
40年ぶりにチェーホフの銃を撃つ
今から40年ほど前、管理人が所属していた大学の某研究会では毎年自主製作映画を作っていました。8ミリフィルムで撮影して、編集したりアフレコしたり。
基本的に夏休みに撮影して、秋の大学祭で上映するのです。
管理人は2年生の時に監督をやって1本撮ったのですが、生まれて初めて8ミリカメラを廻しただけあって、正直イマイチでした。
翌年もコンペがあったので参加しましたが、あえなく落選。
口惜しいので研究会内で分科会を作って、講義が無いときに文字通り自主製作して、短編映画を勝手に1本撮りました。
最近になって、当時のエピソードなどを文章にまとめる機会が出来たので、超絶久しぶりに本編を観たのですが、うわ、懐かしい。
さすがに監督二作目だけあって、多少上手くなっています。まあ、こういうのを自画自賛っていうのだと思いますけど。
シーンやカットの構成もこなれてきているし、なにより短いのが良いです。
自主製作映画はやはり10分ぐらいが限界だと感じました。
脚本は失くしたと思っていたら、会内誌六号で見つけました。「研究発表」という名目でまるごと収録されていました。
せっかくなので、全文転載してみましょう。なんたって著作権者が自分なので、気兼ねなく掲載できます。脚本の書き方とかが、本職のそれとは全然違いますが、気にしないでください。じゃあスタート。
「せめて夜がくる前に」 8ミリ映画(一九八五)
主な登場人物
北上翎(きたがみ りょう)
島岡由子(しまおか よりこ)
尾形怜子(おがた れいこ)
日下部直也(くさかべ なおや)
シーン1 水族館
大きな円筒形水槽の前に、十七、八歳の女の子(由子)がぽつんと立っている。
手には小さな布袋をさげ、ぼんやりと魚たちを眺めている。
円柱の反対側からゆっくりと歩いてくる男(翎)。
二十歳前後である。男は少女の隣に立ち、しばらく間をとってから話しかける。
翎 やあ
由子 ・・・やあ
翎 ・・・
由子 ・・・
翎 ・・・捜してたんだ、君のこと。親父さんに頼まれてね・・・
由子 ・・・
翎 戻ってこいって、悪いようにはしないからってさ
由子 ・・・
翎 由子
由子 なによ
翎 ・・・いいかげんにしたらどうだ・・・
由子 ・・・
シーン2 海岸
長い砂浜に翎と由子がいる。
由子が先を、翎がその後をついて波打ち際を歩いている。
沖には停泊中の大型船がかすんでいる。
由子 「島岡」は本気で言っているの?
翎 君の父親なんだぜ。あたりまえだろう。
由子 実の父がどうして娘の不幸を願うわけ?
翎 不幸を願っているわけじゃない。君と組のことを考えてのうえだ
由子 ウソよ
翎 ・・・そう思うのは君のわがままだ、由子
由子 ・・・ずいぶんな言いようね、お義兄さん
翎 ・・・
二人は立ち止まり、沖に目をやる。停泊しているのはタンカーだろうか。しばらく押し黙っている二人。その二人に近づいてくる者がいる。若い女(怜子)が一人とサングラスをした男が二人。
怜子 島岡由子さんですね
由子 ?そうですけど・・・何か用?
怜子 日下部直也をご存知ね
由子 !
翎 あんたら何だい
怜子 失礼、あたしは尾形玲子。尾形剣造の娘と言えば分かるかしらね。あなたのこと聞いてるわよ、島岡翎さん
翎 北上翎だ
怜子 ごめんなさい。そうだったわね。直也は何も教えてくれないものだから・・・
翎 その尾形組の娘が俺たちに直談判か!
