見出し画像

〈インターネット〉の次に来るもの、を読みながら

以前から読みたいと思っていた名著「〈インターネット〉の次に来るもの」を読んでいるが、やはり面白い。

著者はインターネットやデジタル化の進展によって世の中は12の方向に進化していく、と説く。

12というのは、即ち、

Becoming
Cognifying
Flowing
Screening
Accessing
Sharing
Filtering
Remixing
Interacting
Tracking
Questioning
Beginning

の12要素である。

今となってはSharingやFiltering(リコメンドと読み替えても良いかもしれない)当たり前の要素となっているが、それを2016年以前より読み解いていた点が素晴らしい。特に気になる章から読み進めているが、今回はScreeningの章で面白い発見があったのでメモしておきたい。


ーーー

著者は、現代では何もかもがスクリーン上で表現される様になってきたと指摘し、更には以下の様な話を展開する。

読書する場合には、じっくりと脚注にまで目を通すことで、物事を解析する力が養われた。スクリーンを読む場合は、すぐにパターンを作り、あるアイデアを他のものと結び付け、毎日のように現れる何千もの新しい考えに対処するやり方を身につける

即ち、本で得ていた読書体験と、スクリーン上での読書体験は本来的には全く異なるものであるという点を指摘しているのである。こうした発見が本書には多く、日々当たり前となっているテクノロジー活用の本質的価値に改めて気付かされることが多い。私自身、読書はKindleやKoboを活用しているが、そうした体験が単なる紙のそれの代替という使い方以上のポテンシャルがあることを意識して日々の行動を変えていきたいと思った次第である。


日々邁進

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?