見出し画像

デジタルスキル標準における「データサイエンティスト」の定義を正しく理解する(その2) ~ "DSS-L"と"DSS-P"

はじめに

どの企業にもDX人材が必須と言われて久しいです。企業はDX人材、特に「データサイエンティスト」を社内に確保しましょうと言われています。ただ、

「データサイエンティスト」とは何か?

がしっかり定義されているでしょうか? そこで、全7回にわたってIPAのデジタルスキル標準を読み込みながら、データサイエンティストについて解説をしていく連載を書いていきます。(第1回のみの記事は無料)


「デジタルスキル標準 ver.1.0」の第3部

前回は、「データサイエンティスト」の定義はデジタルスキル標準の第3部第3章にしっかりまとめられているという旨を書きました。今回は、この第3部について紹介します。

第3部は「DX推進スキル標準」を定義している資料です。そもそも、デジタルスキル標準は

  • DXリテラシー標準(DSS-L):全てのビジネスパーソンが身につけるべき能力・スキルの標準

  • DX推進スキル標準(DSS-P):DXを推進する人材の役割や習得すべきスキルの標準

という二つの標準から構成されており、このうちDX推進人材の役割・スキルについて記されている部分になります。

「デジタルスキル標準 ver.1.0」第I部より引用
https://www.ipa.go.jp/jinzai/skill-standard/dss/about.html 

DX推進スキル標準には「ロール」が定められている

このDX推進スキル標準では、DXを推進する人材に必要なスキルを定義しています。これは

ここから先は

912字 / 3画像

¥ 100

課金してくれるととても嬉しいです。シェアしてもらっても嬉しいです。「いいね」も嬉しいですし、フォローも嬉しいです。要するに、どんなことでも嬉しいです。