怜子 あなたじゃないのよ、翎さん。その由子さんにお話があるの
由子 直也がどうしたのよ
怜子 待ってるんでしょう、日下部のこと
由子 ・・・
怜子 来ないわよ、彼。ううん、来させないわ
由子 ・・・
怜子 怖い眼をするのね、でもあきらめなさい。相手が悪すぎるわ
由子 ・・・あんたなんかに何が・・・
怜子 子供が火遊びすると後が大変よ
由子、怜子に飛びかかろうとするが、翎に制止される。サングラスの男たち、とっさに二人の間に割り入る。
怜子 ふふふ・・・面白い娘ね
由子 殺してやる
男A 口を慎め
翎 口を慎むのはどっちだ!
怜子 由子さん、最後にいいことひとつ教えたげるわ
由子 !
怜子 日下部が本当に愛しているのはあたしなのよ
唇をかみしめて怜子を睨む由子。
怜子、男たちを引き連れて去ってゆく。
シーン3 海岸道路
海岸沿いを走る翎の車。助手席には由子が座っている。
シーン4 事務所の一室
薄暗い部屋。
やつれたようにパイプ椅子に腰かけている日下部直也。
怜子がパンと缶コーヒー持って近寄る。パンと缶コーヒーを机の上に置く。
怜子 ねぇ
直也 ・・・
怜子 あの娘に会ったわ。そう、由子って娘に
直也 !
怜子 おっかない娘ね。あたしのこと殺すって言ってたわ
直也 何を言った
怜子 べつに。忠告をしてあげたのよ
直也 余計なマネだ
怜子 ・・・
直也 ・・・
怜子 ・・・ねぇ
直也 ・・・
怜子 父はあなたのこと、とても高くかってるわ
直也 ・・・
怜子 わたしもあなたのこと・・・だから、ね・・・
怜子、直也の正面に立ち、身を寄せ、首に腕を廻す。
睨みつけるような直也の視線。怜子、気をそがれて離れる。
怜子 はやく考え直したほうがお利口よ、直也さん
立ち去る怜子。ドアの閉まる音に続いてカギのかかる音がする。
直也、右腕でテーブルの上のパンと缶コーヒーを払い落す。
シーン5 海岸道路
翎の車、海沿いを走っている。
憮然とした表情で助手席に座っている由子。翎の表情はサングラスでよく分からない。
シーン6 島岡組近くの駐車場
歩いてくる翎。サングラスをしている。自分の車のドアを開けた時、後ろから男の声がする。
男B 翎さん!
ふり返る翎。
男B これ、親父さんが持っていけって・・・
翎、手渡された新聞紙の包みを受け取る。重さを確かめてから中身をそっと調べる。
自動拳銃だ。
翎 ・・・
男B も、もしもの時にって・・・
翎、小さく頷いて車に乗り込み、包みをダッシュボードに放り込む。
シーン7 ヤングランド(遊園地)
高架の上を滑走するジェットコースター。子供の歓声が聞こえる。
その高架の下のベンチに男と女が座っている。翎と由子だ。
翎 本当にここに来るって言ったのか
由子 うん・・・
翎 もし来なかったら・・・
由子 ・・・港で待てって・・・
翎 港にも来なかったら・・・
由子 ・・・
翎 ・・・
翎、ポケットから煙草を取り出し、ジッポゥのライターで火を点ける。
風になびく紫煙をしばらく眺めてから、口を開く由子
由子 ねえ・・・
翎 なんだ・・・
由子 どうしてあたしを無理にでも連れ戻さないの
翎 ・・・
由子 直也に会わせるなって言われてるんでしょう・・・
翎 ああ
由子 いいの?
翎 ・・・昔の友達と少し話がしてみたいんだ
由子 あなたが?
翎 そう
由子 昔の友達ねえ・・・
シーン8 事務所
時計が午後6時を指している。室内には誰もいない。入り口のドアがわずかに開き、倒れている男の足が見える。扉の外では男が二人倒れている。背の高い方の傍らに直也が膝をついている。息がわずかに荒い。格闘の跡のみられる顔と手。直也は男の上着の懐を探り、なにかを取り出す。拳銃だ。
拳銃を腰のベルトにはさみ、走り去る直也。
シーン9 清水港
夕暮れが迫る港に翎と由子が車で現れる。
シーン10 怜子の部屋
怜子、大きなリンゴを果物ナイフで剥いている。指先は真っ赤なマニキュア。
いきなりドアがノックされる。男の声。
男C お嬢さん!日下部さんが!
