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年内は円安予想から一転、円高傾向なのか

年内は円安予想から一転、円高傾向なのか

「ゆる円高」。
この年末か年始かの記事で見かけたような気がしていましたが、今日の朝刊で再び目にしました。
昨年急速に進んだ円安が反転するという流れなのですが、世界的なインフレの勢いが弱まり、米欧では大幅な利上げの反動で実体経済が減速することが背景としてあります。

それに加えて、今般の急激な利上げに耐えられなかった米シリコンバレーバンクの破綻などが表面化したことで金融不安が一気に出始めていることから、円高が緩やかに進むというシナリオが濃厚となってきているようです。

1ヶ月前までは、再び円安傾向となり1ドル=140円にもなろうかという予測もありました。
しかし、この金融不安がその予測も消し去りました。
この金融不安は、利上げの効果にも匹敵する、という見立てをする専門家もいます。

昨年の急激な円安は、日米金利差の拡大と日本の巨額の貿易赤字の相関関係の中で起こったと言われています。
その貿易赤字を引き起こした輸入物価の高騰もピークアウトしています。
この貿易赤字は、22年には過去最大となり20兆円に迫りました。

金融不安がこれ以上加速しない限りは、3月以降のドル円は再び円高基調となり、年内は120〜125円程度になろうかという見立てです。
しかしその円高も「加速する」までには至らず、緩やかなものとなりそうです。

では円高になるとどうなるのでしょうか。
以下は全国銀行協会からの抜粋です。基本的なところですので、押さえておくと良いかと思います。
円高のメリットは、円の購買力を国際的に引き上げるとともに、輸入品を通じて国内物価を引き下げる効果が期待できます。
また、外国製品が安く買え、海外の投資資金が流入し債券や株式の価格を押し上げます。
一方、円高のデメリットは、日本からの輸出製品が値上がりし、日本製品の国際競争力が低下します。
また、外貨建ての資産が目減りします。

『  』内、参考・引用
3/29 日本経済新聞
【「ゆる円高」シナリオ再浮上】より
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