世界の銀行が危ない?!その時、日本の対応は?
世界の銀行が危ない?!その時、日本の対応は?
東京株式市場が土日で閉じているので、記事は自ずと世界の動向に関する記事が中心となります。
ということで、ピックアップ記事は世界の金融市場の不安についてです。
おさらいとなりますが、この1週間、銀行の破綻や破綻危機で報道された主な欧米の銀行は、米国のシリコンバレーバンク(SVB)、シグネチャーバンク、ファースト・リパブリック・バンクなど、そしてスイスのクレディ・スイス・グループなどです。
日本の銀行がここに含まれていないのは、不幸中の幸い、いや対岸の火事のようにのんびり眺めているわけにはいきません。
特に大きく取り沙汰されているのは、米国・SVB。
この破綻の波が米国内はもとより、欧州へと押し寄せました。
その波を被ったのが、スイスの金融大手、クレディ・スイスグループです。
最も同グループの危機は、昨年より色々と報道されていたので、やはりきたかという感じですが。
2022年12月期まで2期連続最終赤字に陥っていました。
さらにはSVB破綻により、いよいよ破綻の波を被るかというところで、同グループの株価は急落しました。
筆頭株主が追加出資を拒む方針が伝えられたことも、拍車をかけた原因の1つです。
この一件が、欧州の他の金融機関の健全性に対して、市場は疑心暗鬼になっている、というのが今朝の社説で述べられています。
クレディ・スイスは、スイス国立銀行(中央銀行)の流動性支援を目的に、最大500億スイスフラン、日本円で約7兆円という大規模の調達を表明しました。
国内最大手銀行によるクレディ・スイス買収の可能性もあるようです。
米欧の急速な政策金利引き上げで、保有債券の含み損が拡大、そして収益悪化と急速な顧客離れが進んでいます。
このような状況の中、各国、特に欧米の中央銀行の役割は、インフレ阻止と金融システム安定を両立させることです。
欧州中央銀行(ECB)は、政策金利を0.5%引き上げ、3.5%にすると決めました。
また、米連邦準備理事会(FRB)は、22日まで続く政策会合で、どのような政策を決定するのか、その内容が注目されています。
この決定が、世界の金融と経済の先行きに重大な影響を及ぼします。
世界の銀行監督当局は、グローバルな金融システムに影響を及ぼす重要な銀行を監視しているようです。
日本の政府・日銀は、この状況の中、SVB破綻などの日本の金融への影響を巡り協議をしているようです。
「何かあった時」の流動性確保と資本増強をスピードを持って対応できることが、必要不可欠なのはいうまでもありません。
『 』内、参考・引用
3/19 日本経済新聞
【金融不安の連鎖を緊密な国際連携で防げ】より
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