シーン11 港 倉庫見学通路
大きな倉庫の二階の見学通路に立ち、工場プラントを眺めている由子。
少し離れて翎が立っている。彼の手元には新聞紙の包みが見える。
シーン12 港 倉庫街
倉庫の間を縫ってバイクが近づく。直也が乗っている。人目につかない場所でエンジンを停め、駆け出す直也。
倉庫の三つ目の角を折れたところで人影が三つ見える。
一人は女、二人は男だ。女が一歩、前に出る。
怜子 あなたはもう少し賢い男だと思っていたわ
直也 そこをどけ
怜子 私はあなたにすべてを与えたわ。お金も地位も愛情さえも・・・
直也 どけ
怜子 あなたは私のもの・・・
直也、ゆっくりと腰の拳銃を構える。
怜子、二人のボディガードを制して直也に近づく。
直也、怜子の額をポイントし、トリガーに指をかける。
怜子、一気に直也に駆け寄る。直也の銃が弾丸を撃ち出す。弾丸は怜子の肩先をかすめ、怜子は直也に正面からぶつかる。
怜子は直也に体をぶつける寸前に後ろ手にしていた果物ナイフをひらめかせていた。
シーン13 港 倉庫見学通路
見学通路で手すりにもたれていた由子が一瞬、はっとする。
声にならない呟き。
由子 直也・・・?
シーン14 港 倉庫街
怜子と直也は抱き合うように立ちすくんでいる。二人の足元に少しずつ血溜まりができてゆく。
怜子 あんな小娘なんかに、誰があなたのこと・・・
直也 ・・・由子・・・
怜子 直也、ねぇ直也・・・私のこと愛してるって言って・・・
直也 ・・・
怜子、何かを言おうとするが、涙が溢れて声にならない。
シーン15 港 倉庫見学通路
見学通路に立っている翎と由子。あたりはすでに宵闇がたちこめている。
唇をかみしめてうつむいている由子。
翎、紙包みにわずかに目をやり、ポケットから煙草を取り出す。
ジッポゥのオイルライターの灯が一瞬だけ夜を追い払った。
END
・・・如何でしょうか。
当時二〇歳だったことを考えると「若気の至り」に満ちていて死にそうになります。
基本としては「ロミオとジュリエット」の翻案ものなのですが、アラを言い出すときりがないですね。
完成した映画では、この脚本に描かれたシーンのいくつかがカット・変更されています。夏休みではなく、初秋の余暇時間に撮っているので、ロケ地を減らしたりシーンを削ったりして、いろいろとやりくりした撮影になりました。
衣装は役者さんが各自で用意、といういつものパターンでした。怜子役のU子さんが、白いコットンのセットアップにサングラスと黒手袋、という素晴らしい衣装で来てくれたので、監督的にはガッツポーズです。そのくせ翎の役で出演していた自分は、紅いボタンダウンシャツに上着も羽織らないというひどい格好で、いまだに後悔しています。ちなみに上着は演出上必要となるのですが、当時はそのことに気が付かなかったようです。ダメな監督ですね。
ダメ出しのついでに、基本的な作劇上の問題点を指摘しておきましょう。
脚本に書かれていて、本編ではカットされたシーンに関してですが、シーン6で翎が拳銃を渡される場面があります。映画ではカットされています。
この拳銃は、文字通り「チェーホフの銃」です。「ストーリーに登場するものは全て必然性がなければならない」というアレです。この場合の拳銃は、登場するからには必ず使用されなければいけません。
シーンごとカットされたので、翎は拳銃を持っていないため、結末はこれでもアリなのですが、本来の脚本通りに進行した場合は結末を変える必然が出てきます。翎に上着が必要なのは、渡された拳銃を見えないように忍ばせるためです。港に到着したシーンで、銃を上着の内側に隠すカットを入れるべきでしょう。
