♨漫遊記#3 函館・湯の川温泉
日本最北端の稚内温泉、幻の島牧温泉と徐々に南下してきて、今回は函館の”湯の川温泉”です。函館は、北海道新幹線の効果もあり、北海道の中でも人気の観光スポットです。特に、函館の朝市や夜景は有名です。また、五稜郭などの歴史的な場所もあるので、朝昼晩と一日中楽しめるのが人気の秘密かもしれません。
函館には、もう一つ人気の秘密があります。それが湯の川温泉です。湯の川温泉は、登別温泉、定山渓温泉とともに北海道三大温泉郷のひとつに数えられる名湯です。三大温泉郷の中では、唯一海岸沿いに立地していて、市街地外縁部の住宅街と一体となった温泉街となっています。ところで、湯の川の語源は、アイヌ語の”ユ(湯)+ペツ(川)”に由来しているらしい。
湯の川温泉に泊まったのは随分前で、札幌の学会に参加した時だったと思います。確かその時が私の北海道初体験だったので、学会が終わった後に、札幌周辺の観光地を巡ったと記憶しています。このときには定山渓温泉にも言っているので、3つのうちの2つを一度に制覇したことになります。温泉の印象はあまり記憶に残っていませんが、夕食後に出かけた夜景のことはよく覚えています。
湯の川温泉には、”温泉資源の枯渇の心配”という気懸りなことがあるそうです。ここの温泉は、かつて自噴していましたが、現在は源泉水位の低下などによってポンプによって温泉を汲み上げています。1976年には北海道の”温泉保護地域”に指定されていて、新規の温泉掘削が制限されています。持続可能な社会が叫ばれている昨今です。この温泉も長く持続できるといいですね。