内省のコツは「映像」をイメージすること
内省のコツのひとつに「映像イメージ」があります。
例えばもしあなたが「自分を縛る固定観念があるなぁ」と悩んでいたとしたら「固定観念という名の城が建っている」という映像をイメージしてみるわけです。
この「城」が自分の「心」を支配していることによって、知らず知らずのうちに自分の「行動」が制限されている。こんな感じです。
次にやることは「その城を外からじっくり観察してみよう」と想像を膨らませていくということ。
「外から見たらどんな形をしてるんだろう?」
「城のなかには王様みたいな人がいるのかな?」
「城のまわりには警備の目があるのだろうか?」
このように「固定観念=城」という映像をイメージして、その「城」を観察していくと、徐々に「固定観念」の全体像が掴めてくるのです。
次に湧いてくる発想としては「城の中はどうなってるんだろう?」ということ。
「もしかしたらたくさんの部屋があるかも?」
「秘密の部屋がどこかに隠れているんじゃないか?」
「100部屋のうちの1部屋に重要なヒントが落ちているかもしれない…」
このように「城」の内部を把握していくと、自分の「固定観念」がどのような歴史を経て形成されてきたのかも分かっていきます。
そしてすべての部屋を探索し終えたら、最終的にはその「城」を破壊してみようと画策してみる。慎重かつ大胆に。
そうやって破壊した「城」はガラクタになり、そのガラクタをもう一度眺めてみる……みたいな、たとえばこんな感じです。
あくまでこれはひとつの具体例にすぎないですし、ひとりひとりフィットする「映像イメージ」はまったく違うものになると思います。
ただ今回お伝えしたかった最も中心的なことは、自分の心を見つめる時、なにか具体的な「映像イメージ」に例えてみると、視野を広げることができたり視点を変えることができるということ。
そして、今まで辿りつけなかった領域にまで歩みを進めることができるのです。