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自由討論型グルディスの進め方の手順を解説します!
グルディスに関して今日で3日目です。昨日は「役職」に関して話しました↓
今日は自由討論型グルディスについて話していきます。※自由討論形型とは「答えに正解が無く、自由な結論を出すことができる」という特徴を持ったグルディスです。
このタイプのグルディスはかなり多くの企業で取り入れてます。なので就活を進めていく中でほぼ必ず経験することがあるはずです。
それゆえ、「自由討論型グルディスってどうやって進めたら良いの?基本的な手順とかないのかな?」っていう悩みがある人も多いかもしれません。
ってことで、今日はこの疑問を解決していきたいと思います!早速いきやす!
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自由討論型グルディスの進め方の手順
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グルディスはある程度決まった進め方があります。必ずしも全てのグルディスに当てはまらないですが、大まかな手順が頭の中に入っていると結構良い感じっす(適当かよ!!)。
グルディスの種類ごとに若干手順は変わります。今回は自由討論型における手順を、3つに分けて解説していきます。
▷1)時間配分を決めてから議論開始する
もちろんですが、制限時間が20分の場合と1時間の場合で、意見の深め方は変わります。なので、グルディス開始の合図とともに「時間をどう使うか」を話しましょう。
例えば、もし「制限時間20分で発表があるケース」のグルディスの時間配分を考えてみます。
・お題の定義・・・3分
・意見をだす・・・11分
・意見をまとめる・・・2分
・最終修正・・・2分
あれ、合計18分?と思いますよね。でもこんくらいの余裕が大事っす。
まず始まった瞬間に「あ、よろしくです~」なんて時間があり、その後それぞれの役職をさっと決めます。んで、ここまでで1分〜2分くらいはかかると踏んだ方がいいです。
なので、時間配分は18分で考えないと、「時間配分を考える時間」が終わった時には残り17分とか16分とかになってます(この1分めっちゃ大事!!!)。
こんな風に言うと、「だったら時間配分なんていらないんじゃないか?」と思うかもしれません。しかし、ここでこの作業をしているかどうかで、ここからの議論に格段の差がでます。
というのも、メンバー全員が時間配分を把握していると、質の高い意見を出そうという意識や、適度に急ぎながら意見を言ったりする雰囲気になるんです。
最初に時間配分を決めないと、「20分って意外とあるよな〜」なんて考えているのんきな学生に、足を引っ張られる結果になってしまいます。それだと結局自分にとってもマイナスです。
▷2)お題を具体的な状況に定義する
そんで次に大事なことは、「お題の定義」についてです。
・お題の定義・・・3分 ← ココの話
・意見をだす・・・11分
・意見をまとめる・・・2分
・最終修正・・・2分
自由討論型の場合はお題がとても抽象的です。例えば、以下のような答えが無いタイプのお題が与えられます。
「学生にとって必要な能力を3つあげよ」
「10年後の未来はどのようになっているか」
「優秀な社会人はどのような能力があるか」
こんな感じっす。
んで、まずはこのお題を「抽象 → 具体にする」という作業を行っていきます。とりあえず、「学生にとって必要な能力を3つあげよ」を例にして話していきますね。
超大前提ですが、お題を見た時に思い描くことは人それぞれです。ある人は「学生」という言葉から“大学生”を連想しますが、ある人は“小学生~大学生すべて”と考える人もいるんです。
また、「必要な能力」という言葉も抽象的で曖昧です。例えば、「論理的思考力」や「計算が早い」といった“脳の能力”もあれば、「足が早い」や「ベンチプレス100キロ挙げる」という“体の能力”もあります。
頭の中が「学生=小学生」となっているAさんと、「学生=大学生」となっているBさん同じグループに混在したら、議論は必ず脱線します。脱線したあとにBさんが、「今回って大学生について話しているんだよね?」という確認をしたところでもう遅いです。(ゲームオーバー!!)
つまり今回のお題の場合、「学生」とは誰のことを指していているのかということを具体的にして、メンバー全員で共通認識を持つことがめっちゃ重要です。
ここで、実際に話し合いっぽい具体例も交えて説明してみますね。
就活生A:学生の定義はどうしようか?大学生、高校生、中学生?それとも、小学生~高校生まで全部含める?
就活生B:今僕たちって大学生だし、「学生=大学生」で話していこうよ!
