　　　

作詞：門谷 憲二　作曲：ミッキー吉野（ゴダイゴ）

当事、30歳を超えていたベテラン男性歌手の起用が斬新だった

売上枚数：31万枚　オリコン週間最高：8位　
ザ・ベストテン最高順位：4位　オリコン年間40位　ベストテン年間36位

1979年春のカネボウ化粧品のコマーシャルソングに起用された。

この曲が発売された当時の布施は既に32歳でシングル42枚目というベテランの域に達していた。

他の化粧品ソングを歌う若い歌手とは、歌唱力や声量で圧倒的に一線を画していた日本を代表するポップスシンガーの一人であった。

通常化粧品のCMソングには、メーカー側は化粧品を購入する層からのイメージを考え、新鮮さをアピールする為、若いアーティストを起用するのがこれまでの慣例だった。

当時人気を博していた実力派バンドゴダイゴのキーボード奏者であるミッキー吉野を作曲者とレコーディングミュージシャンに起用した事も話題となった。

中堅実力派バンドと日本を代表する男性POPシンガーのコラボは、1970年代コラボレーションという考えがない時代において、日本の音楽界にとって革新的な出来事だった。

ギターの弾き語りが得意であった布施氏が、サングラスをかけお洒落なファッションに身を包み、エレキギターを弾きながら歌う姿は、当時中学生だった私から見ても格好良いおじさんでしたね。

また布施の、日本人離れした声量と歌唱力、そして甘いマスクとどれをとってもパーフェクトなシンガーでした。

やはり人前に出る仕事の人は、格好良い方が絶対的に有利ですよね。（うらやましい〜笑）

もちろんお腹も出てなくスリムな体型でした。

現在70歳を超えてもその容姿とスタイルを保っているのはさすがプロですめ！意識が高い証ですね。

この曲のサビの「ああああああああ〜君は変わった〜🎵」と最後「た〜」のハイトーンを伸ばし続ける部分を学校で歌って、周りから「うるさい！」と怒られた事がありましたね。

怒られるってことは、布施さんとは違い相当下手だったのでしょうね（笑）

当時エレキギターを持っていただけで不良と呼ばれた我々からしたら、布施氏の様な正統派シンガーがエレキを抱えて歌ってくれたことは画期的で嬉しかったです。

だって大人達からエレキ持って不良とか言われたら、「そんなこと言ったって布施明だってエレキ持って歌ってるじゃないか！」と切り返せるからです。

当時のロック少年からしたら「ありがとう布施さん！」って感じでしたね。

私のハートはストップモーション / 桑江知子　1979年1月25日発売

作詞：竜真知子　作曲：都倉俊一

このジャケ写は結構桑江の魅力を引き出している良いアートだと感じる

オリコン週間最高順位12位　第21回日本レコード大賞最優秀新人賞受賞

1979年ポーラ化粧品　春のCMソングに起用された。

ヒットチャートのトップ10に入ることもなかったが、テレビCMで流れた効果もあり、当時は知名度もそこそこあった春歌だった。

他の化粧品のCMソングと比べると、多少メロウな雰囲気と曲調が、今ひとつインパクトとして大衆を押し切れなかったのかと感じる。

曲の頭にサビの盛り上がる部分を持ってくるという、当時としては先を行く手法ではあったが、曲のテンポと盛り上がりの部分からAメロに移ると一気にトーンダウンしてしまう変な落ち着いた感じがあった。

やはり、これから春が始まる～という、聴いている側がウキウキするような曲調でなければ、化粧品のCMに起用された春の歌が、盛り上がらないということが、オーディエンスからしても感じてしまった。

1978年の資生堂の春のCMソングだった南沙織もそうだった。

曲自体は、尾崎亜美からの提供で作品としては決して駄作ではなかったが、春の歌そして若い女性をターゲットにしている化粧品CMにはアップテンポで明るい曲調の方がインパクトがあって成功するということだろう。

桑江のこの曲は、部分的なインパクトが多少あったので、今回の選曲至った。

もっと曲のテンポや全体的な曲調を工夫したら間違いなくヒットしていただろうと、素人の私が生意気にも感じてしまった。

桑江は容姿がワイルドなイメージだが、セクシャルな声と歌唱力と表現力もあって、見た目とのギャップからも個性溢れる将来を有望視出来るシンガーだったのにもかかわらず、曲を売るという戦力的に非常にもったいないと感じてしまった。

もっとプロデュースやプロモーションをしっかりしていたら、もっと実績を残せたのに…

少し酷評気味ではあったが、それでも春を彩る曲として、当事桑江は新人ながら化粧品CM曲にも選ばれたのだから70年代の春歌を代表する曲には間違いはない。

Wake Up / 財津和夫　1979年12月20日発売

作詞作曲：財津和夫

ロックバンドチューリップに在籍　ソロとして2作目のシングル

オリコン週間最高順位：3位　売上枚数45万枚

チューリップのリーダー兼ボーカル・ギター・キーボード担当であった、財津和男のソロとして二枚目のシングル。

シンプルで素朴なアレンジとサウンドが財津らしくて春に旅立つ内容の曲にも合っていた好感の持てる曲だ。

本作は、時計メーカーのSEIKOのCMソングにも起用され販売枚数45万枚超えを記録するヒット曲となった。

曲のイメージがちょうど春の卒業入学のシーズンにマッチしていて、CM効果もありヒットに至った。

私がちょうど中学を卒業する頃に流行った曲で、卒業式の日に、下級生が各クラスの教室の黒板に卒業生に対してのメッセージを描くのだが、この”Wake Up"という言葉を、未来へ羽ばたこうとする先輩達へ文字を通して送ってくれた。

曲の雰囲気も、これから羽ばたいていく人への応援ソングのように、明るさの中にも切なさを混ぜ込んだ歌の内容で昭和の時代の卒業のシチュエーションにはぴったりだと感じた。

今でも春になると、思い出される一曲です。

昭和45年当事の銀座歩行者天国

昭和の春歌、70年代編はいかがだったでしょうか？

私と同年代の方は、懐かしく感じてくれたと思います。

70年代は私はまだ小学生〜中学生の子供だったので、そこまで記憶としてカルチャーを感じることはできませんでしたが、子供なりに当事の学生運動や老津ショックなどはテレビで見た雰囲気は、未だに憶えています。

何か世の中の大人達は、バタバタしていた風潮は子供ながらに感じていました。

今ほど情報も少なく物質的に発展していたわけでは無いですが…

80年代という新しい時代がそこまで来ていて、皆、今後それまで分からなかった事を知り学び、そして経験していく輝く未来に希望を馳せていた頃でしたね。

還暦を近くして、遠い少年時代を振り返り、何故か感慨深い気持ちになりました。

あの1970年代が終わった15歳の頃、まだ子供だったHide少年は、その何十年後に今のように世の中が変化しているかなんて想像できたでしょうか。

良くも悪くもなんかしみじみとしてきますね。

後編をお楽しみに…

最後まで読んでいただきありがとうございました。