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物価と賃金のパラレル上昇に期待

物価と賃金のパラレル上昇に期待

物価高の波がじわじわと私達の生活に寄せてきています。
3月の消費者物価指数は3.8%上昇しました。
実に41年3ヶ月ぶりの水準だそうで、いつの頃の話かもう分かりませんね。昭和は昭和ですけどね。
前述の数値は生鮮食品とエネルギーを除く総合の指数ですが、生鮮食品だけを除く食品価格の上昇率は3.1%で、これは46年9ヶ月ぶり!?の水準です。
カラーテレビが各家庭に普及したぐらいの時代でしょうか。

この後もしばらく物価上昇は続きそうですが、コスト上昇分が価格転嫁されてきていることに加えて、外出も増えてきたことの消費増加が物価を押し上げてきているものと思われます。

皆さんもスーパーに買い物に行った時にチェックしていただければと思うのですが、キューピーのマヨネーズ、容量450グラムの品が、475円から520円に引き上げられています。

私は殆ど飲みませんが、缶コーヒーもこの5月に25年ぶりの値上げに踏み切られるようです。

それに外食では、ファミリーレストランのデニーズで約9割、71品目が値上げしたそうです。
私はファミレスはあまり使わないので、ここは実感がありません。

このように、日本の場合は食品・外食などを中心に物価高が集中しています。
それに比べて欧米諸国では幅広く物価高が進んでいます。

数字で見ると、食品全体とエネルギーを除いた指数では、2、3月期で見た日本は、前年月比で2%台の上昇率に対して、米国は4~6%台、欧州は3~5%です。

人手不足により賃上げが進んだ欧米では、サービス分野にまで広く物価高が進んでいます。

日本で賃上げを伴わない物価高が高止まりしてしまえば、消費に悪影響を及ぼすことになってしまいます。
現実的には2月の実質賃金は2.9%減。

このゴールデンウィークの消費行動が注目です。
そして、ここから賃上げがどこまで進むかで、日本の本当の成長度合いが決まります。

『  』内、参考・引用
4/22 日本経済新聞
【物価高、食品が中心に】より
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