みたいな感じ、、、で終わったらダメっす!!これだとまだ50点くらいですね。続きはこんな感じ↓
就活生A: 大学生と言っても1年生~4年生でいろいろあるよね。
就活生B:たしかにそうだね。ただ僕たちってみんな大学3年生だし、自分たちの目線が入った方が議論しやすいと思うから、今回の議論では学生=大学3年生にしよう
よし、さすがにここで終わ、、、っちゃだめでーす。できればもう少し。「大学3年生」という属性をもっと分けていき具体的にしていきます。
就活生A: 大学3年生の中には就活する人としない人がいるよね。あと、地方の大学生と都内の大学生で分けてみたり、男女で分けてみたりすることもできる。
就活生B:その視点はなかったけど議論を進める上では大事だね。そしたら今回は私達の属性にできるだけ近い感じでいいんじゃないかな?
就活生A:賛成!それが考えやすいね。そしたら今回のお題の学生は、現在就活をしている都内の大学生という定義にしようか!
就活生B:そしたら、現在就活をしている都内の大学生にとって必要な能力について考えていこうか!
ここまで来たら良い感じです。ちなみに、もともとのお題は「学生にとって必要な能力を3つあげよ」です。
しかし、定義をしたことによって、「“現在就活をしている都内の大学生”にとって必要な能力を3つあげよ」というお題に変化しました。この瞬間に、グループ内での議論が進みやすくなる土台が整ったんです。
んで、実際にはこんな感じの3つの能力にまとまります(って言いながら必死に今考えてみました)。
必要な能力①:論理的思考力
理由:面接の時に結論からわかりやすく説明する必要があるから
必要な能力②:行動力
理由:都内だからこそOB・OG訪問やセミナー等の機会が沢山あるから
必要な能力③:セルフマネジメント力
理由:就活だけを意識していると、メンタル面に支障が出てしまうから
お題の定義をするだけで、結論に対する裏付け(理由)がしっかりまとまるんですよね。時間がかかりそうと感じるかもしれませんが、メンバー全員が共通認識をもって議論した方が圧倒的にスムースに進んでいきます。
もし「学生」の定義が“インターハイ前の高校3年生”だとしたら、上の答えは変わってくるはずですよね?
▷3)道筋を修正しながらゴールに向かう
①しっかり時間配分を行い、②お題を定義して、メンバー全員がちゃんと把握していれば、ぶっちゃけもう大丈夫です。線路の上を走る電車に乗っていれば目的地には勝手に着くっていうイメージです。
ただ、グルディスも不測な事態が起きることはあります。例えば、時間通りに意見がまとまらなかったり、質の高い意見が出なかったり。
でも、焦らなくてOKです(結構あるあるですこれ笑)。そもそも最初にお題の定義をしっかりしているので、とんでもない脱線事故が起きないように補強はされています。
もし意見がそれていれば、「最初の定義に沿って話してるっていう認識でOKだよね?」とひとこと発言してみましょう。そうするとメンバーみんなの頭の中に「あ、そうだ最初に学生=現在就活をしている都内の大学生って定義したんだ!」と浮かびます。
それができるだけで議論のゴールは全く違います。また、時間が遅れている場合も同じように発言するだけです。「今の時間って意見をまとめる段階に入っている必要があるよね、ちょっとオーバーしちゃっているかも、、!」
そうするとメンバーみんなは「あ、ほんとだ、急がないとだ!」という意識に引き戻されます。議論が熱中している時ほど、一歩引いてみることができると議論は円滑にいくものです。
ここの視点を持てている学生はそう多くはないです。裏を返せば自分がその役割を担えば、グループを良い方向に導くことができます。
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今回の記事のまとめ
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なによりこのグルディスは「素晴らしいアイディアを出すこと」は重要ではありません。「グループ全員で協力しながら、最後まで皆でたどり着くこと」が最大の目的であり、最重要事項です。
最後におさらい↓
〈自由討論型グルディスの進め方の手順〉
1)時間配分を決めてから議論開始する
2)お題を具体的な状況に定義する
3)道筋を修正しながらゴールに向かう
ここを抑えていたら、まずは自由討論型グルディスの進め方についてはマスターっす!!あとは練習あるのみです。
ちなみに、今日はここまでですが、明日は「対策方法&アピール方法」について話します。
ではまた!