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その日 俺の未来が死んだ……それから20年後

その日 俺の未来が死んだ

やりたいことも分からず
自分に何ができるのかも分からず
ただ この身を生き伸びさせるためだけに
朝から晩まで
仕事をする毎日

生きがいもなく
働きがいもなく
生きる意味を見出せず
乾ききった心を紛らわすように
酒 ゲーム 漫画に逃げていた毎日

あぁ きっと
俺の人生はこのままなんだな……

ふと そんな考えが頭をよぎった瞬間
俺の未来がなくなったように感じた
俺の未来が全く見えなくなった
その日 その時
俺の未来が死んだんだ


それから20年

自分の未来に絶望していたことが嘘のように
毎日 楽しく暮らしている
まさか自分が
世界をアップデートさせる活動をするなんて
20年前には思ってもみなかった

本当に未来はどうなるかなんて
わからないもんだ


先日 目覚めた
『わたし』は存在しない
という感覚が
俺の中で広がっている

俺は存在しない
それを感じていくと
『所有』という感覚が
どんどんと薄れていった

俺は存在しない
ゆえに
俺の○○
という概念は存在しないのだ

俺の金は存在しない
俺の考えは存在しない
俺の肉体も
俺の知恵も
俺の感情も
存在しない

これまで感じていた
『所有』という感覚が
どんどんと薄れていってるんだ

目の前に金がある
でもそれは
俺の金ではない
俺が手に入れた金ではあるが
俺の金ではない
単に金がそこにあるだけで
誰のものでもない
そんな感覚なんだ

さらに面白いことに
『所有』がないから
『執着』もない
俺のものでないものを
握りしめておく理由がない

これまで執着していたあれこれが
どんどんと手を離れていく
そんな感覚が広がっているんだ

スピ的にいうところの
いわゆる
サレンダー
が進んでいるという感覚だ

この感覚がすごく面白い


20年前
俺の未来が見えなくて
絶望していた
だけど本当は
『俺の未来』なんて
存在していなかったんだな

未来は存在する
だけど
俺の未来という所有そして執着が
俺を追い詰めていったんじゃなかろうか

俺の未来が存在しないということは
俺の過去も存在しないということで
過去の話はもうこれくらいにしておこう


ふと思いついた叙事詩
『すべてが詩からはじまる国』
その一説にある
『はじまりの詩』
実際に創ってみたら
サレンダーが進んでいった

これからどうなっていくのか

どんどん面白くなってきた


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