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あれから3ヶ月、未来予測はどうなった?
この記事を書いたのが7月30日。
ちょうど3ヶ月が経過しました。
そこで、ホンマが言っていたことを検証するには
ちょうどよいタイミングなので、
今日は未来予測の答え合わせをしていきます。
予測1 スーツ産業がV字回復
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日本のロードサイドの大型店舗が
復活するかはわかりませんが、
百貨店やセレクトショップのミドルレンジ
以上のスーツを買い足す人は増えそうです。
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これは株価を見て判断しましょう。
スーツ業界の大手5社の株価
ロードサイド型スーツ量販4社
アオキホールディングス
7月30日 652円
10月29日 694円(106%/UP)
青山商事
7月30日 696円
10月29日 781円(112%/UP)
コナカ
7月30日 347円
10月29日 332円(95%/DOWN)
はるやま
7月30日 630円
10月29日 577円(91%/DOWN)
ロードサイド系の大型スーツ店は、全体的にコロナ前の状態に戻るまではまだまだ遠そうです。
セレクトショップや百貨店の部門別の売上データがなく、
ミドルレンジ以上のスーツの回答は、高級スーツ業態
「グローバルスタイル」を持つ、タンゴヤの株価で見てみましょう。
タンゴヤ(8月24日 IPO)
8月24日 1533円
10月29日 2235円(145%/UP)
非常事態宣言真っ只中で、強気にIPOを果たした
タンゴヤの株価はバク上げして、いまやや落ち着き気味。
この結果から、量販は復活店舗の有り無しが
明暗分かれ、ミドルレンジは好調と読み取れることから、
予測は○としちゃいます。
予測2 ■卸先を失ったブランドが過去最高売上
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行き先を失ったお客さんがブランドに
直接買いに来ています。
ただ、これはオフラインでの需要が大きく
影響しているので、オンライン店舗だけだと
そこまで影響はないかもしれません。
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今回の非常事態宣言の影響で、大手セレクトショップを
はじめ、全国に店舗展開している会社は大きなダメージを負いました。
あるセレクトショップでは、負採算店舗を全店
閉店し、ECへ集中させているとのことです。
ユナイテッドアローズも約12%の店舗を
閉店しました。
https://www.wwdjapan.com/articles/1243620
これにより、卸先がなくなったブランドは
ともに不調になるという順当な予想ではなく、
ショップの顧客さんがブランドへ直接
買いに来ると予想しました。
しかし、日本のブランドは比較的早い段階で
自社ECに切り替えていたため、昨年はECを
中心に売上を伸ばしました。
しかし、問題は今年で、EC店舗は昨年以上の
調子の良さはないとのこと。
■美味しいレストランが全然予約取れない
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コロナ禍で何がストレスだったかといえば、
人に会えなくなったこと。
誰かと会って、ご飯を食べて、
お酒を飲んで。
やっぱりみんなお店で美味しいもの
食べたいんです。
気持ちよく外でワイワイ飲みたいんです。
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今回の非常事態宣言、まん延防止により、
全体的に飲食店舗は減りました。
日本経済新聞とNTTタウンページ(東京・港)の共同調査によると、
全国の飲食店の閉店が4万5000店に上った。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC2230G0S1A920C2000000/
また、東京商工リサーチが7月6日に発表した「2021年上半期(1月~6月) 飲食業の倒産動向調査」の結果によると、2021年上半期の飲食業倒産件数(負債1,000万円以上)は330件で、前年同期比で21.0%減少した。
前年同期を下回ったのは3期ぶりで、2007年同期以降の15年間では、2015年同期の312件に次ぐ2番目の低水準にとどまった。前年同期は人出不足に加え、1度目の緊急事態宣言の発令で418件と高水準で推移していた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5eb72f2f6aaf4da66ba45a9cc75b00a9439cf9cb
ある程度は減ったけど、給付金により壊滅的なダメージは
防げていると言ってもいいかもしれません。
毎週高級料理店のインスタをポストしている、
諸先輩方に話を聞いたところ。
「先週行った沖縄でも、なんでもないような店が満席だったり、
これまでのフラストレーションがいま、爆発して
集中している感はある。
ただ、いわゆる高級店は非常事態宣言中でも
客足も売上も変わらなかったのでは?
札幌の友人のお店は、10月の月次でコロナ前の
一昨年比を超えたとのことです。」
絶対的なお店の数は減っているので、
いま残っているお店はどこも混んでそうな
気もします。
しかし、現時点で予約が取れないお店というのは、
もともと顧客さんを持っていた店舗という事になりそうです。
これは飲食店に関わらず、アパレル店舗にも
いえることではないでしょうか。
大手セレクトショップが軒並み店舗を
閉め続けていたなか、一部のD2Cブランドは
EC中心なので変わらず好調。
D2Cではないものの、TOKYO BASEの
出店ペースは他の大手セレクトと比べて類を見ない。
■TOKYO BASE 2022年1月期第2四半期 連結業績
※()は前年同期比
売上高:81億7100万円(38.6%増)
営業利益:3億5700万円(前年同期は営業損失1億8500万円)
純利益:2億8100万円(前年同期は純損失3億900万円)
https://www.fashionsnap.com/article/2021-10-27/tokyobase-d2c-close/
世の中がピンチなときこそ、自社の強みと
徹底的に顧客へフォーカスした戦術が功を奏したようだ。
コロナでリアル店舗の来店数が落ちるという
ことで、ECに在庫やコンテンツを集中させ
伸ばしているブランドも少なくない。
しかし、TBのようにこんな時期でも、リアルの
店舗でコミュニケーションを取りたいお客さんを
取り込む作戦をとったのは、見習うところがたくさんある。
というわけで、未来予測の答え合わせは
まだ半分も終わっていないので、続きは次回に書いていきます。
それでは、また次回!
ホンマヒデ