それを踏まえたうえで、本来ならこういう展開になるであろうという結末を、40年ぶりに書き直してみました。例によって脚本の書き方は不正確ですが、「幻の改訂版」としてご笑覧いただければ幸いです。
それではシーン14からご覧ください。
改訂版
シーン14 港 倉庫街
怜子と直也は抱き合うように立ちすくんでいる。二人の足元に少しずつ血溜まりができてゆく。
怜子 あんな小娘なんかに、誰があなたのこと・・・
直也 ・・・由子・・・
怜子 直也、ねぇ直也・・・私のこと(ここで銃声)
怜子が驚いたような顔で直也を見上げる。
直也、ゆっくりと怜子の視線を受け止める。
怜子、何かを言おうとするが、言葉にならずそのままずるずると崩れ落ちる。
拳銃をゆっくりとおろす直也。腹に刺さっているナイフを抜いて捨てる。
慌てて怜子に駆け寄るボディガードを無視して腹をおさえながら走り去る直也。
シーン15 港 倉庫見学通路
見学通路に立っている翎と由子。あたりはすでに宵闇がたちこめている。
唇をかみしめてうつむいている由子。
直也 由子!
自分を呼ぶ声にはっとして声の方向に振り向く由子。
振り向くと血まみれの直也が階段から這いあがってくるのが見える。
由子 直也!
駆け寄る由子。
直也、由子の後ろにサングラスをかけた男がいることに気付き、とっさに拳銃を構える。
それに気付いて反射的に銃を向ける翎。
暗い倉庫通路にマズルフラッシュが二つ連続して光り、それに併せて銃声が二発連続して響く。
目を見開く由子。
直也が撃たれて倒れている。
由子、直也を抱き起こす。
直也、何かを言いかけるが、言葉にならない。
由子 ああああああ!
由子が叫びながら振り返る。
右肩をおさえた翎が呆然と立っている。
だらりと下がった右手に持った拳銃の銃口から血が滴り落ちる。
翎 由子・・・
言いかけたところで銃声が響く。
胸をおさえながらゆっくりと前のめりに倒れる翎。
由子が拳銃を構えたまま固まっている。
震えている由子。
夜が静かに始まっている。
ゆっくりとフェードアウト。
真っ暗な画面に銃声が一発だけ響く。
汽笛が鳴る。
END
ということで、改訂版のラストシーンでした。
これが正解、という訳ではないのですが、当初の脚本の流れから行くと、必然的にこういう展開になります。「ロミオとジュリエット」的な悲劇を演出するのであれば、やはり主な登場人物は全員死亡、というのが最悪で最適なルートだと思います。
意外性を求めるならばさらに変化可能ですが、いずれにしても翎の拳銃は発砲されなければチェーホフに叱られます。
一方で、完成した映画本編では基本的に誰も死にません。直也は刺されますが、果物ナイフで腹部を刺されたぐらいでは人はなかなか死なないので、その後はみんな幸せに暮らしましたとさ、という余韻すら感じます。
当時はどこまで考えて脚本を書いたり映画を作ったりしていたのか思い出せませんが、若さゆえに「思い切り」が足りなかったのかと感じます。登場人物に遠慮があるというか、自分の狭量な倫理観に縛られているフシがあります。
これを読んでいて、これから映画を撮ったり物語を書いたりする予定がある方は、ぜひ自分の殻やモラルを打ち破り、自分に隠された本質を掘り起こすような挑戦をしていただけると幸いかと存じます。なんてね。
最後に、オフショット的に当時の撮影エピソードや裏話などを拾っておきます。
脚本が掲載された6号に掲載されていたものを一部抜粋しています。
撮影エピソードと蛇足
〇月X日 三保の海岸でロケ。強風下、吹き飛ばされたシナリオをスタッフが必死で追いかける。海は油断できない。フレームを合わせていると、アベックが入るのに気付く。平日の昼間からとてもイヤらしいコトをしている。皆で注目していたらお帰りになった。天誅である。
