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普段作る料理で真似したい!と思ったレシピや料理のノウハウのまとめ
私の考える働き方を綴った記事、または影響を受けた記事のまとめ。
はじめまして。東京在住の会社員で、今秋に鹿児島へ移住してパンとお菓子の店を妻と始める予定です。 現在はネットワーク系の会社でテストエンジニアとして勤務中。 数年前にエンジニアからパン屋に転職し、約2年間朝から晩までパンを作っていました。そして昨年エンジニアに戻り、現在は開業準備中です。 パン作りを生業にしたいと思ったのは、30歳を前にこれからの暮らしを考えたとき、エンジニアとしてずっとやっていけるイメージが湧かなかったから。暮らすことと仕事をすることを分けるのではなく、ど
パンに使用する材料の値上げが止まらない。 チョコレートを始め、バターも、ドライフルーツも、ナッツ類も、、 少しずつなら許容できるけれど、1.5倍とか2倍にサラッとなるので引く。 質が落ちない程度に少し安いものに変えることもできる。けれどもそれは一時凌ぎでしかなくて、数ヶ月経てばその商品ですら同じように高くなり、さらに安いものとなると、、、 原価を下げられないなら販売価格を上げるしかない。でもそれも限度がある。 恐らくうちの場合は値上げしてもお客さんはついてきてくれる。多少
果物やクリームがたっぷりのスイーツのようなパンとか、斬新な組み合わせで味が想像できないようなパンとか、かわいくて写真を撮らずにはいられないパンとか。最近 SNS や雑誌で話題になるのはそういうパン。 そんなパンを作りたいと思うこともないわけではなく、自分が焼くパンにモヤモヤすることもある。 うちのパンはこれらのパンとは真逆だから。 見た目は茶色く地味。粉や酵母の風味や旨味をじわじわと感じるカンパーニュ。カルダモンの香りが鼻を突き抜ける甘さ控えめのカルダモンロール。全粒粉の香
パン屋をオープンしてもうすぐ2年が経つ。 この2年間、本当にたくさんのパンを焼いた。営業日が少ないので他のパン屋に比べれば製造数はものすごく少ないのだけど、いちから自分で考え、それを形にして、この手で売り、食べてもらうという全てをすることは、雇われてそのお店のパンを焼いたり、家で自分や家族のためにパンを焼くのとは全く別物だった。 オープン当初は、私が焼きたいパン、食べたいパン、食べて欲しいパンを焼いていた。それは2年経つ今でも変わらないのだが、ときに憧れから焼くこともあった
複業で続けていたエンジニアを3月で辞め、パン屋に注力すると宣言して数ヶ月。また複業を始めようと考えている。今度は雇われではなく、自分だけ。フリーランス。 パン屋に注力してやりたかったことは全くと言っていいほどできていないのだが、今やれることがあるのでは?という考えがよぎり、少しずつ始めてみることにした。 やりたいのは、個人店や小規模な事業をされている方向けのインターネット周りの何でも屋。 メインはウェブサイトやECサイトの作成だが、そもそも何がしたくてウェブサイトが必要と
私は空き家だった古民家をセルフリノベーションしてお店を始めた。 床、天井、壁を壊し、それらを新たに作る。 そして塗装し、整える。 ここでお店をし、暮らすために、できるだけ自分たちの手で。 建築を仕事としている方が、DIY が今流行っているけれど、暮らしていくとプロが手がけたものとの違いがわかっていく、と話していると聞いた。 恐らく、セルフリノベーションをしている人たちもそれは同じ気持ちだと思う。 どちらもしない人から見ると、プロに依頼するか、自分たちでやるかの違いに見える
3月末で複業の仕事を辞め、パン屋のみになった。そのことを話すと、「もったいない」「理想の働き方だったのに」など言われることがあり、受け流しつつもちょっとモヤモヤした気持ちになった。 「今」だけを見れば良い働き方かもしれない。 でも5年後、10年後はどうだろう。 複業での仕事は経験と知識の切り崩しだった。これまでそこで働いた経験があってこそ成り立つ働き方。その時間しかその仕事に触れることができないため、自身の成長にも繋がりにくい。立場としても現状維持が良いところだろう。 そ
鹿児島へ移住し、半月パン屋を営み、残りの半月はリモートワークでITエンジニアをするという生活を一年間続けてきた。 そして、今月末。エンジニアとして勤めてきた会社を退職する。 パン屋という先行き不透明な仕事と、会社勤めという比較的安定している仕事。それらを両立できたことはとてもありがたく、心の余裕にもなっていたと思う。会社から生活に必要な最低限のお金は給与としてもらえるし、保険やらなんやらメリットも多かった。 辞めるのはパン屋だけでやっていけるという保障ができたわけではなく、
