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黄砂に吹かれて~♪
黄砂現象は太古から春先に多く見られる気象現象の一つです。すでに紀元前 1150 年頃に中国の歴史書の中には塵雨という言葉で記載されていました。もちろん、黄砂はこれ以前、というか人類誕生以前から起きていたことでしょう。日本でも古くから黄砂現象が認められていて、古文書などにもしばしば泥雨、赤(紅)雪、黄雪という名前で観測記録が残されています。
一昨日あたりから黄砂が飛来して、福岡でも観測されていましたが、今回は東日本の方が黄砂が多かったようです。これは気象条件によるのでしょうが、今回はそれほど被害が無くて済みました。しかし、明日からまた黄砂の飛来予想が出されていますから安心は出来ません。
黄砂の量が多いと、タイトル画の様に車にびっしりと黄砂が纏わりつきます。黄砂の粒子には、石英や長石などの造岩鉱物や、雲母、カオリナイト、緑泥石などの粘土鉱物が多く含まれています。石英や長石は、ガラスと同じと考えてもよいので、車の塗装の上に付着した黄砂を雑巾などで拭き取るのは、塗装を痛める行為になります。まずは、水で洗い流すのが肝心です。
黄砂を元素の成分で考えると、アルミニウムを基準に1とすると、カルシウムが 0.71、鉄が 0.52、ナトリウムが 0.39、マグネシウムが 0.31 となっています。黄砂には金属元素が含まれているので、金属アレルギーを引き起こす場合もあるようです。我家の子供も喉をやられて、濁声になっていました。また黄砂には、土壌に起源がないと考えられるアンモニウムイオン、硫酸イオン、硝酸イオンも検出されているので、飛来途中で大気中の汚染物質を取り込んでいる可能性も示唆されています。
黄砂に吹かれて~♪、なんて暢気に歌っていられません。明日からの黄砂飛来が心配です。