彼らに「DX」という言葉の意味は決して正しく伝わらない
はじめに
このnoteでは、これまでいくつもDXに関する投稿を行ってきました。私自身「真の意味でDXを推進したい」と今でも思っています。
しかし、それでもDXはなかなか進んでいるとは言えません。なぜなのでしょうか?
DXを阻害してるのは、はっきり言ってしまえば、個々のテクノロジーが難しいからではないのです。それよりも
「DXって何なのか?」を全員が認識合わせできない
ことが問題なのです。DX関係で使われている用語の意味がよくわからないので、DXが何なのか? DXを通じて、何を実現したいのか? これらが皆で意思統一できないことが真の問題なのです。
今回は、DXという言葉が何を指すのかということについて、少し深堀して考えてみたいと思います。
???「DX? 要するにコストダウンに寄与するITシステムのことだろ?」
DXのことを少しでもまじめに勉強したことがあれば、「デジタイゼーション」「デジタライゼーション」「デジタルトランスフォーメーション(DX)」の違いについて理解されていることでしょう。
また、DXにも2つの観点があって、その理解の差があるという話は以前も書いておりますのでそちらもご参照ください。
いずれにしても、DXのことを少しでもまじめに勉強したことがあれば、DXのことを「コストダウンに寄与するITシステム」などと理解するわけがないのです。
伝言ゲームで間違えるのはいつも中間層
しかし、現実はそうではなく、DX=「コストダウンに寄与するITシステム」のことだとを理解している人が山ほどいます。特に経営層ほど、そう理解してしまっています。言い換えると
DXのことを「デジタイゼーション」で理解してしまっている人たち
です。
しかし、よく考えてみれば経営層がいきなりそう理解するわけではありません。本人がどこで聞きかじったか、もしくはネットで拾った文書を斜め読みしたかしたのでなければ、そのような間違った情報を経営層にインプットしてしまった人がいるはずです。その場合、
そういった間違えるインプットを入れるのは決まって中間層
です。担当ではありません。担当と経営層の中間に入る人たちがいるはずです。
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