信じられないと思うだろうか。 普通だと思うだろうか。 最近よく行く喫茶店は、車で1時間ちょっとかかる。遠出した帰り道に初めて寄り、それからはそのためだけに行くようになった。 たぶん都会に暮らしていると、車を長時間運転してまでと思うだろう。私がそうだった。鹿児島に来てしばらくは、15分ぐらいで行けるような場所がないか探しまわった。が、都会ほど選択肢があるわけでもなく、どこもピンとこなかった。 そしてやっと見つけたのが、車で1時間ちょっとの店。 そこは珈琲が美味しいのはもちろん
パンの定期便をよく見るようになった。以前からあったが、数年前から増え始め、コロナ禍でひとつの楽しみとして定着してきたよう。 そしてこの度、Humme も定期便をはじめることにした。 月に1回、パンを送る。これと決まった商品はなくて、そのときに作るパンの詰め合わせ。 パンの定期便は店にもお客さんにもメリットが多い。 パンは毎日食べるもの。定期的にお気に入りの店のパンが届けば、なくなりそうだからとわざわざ買いにいく必要もないし、通販のように毎度購入手続きをする必要もない。 店
カルダモンロール。 自分で店をするときは絶対に出すと決めていた。 特定の商品についての想いをいつか書きたいと思いつつ、あまり店のポップやインスタで語りすぎても…ということで、この場で。 初めてカルダモンロールを食べたのは、「上野桜木あたり」にあるVANER(ヴァーネル)を訪れたとき。 VANERが入る前のパン屋も落ち着いた雰囲気や王道のようなパンが好きで、谷中へ行ったときには足を伸ばして行くこともあった。それがいつの間にか閉店してしまっていて、そのあとVANERができた。
仕事とプライベート、ワークライフバランス。一般的には、オンとオフを上手に使い分けられるのが、良い働き方とされているし、充実した人生を送るうえで大切なこととされている。 私も企業勤めのサラリーマンの頃はそうだったし、パン屋に転職し働いているときも同じ。働くときはガッツリ働いて、休むときは休む。極端な話、休むときは仕事のことは一切考えない。 それが自分で店をはじめるとどうだろう。 四六時中、店のことを考えている。 オンもオフもない。 時間があれば、次の新作は何を作ろう、どう
昨年は note を書こう思い書いてみるも、なかなか考えがまとまらず投稿に至らないことが多々。 もっと気軽に投稿してもいいのかなと。 お店も同じ。準備して準備して、力尽きるまで作ってオープンするのもいいけれど、もっと気軽に開けられるようになりたい。 何十個、何百個もパンがなくたって、毎日食べたいパンと、お菓子を少し用意して。ふらっと、今日 Humme に行ってみようかなと思ってもらえる店。 パン屋で働いていたとき、田舎のパン屋はイベントとして行けるような店が良いと、シェフ
私が営む Humme というパン屋では、多くのものを自家製している。 自家製ドライフルーツ、自家製餡子、自家製ピーナッツバター、自家製ハム、自家製酵母。畑も耕して自家製ライ麦、、そして店舗も自家製。セルフリノベーションで半年以上かけて改装した(それについてはまたいつか)。 お金を払えばある程度の美味しさと品質が保障され、さらにはどこにいても届けてもらえる時代。自らの時間をかけることは、手間暇かけていると言えば聞こえは良い。 しかし、できる量とそれにかける時間を考えると、コス
先日ラジオの取材を受けた。その中で、今後どういう店になりたいかと聞かれ、ここで暮らす方の楽しみになるような店、と答えた気がする。(若干緊張していてあまり覚えいない 笑) そんなことを言いながら、一昨日通販を始めた。 そう、"ここ" どころか近隣ですらない。東京にも、北海道にだって届ける。 通販をするのは、うちのパンやお菓子を全国の人に食べて欲しいからではない。 暮らしている場所にはその場所の美味しいモノも店もあって、できるだけそこにお金を落として欲しい。パン屋だって、うち
先日、趣味は?と聞かれ、パンを作ることと答えた。 私の仕事はパンを作り、それをお客様に届けることだが、それがほぼ趣味だということに、自分で口にして改めて実感した。 エンジニアとして働いているとき、趣味はパソコンを作ることとか、自宅サーバの構築・運用とか、時間があればプログラムを書いたり、技術書を読むという人をたくさん見てきた。 私はプライベートでパソコンを触ったり、勉強のために本を読むことはあっても、休みの日までそれで何かしようという人、お金をかけて自宅にサーバを構築する人