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インフルエンサーという生き方の終焉


インフルエンサーという生き方の終焉

インフルエンサーマーケティングはいよいよ終焉を迎えます。

 「ホンマさん、今まであんだけインフルエンサーが大事って言ってましたよね?」

 はい、言ってました。

 
インフルエンサーに告知を依頼して、何かを販売する。
というモデルは残念ながら終焉に近づいています。

 
企業が広告費を支払い、インフルエンサーに告知してもらう。
いわゆる「案件」といわれるやつです。

投稿の下に、「#PR」と書いてある投稿です。

もう、フォロワーさんにも「案件」なのはバレバレです。
さすがに何万人とフォロワーがいる彼らでも、

#PRから販売につなげるのは至難の業。

 
もちろん、認知拡大を増やすことはできます、
ただ、コンバージョン(成約)は別の話です。

私が知る限り、#PRで広告費をはるかに超えて、
売上の採算が取れている投稿を知りません。

もしかしたら勉強不足かもしれませんが、誰かそんないい投稿を
している人がいたら教えて下さい。

さらにそこを研究して、良いレポート作ります。

「じゃあ、インフルエンサーに仕事は依頼しないほうがいいってことですね?」

いえ、そうではありません。

 人を動かすのは人

インフルエンサーの語源になるのは、インフルエンス

イン=in-  ラテン語で in to (中へ)
フルエンス= fluere ラテン語で to flow (流れる)

つまり、「こちら側に流れを作る人」ということに
なると解釈しています。

SNSが起点になり、インフルエンサーがメディアの主役に
なったのはここ最近です。

けむりのように消えたTVCM

私が小学生だった時代は、学校から変えると、
タイムスケジュールはテレビ番組主体で作られていました。

学校から帰ると、
18:00 ニュース
18:45 藤子不二雄のアニメ
19:00 アニメ
20:00 バラエティ or クイズ番組
21:00 続きもののドラマ

平日でもこれだけの時間はテレビを見ていました。

一時間に10分以上はCMを見ていると考えると
一日5時間の中で、50分以上はCMを見ていることになります。

一日に50分以上も動画のCMを見ていたなんて、
自分の記憶ながら、今では信じられません。

今日では、見たいアニメやドラマがあれば、全てNetflixを
はじめとするサブスク視聴やYoutube。

テレビ番組もTVer(ティーバー)の録画コンテンツや
HD録画でTVCMを見る時間は限りなく0になりました。

移動時間も動画コンテンツは見ていても、CMが
入るすき間はほぼ無し。

YoutubeでCMがでてきても、仕方なく5秒見て
あとはスキップの連打です。

 気がつけば、現代の私達の生活からはTVCMは
けむりのように消え去りました。

では企業はどうやって自社の製品やサービスを
認知拡大させていっているのでしょか。

パラレルワールドに住む現代人

総務省の調査データがあります。

ITmedia NEWS 2021年08月26日 19時05分 公開 

10~60代が平日にインターネットを使う時間の平均値が、平日にテレビを見る時間の平均を超えた──総務省は8月25日、こんな調査結果を発表した。10~60代の平均値がテレビを超えるのは、2012年に調査を始めて以来初。

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2108/26/news163.html

昨年、ついにインターネットを使う時間が、平日にテレビを見る時間を越えたとのこと。

さらに2020年の段階で、インターネットを使ったデバイスの種類を見てみると・・

総務省データ https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r03/html/nd242120.html

2020年の段階でスマホがダントツ一位。

また2021年で、スマホを何で主に利用しているかといえば。

TIME & SPACE by KDDI

引用元 TIME &SPACE by KDDI

あなたもスマホを触っているときはこの3つのどれかに時間を費やしているのではないでしょうか。

・動画
・ゲーム
・SNS
 
iphone3Gの発表から、私たちがスマホを手にしてからもう久しいですが、
人々はスマホの中のパラレルワールドに住むようになりました。

つまり、現代の企業が一個人にリーチできる場所はこの3つに絞られたといっても過言ではありません。

 
その中でも、物販に繋げやすく比較的費用も
かからないのは動画とSNSです。

特にSNSとは、個人のライフスタイルと密接に関わっています。

誰かのライフスタイルや、ライフスタイルを越えた個人の生き様に人々は興味があるのです。

ノウハウやHOW TOもいいのですが、
ファンになってもらうには、

個人の生き様を伝え続けることがなによりも
インフルエンサーとして大切な仕事。

 インフルエンサーの語源になるのは、インフルエンス
イン=in-  ラテン語で in to (中へ)
フルエンス= fluere ラテン語で to flow (流れる)

