見出し画像

SDGs(持続可能な開発目標)が流行だというので、これに絡めていろんな取り組みを考えてみるのだ。

SDGsとは?

持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)のことです。この目標は、17のゴール・169のターゲットから構成されています。

画像1


 2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された
「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の中に記載されたもので、
2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。

 この達成は、「地球上の誰一人として取り残さない」
という宣言を掲げています。
なんか、最近はTVのバラエティ番組でも
「身近に出来るSDGs」なんていう特集が組まれてますけど、
ちょっと意識を高くして、
「Think globaly、Act  localy」的な感じで考えて行動しましょう。
という世間的な動きになっています。

 身近なところから考えたり取り組んだりしましょう。
っていうことなんですけど、「意識するだけ」でも違うそうですから、
しばらくは、この目標を意識して
研究レポートをまとめていくことにしましょう。

SDGsの観点から日本の漁業を考えてみる

さてこのテーマですが、アジェンダの14番目に該当します。

この観点をもとに、日本の漁業を考えてみることにしましょう。
 かなり前から言われていることですが、
日本の漁業には、「構造的欠陥」があると言われてるんです。

 それを感じたのは、たまたま、あるTV番組で、
漁師たちが「勝負」の世界で生きてるって言う話なんです。

まぁ、「津軽海峡のマグロ」の話なんですが、
その中でも実に「勝負」の要素が強い「一本釣り」の番組でした。
まぁ、「獲れるヤツは獲れるが、獲れなかったら終わり」というものです。

 つまりは生産活動である漁が、「競技」になってるんです。
もちろん、燃料代や餌の「イカ」もすべて無駄になってしまう。
生産活動が言ってみればギャンブルになってるんです。

 マグロが獲れれば、メチャ「になってペイできますが、
獲れるのはほんの一握り。それがルールだからです。
イカも燃料もすべてパーです。大局的な目で言えば、
「資源ロス」
という形になってしまいます。

日本の漁業は、「オリンピック式」といわれている

 バラエティ番組的にはオイシイ題材ではあるんですが、
経済的に考えれば、何という生産性の悪い話なんだ。
という感想を持ちましたね。

 娯楽的なTV番組としては、おもしろい話だけれど、
資源や経済的な観点から言うと、
これでいいのかな?というヤボな考えを持った事は確かです。
生産活動を「ギャンブル」にしたら、
こりゃ、破滅は目に見えてますよ。

 大間のマグロ一本釣りは有名ですが、
これはいわゆる職人業だと言う事は知られています。
資源確保のため、一番にあげた人以外は撤退するという
「しきたり」もわかりますが、生産性は非常に悪い。

大間では、なにも一本釣りだけではなく、
大型の延縄漁も併用してると言いますから、
ある意味TV用の演出だとは思いますが、
こんな生産性の悪い漁なんか自滅を招くだけだなと思います。

 それよりも、農水省の水産行政に対して、
ホントに考え直さなければ、漁村はおろか、
日本の漁業全体が大変な事になるような感じがしています。
そう考えると、この課題は、
目標の1や8にも関係しているといえるでしょう。

資源や「地域の持続可能性」という観点

 魚介類を「資源」という観点から見たら、様々なことが見えてきます。
また、漁村が漁村としてコミュニティとして存続するためには、
もっと漁民の「所得」をあげなくちゃいけないと思いました。

 たとえば、100円の農作物と、100円の魚があったとしたら、
農家の場合は約45円が取り分、ところが漁師の場合は
25円しか取り分がありません。
しかも、生産に必要な漁船の維持費や
魚箱に至るまでの必要経費はすべて自分持ちです。

 総体的に、日本の漁業者は、
本当に生産効率が悪い状況で生産活動をしているんです。
また、漁業というのは「生態」相手の生産活動ですから、
本気で資源確保をしないと、自分で首を絞めることになるんですが、
なかなかそうはいかない。

 なぜなら、いまだに「ヨーイドン」で、
少ないパイを奪い合う生産行動になっているからです。
そこには歴史や生産文化的にいっても複雑な要因があります。
日本の漁村が、水産資源を保護しながら、
本当に活性化する道はどうするのがいいのか、

これから、この事を少し考えていくことにします。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?