捨てられねぇ

斧を泉に落としたとして

泉から女神が出てきて

金の斧と、普通の斧、どっちが欲しい?
と聞かれたとして

普通の斧が、自分のお気に入りのご機嫌な斧だったとして

どっちを取るか

金の斧を取れば、それを売った金で普通の斧も銀の斧も手に入るじゃない!

と言われたとして

それでも、なんか普通の斧だけ取りたい気分

女神から、どっちの斧もあげますよ!と言われたとして

普通の斧だけ欲しい

なんでだ

でも実際の俺は、金の斧捨てられねぇー

選べねぇー

捨てテェー

捨てられねぇー

迷ってる時間が無駄?

んなぁこたぁ先刻承知なんだよ

ギリギリまで悩ませろ

誰のために仕事をしたいか
なんのためにそれをするのか

木を切る達人になりたけりゃ
別に金の斧なんていらんのよ

でも、人生を楽しもうかと考えてみれば、金の斧をもらって、使い心地を試してみてもいい

でも必要ないと思いながら、いらないと思いながら使う斧で、目の前の木に集中できるのか?

それが知りたいんだ俺は

誰か教えてくれ

欲しくねぇ

答えはある

今は気が向かないけど、もしかしたらやってみたいかも?
やったら面白いかも?

いや、もったいないから
そう思ってるだけだ

贅沢な悩みなんですがね

もう1日だけ猶予がある

好きなように生きなさいよ、と女神は言うだろう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?