つまり、「こちら側に流れを作る人」ということに
なると解釈しています。

インフルエンサーと呼ばれる職業ができて、彼らに
日増しにフォロワーと呼ばれる影響力がついています。

 では、インフルエンサーはただ自分のライフスタイルを
発信していればいいのか?

もちろんそういうわけではありません。

さっきも書いたようにファンは
彼らの生き様を見たいのであって、

せこせことお金のためだけに、使ってもいなく情熱もない商品のCMを見たくはありません。

SNSマーケティング=世界最大の口コミ


SNSマーケティングとは、
「世界最大の口コミ」です。

ずばり、「口コミ(バズ)」を起こすために必要な
ものは「熱量」です。

「熱量」がないものは、見ているフォロワーにすぐにバレます。

では、どうやってこの「口コミ(バズ)」を起こしていけばいいのでしょうか。

「口コミ」を起こし続けれるかどうか、そこにP2Cブランドが成功するかしないかがかかっています。

「熱量」を作る5つの要因

・素を見せているか
・誰かのために行動しているか
・情熱があるか
・リスクを取っているか
・しつこいか
 


素を見せているか

いま、SNSを使って情報を発信するのに、カッコつけて憧れられるというのはむずかしくなりました。

特にZ世代に関しては、カッコいいという概念自体が大きく変わっていると感じています。

一昔であれば、雑誌やテレビドラマなどでかっこよくてクールな姿を見ることで、憧れやファンになるということが鉄板でした。

しかし、Z世代をはじめ現在はそんな雑誌やテレビの作り込まれた世界に飽き飽きしています。

そんな作り込まれた世界を見たくなく、素の姿を見たいからSNSでフォローしているといっても過言ではありません。

何も飾らない姿で、本音を言えるインフルエンサーにこそ憧れたり共感することができます。

ときにかっこ悪かったり、不完全な姿をさらけ出しているからこそ人間味が出てファンが増えます。

「熱量」はこんなファンの方たちによって、どんどん大きくなっていきます。

誰かのために行動しているか

一言でいうと誰かや何かに「貢献する」ということになります。

社会的に弱いものの立場に立ったり、社会の問題に取り組んだり参加したりする姿が大切です。

以前、はじめしゃちょーの投稿で、彼の持っている遊戯王カード5万枚を下取りに出したら一体いくらになるか、というYoutubeがアップされていました。

5万枚のカードを査定に出し、レアカードなども含まれていたこともあり、40万円以上の現金を手に入れることに成功。番組は大盛りあがり。

遊戯王カードに興味ある人は、これ見たらきっと面白いんだろうな程度で見ていたところ、話は最後に急展開。

手にしていた40万円の現金が風に吹かれて、きぐるみが抱える募金箱の中に、すぽっと入ってしまいました。

ここでスパッと動画は終わるのですが、その展開や最後のオチの付け方はじつに秀逸でした。

その動画を見るまで私は、はじめしゃちょーを、流行りのユーチューバーで中高生に人気なんだろうなくらいにしか思っていませんでした。

しかし、ただ漠然と現金を寄付するのではなく、クリエイティブを発揮して、動画の作品の中でオチとして募金をしたことで、大きく高感度アップです。

あざといと言う人もいるかも知れませんが、ユーモアを交えて社会貢献を行う姿に感動しました。

情熱があるか

その投稿を通じて「これが好き!」というものを発信できているか。

視覚的に写真で伝わるようにするのも大事なのと、何かを伝えるときは、やはり文章が響きます。

マンガやアニメ、スポーツや変な趣味でもオタク的にのめっているものを見せることで、その人のパーソナリティがわかり、共感が生まれます。

各々のブランディングにもよるので一概にどれが正解というのは言えませんが、ギャップが大きければ大きいほどファンの方の「熱量」は高まります。

例えば、現代ホスト界の帝王と言われるローランドさん。

