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爺さんの知恵、風邪の後の痰について

最近、また風邪が流行していますから、風邪を引いた後の痰について説明します。
風邪にも種類があり、痰にも種類があります。
どの風邪も、感染菌によって粘膜に炎症が起こります。
1、鼻からの痰、
風邪を引くと鼻水が出ます。
これは、鼻道の炎症を解消しようとして鼻水が出るのですが、
軽い場合は、自分の免疫力で感染菌を追い出して治ります。
いつまでも鼻水が止まらない場合は、疲れていいて免疫力が弱っていることが多いのです。その場合は、休養が必要です。
鼻道に感染菌が残っていると、粘膜の炎症が消えないので、鼻水が出続けます。
そこで風邪薬が必要になります。
軽い風邪の場合は、葛根湯で十分です。
葛根湯が使える状態は、寒気がする、首が凝る、肩が凝る場合です。
それを過ぎて、感染菌があって鼻道から喉に侵入すると、
喉がいがらっぽいなどの症状が出ます。
その場合、銀翹散を使います。

2、喉が痛い場合、
感染菌が、鼻だけでなく、喉の奥に侵入すると、喉が痛くなります。
喉が痛くなった時は、素早く、うがい薬を使って、喉の奥に侵入した感染菌を殺菌してください。
扁桃腺が腫れたり、痛くなる症状は、感染菌がさらに奥へ侵入したと言うことです。
その場合は、寝ている間に悪化するので、寝る前に必ずうがいをしてください。
そして、銀翹散を飲んで寝てください。

3、扁桃腺炎から気管支炎、
扁桃腺から奥へ気管支に感染菌が侵入すると、咳が出ます。
咳は、気管支から感染菌を追い出そうとする働きですが、
咳が出るようになると、まず休養が必要です。
そして銀翹散とか普済消毒飲という強い殺菌力がある薬を使います。

4、気管支に傷ができると痰が出る、
気管支に炎症があると、咳が出ます。
咳が止まると、気管支粘膜から痰が出てきます。
無色透明な痰の場合は、早く治ります。
痰に黄色い色があると、感染菌が残って炎症が続いているので、殺菌作用と痰を出やすくする二つの薬が必要になります。

5、痰に茶色とか緑とか血が混じる、
この状態は、インフルエンザのような強い感染力のウィルスに感染した場合です。
これは、簡単に治りませんから、休養して免疫力の回復を助ける必要があります。
この場合は、普済消毒飲という強い殺菌作用がある漢方と、清気化痰湯と言う痰を追い出す漢方薬を使います。

6、病院に行けば、上記のような治療をしません。
初期には、タイラノールのような解熱剤を使い症状が進めば抗生物質を使います。
この方法は、簡単なんですが、抗生物質による副作用が残ります。
コロナ感染のようなウィルス感染に、抗生物質は効果はありません。
なぜ、以上のような1、から5、までの漢方薬を使い分ける理由は、副作用なく風邪を治したいからです。
抗生物質を使うと、風邪の症状は無くなったのに、その後の体力が回復しにくいという副作用が残ります。
風邪感染の段階に対応して、身体がどう反応していくかの知識が必要です。

7、コロナ感染、インフルエンザ感染の場合、
コロナウィルスやインフルエンザウィルスは、身体の深いところまで、侵入しますから、以上の漢方薬の知識に加えて、抗酸化能力を強く加えることが必要になります。
抗酸化作用は、血液の中の酸化物質、感染菌、老廃物などを中和して無毒化する作用があります。
これは、日常から補給すると、多くの病気を防ぐことができます。
ニンニク、シナモン、生姜、ウコン、ビタミンなどを食事に加えると良いです。
抗酸化能力を加えるだけで、病気の治りが早くなります。
緑茶も良いです、病気の時は、抹茶を使うと強い抗酸化能力を補給できます。

8、風邪の後の後始末、
風邪を引いた後、風邪の症状がなくなってから、疲労感が出てきます。
これは、免疫力が風邪と戦った後に出てくる疲労感です。
微熱感がある場合もあります。
この時には、小柴胡湯とか柴胡桂枝湯を使います。
高麗人参の体力補強財とかシナモンの抗酸化能力を使うと言うことです。

私は、コーヒー樹木から抗酸化剤を抽出する研究をしています。
こういうスーパー抗酸化剤と言われる植物の抗酸化能力は劇的に効きます。
ただ、欠点は、大量生産ができないので、多くの人に行き渡らないことが欠点です。

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