百貨店売上げ好調。賃上げ影響か。
百貨店売上げ好調。賃上げ影響か。
外出制限もほぼ無くなり、マスクを取って颯爽と歩く人もだんだん多くなりました。(私もその一人ですが)
ところでもうすぐゴールデンウィークですね。
色々な場所にお出かけになる方も多いと思いますが、百貨店にお買い物になる方もいらっしゃるようです。
その百貨店の売り上げが最近好調です。
背景は、インバウンド(訪日客)回復に、賃上げも要因として挙げられます。
新聞には、J・フロントリテイリング(大丸松坂屋百貨店など)、高島屋などの売上げ好調な様子が報じられています。
今後は、日本人の消費マインドも改善し、貯蓄を消費に回す動きも期待できるとのことですが、さて、どうなりますか。
我々日本人の賃上げですが、平均3.69%の賃上げ率です。
この数値は、定期昇給+基本給(ベア)を合わせたもので、30年ぶりの高水準だとか。
この賃上げが消費意欲を底上げしているというデータがあります。
それは消費者心理を表す消費者態度指数というものです。
この指数は、実際に内閣府が11日に発表した消費者動向調査です。
3月の消費者態度指数は33.9。
前月比2.6ポイント上昇しています。
これは、収入の増え方が好転すると見込む消費者が増えていることを物語っています。
これを読んでいる皆様はいかがですか。
収入が増える、という実感、予感はありますか。
収入が増えても、インフレ(物の物価の上昇)が収入増加率を上回っていたら、それは減収です。
専門家は、23年度の実質雇用者報酬は前年比0.6%増え、24年度も2.1%増加すると見ています(ニッセイ基礎研究所)。
また、貯蓄が消費に回るかどうかも景気を左右します。
『貯蓄が本格的に支出に回れば、業績の下支え効果は大きい』
そうは言っても、まだまだ消費者の価格へのこだわりは強いものがあります。
それはイオンのPB(プライベートブランド)が売れ行き好調なことからもそれが分かります。
『国内で物価と賃金が互いに上昇し、消費も旺盛な「好循環のインフレ」が続くかどうかはなお不透明』
賃上げも大企業に限って、になってしまえば、労働者の大部分を占める中小企業の労働者の賃上げはお預けです。
内部留保が多くあれば、そこからはき出すことも考えられますが、順番で言うと、業績アップがあってこその賃上げ、と言うところが大半なのではないでしょうか。
もし賃上げが絵に描いた餅状態になってしまえば、物価だけが上がり、消費者が価格転嫁についてこれないのでは、という懸念が残ります。
前述の売り上げ好調の百貨店など、業界によって、賃上げが積極的なところと消極的なところ、という二極化が進むのでは、とも思われます。
『 』内、参考・引用
4/18 日本経済新聞
【小売り7割、コロナ前回復】より
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