言葉を語れば頭が良いのもビシビシ伝わり、見た目も常にビシッときまって、常に女性から黄色い声援をもらっているイメージ。

しかし、趣味の話になるとラブライブなど萌系描写のアニメについてどこまでも話せるほどのオタク。

その情熱たるや、初めて見たときには正直驚きました。

しかし、このギャップこそファンに対して大きな「熱量」となり、バズを生み出すのです。

意外性のあることに情熱が加わると、とてつもない口コミが起こります。

リスクを取っているか

多くの人は誰かに嫌われることを好みません。

私もそうですが、なるべくみんなにいい人だと思われたいし、悪口をいわれたくない、できるだけ聖人君主で生きていきたい。そう思います。

しかし、影響力がある人物というのは、いつもアンチが騒ぎ立てる人でもあります。

逆にいえば、アンチがいないインフルエンサーは熱狂的なファンもいない、ともいえます。

先日、あるお仕事で日本ハムのBIG BOSS、新庄剛志監督とお会いする機会がありました。

ビッグボス曰く「まず最初にアンチを作らなきゃダメ、アンチの人たちの想像を越えた結果出したら、一気に世論がひっくり返るんだよ。
オレがこれだけ騒いでいて、今シーズンの結果が悪かったらただのアホでしょ!」

私はこの言葉にめちゃくちゃしびれました。

とんでもなくリスクテイクしていると同時に、恐ろしく計算しているBIG BOSSの言動。

出会って5分も経たないうちに大ファンになりました。

たしかにそうなんです、アンチの人たちは、インフルエンサーの投稿を毎日チェックしては、熱心にアンチのコメントを入れてくる。

ベクトルは違えど、熱量はとても高い。そんな彼らが味方になったときのインパクトは計り知れません。

ビッグボスはこうやって影響力を出し続け、一挙手一投足に注目させ続けていたのです。

もちろん、これは言うは易し行うは難しですが、「口コミ」を起こす影響力の出し方のヒントがここにありました。

 

しつこいか

最後にシンプルなコンセプトですが、「しつこさ」が大切です。
 
一度や二度、投稿したからといってそのメッセージが、ファンの方に届いているわけではありません。

しつこくメッセージを発信することのメリットは2つあります。

ひとつはファンの方が「ああ、これを伝えたいんだな」と感情的に認識してもらうこと。

 もうひとつは、例えばインスタの場合、アルゴリズム的にひとつ投稿をしたからといって、全フォロワーのフィードにアップされるわけではありません。
 
最初の投稿後のいいねやコメントの集まり具合にもよりますが、多くてもおよそ10~20%くらいまでしか表示されません。

どれくらいアクティブなユーザーがいるか、直近でどれくらいフォローしたかなどにもよりますが、一度の投稿で見てくれている人はフォロワーの2〜3割程度の印象です。

発信する側としては、このメッセージは一度伝えているから、もういいでしょと思いがちですが、肝心なフォロワーには全然伝わっていないことも珍しくないのです。

なので、アメリカのLogan Paulなど、メガインフルエンサー達の多くは、何度もしつこく同じメッセージや情報を流し続けています。

そうすることで、告知したいものに対し「熱量」を生み出しています。

以上が「熱量」を作る5つのポイントになります。

自分がインフルエンサーの人も、インフルエンサーと協業している人も「熱量」をあげて、口コミ(バズ)を起こすにトライしてみて下さい。

きっとこれまで以上に、パワフルな影響力を持てるはずです。


長くなりましたが、今日は人を動かすインフルエンサーの
影響力について書きました。

 
それではまた次回!

この文章がためになったよと思う人は、すかさず「スキ」しておいてくださいね。

 

 ホンマヒデ


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