〇月X日 直也が小部屋から逃げ出すシーンは、済生会病院の屋上で撮られた。さて本番を、と思った時のこと、なんと看護婦さんが来てしまった。現場には変な男が二人転がり、グラサンに銃を持った男が立っている。彼女の表情がこわばった。すかさず監督以下スタッフが説明を施したが、彼女が真に理解を得たかは不明である。
〇月X日 直也がバイクで港へ向かうカットは実際に清水港の公道上で撮影された。彼が無免許・ノーヘルで水上警察の前を駆け抜けたのは知る人ぞ知る事実である。
〇月X日 怜子が後に凶器となる果物ナイフを使ってリンゴを剥くシーンを撮る。彼女がこの日のために、秘かに皮むきの特訓をしていたというのは知る人ぞ知る事実である。
〇月X日 ラストの刃傷シーンは清水港の立入禁止地域で撮られた。笑いながらナイフを刺したり、無表情で苦しんだり、絵の具のような血が流れたりと、なかなか楽しい撮影だった。
〇月X日 アフレコは雑音の問題でスタジオが長延荘から怜子嬢のお宅へと移った。そこで我々がスシをごちそうになったという事実は伏せておかねばなるまい。
〇アフレコについて補足。8ミリフィルムにアフレコで音を入れる場合、映写機にマイクを繋げて録音するわけですが、どうしても映写機のカタカタ云う駆動音がセリフと一緒に収録されてしまいます。それがイヤだったので、映写機をベランダに出して部屋を閉め、窓ガラスに映した映像を見ながら静かな室内でアフレコを行ったのです。ちなみにこの問題に関して、フィルム映像をビデオで撮影したうえで、そのビデオテープでアフレコしたものをフィルムの音声トラックに記録する、という方法が開発されました。
〇海岸のシーンでは背景音として波の音が入っていますが、撮影時に海で録ったものではありません。実際の波の音は、録音してもそれらしく聴こえないのです。あれは監督が下宿で小豆を衣装箱の蓋に入れて、左右に揺すりながら作った「擬音」です。ネットが無い時代は、いろんな効果音を手に入れるのに相当苦労しました。
〇映画のタイトルは一九七九年に公開された「白昼の死角」という映画の主題歌から引用しています。ダウンタウンブギウギバンドの「欲望の街」という曲です。
〇映画のBGMは、ジョージ・ウィンストンの「Autumn」というアルバムから「あこがれ/愛」という曲を使用しました。当時かなり流行した曲で、CMなどで多数使われました。全編このピアノ曲で通したのは、前作からの反省で、「好きな曲を節操もなく使う」という姿勢を正しました。
暴力的な作品の劇伴に静かなピアノ曲を使うのは、意外と親和性が高くて良い選択だったと信じています。ちなみにこの映画を観た北野武が後に自分のフィルムに久石譲の曲を使うことにした、というのは完全なウソです。
〇この作品が完成した直後に刊行された正会誌「シェラザード」5号には、怜子役のU子さんが手掛けた短編小説「せめて朝がくる前に」が掲載されています。内容は本映画とは無関係ですが、タイトルの遊び心が一興。世界の終末と地球の再生を描いたSFの秀作です。
〇研究会で、年に二本映画が製作されたのはこの時が最初で最後なのかもしれません。自分が卒業した後のことは分からないので、もしかしたら最後ではないのかもしれませんが、今にして思うと、そら恐ろしい執念を感じます。このパワーをもっと別の方向に向ければ、などという野暮なことを云ってはいけません。
やりたいことをやりたいときにやる、というのが人生を悔いなく生きる処方箋だと信じてこの稿はおしまいです。