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80才爺がぼやく、サントリーの変な答え?
サントリーの「お客様センター」が面白いことを書いていますよ。
顧客からの質問、「赤ワインを温めても、ポリフェノールは無くなりませんか?」
サントリーはこれに答えて、「赤ワインを温めても、ポリフェノールが無くなることはありません。加熱による変化は想定されますが、抗酸化作用自体を失うことはありませんのでご安心ください。」と答えているのです。
これ、半分は、本当で、半分は嘘をついています。
加熱で抗酸化作用を失うのです。
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業界は、こう言う答え方をしますね!
日本語のネット情報を見ると、大学の研究論文でさえ微妙に業界に忖度します。
いわく、ポリフェノールは熱に強い、と言うのです。
確かにポリフェノールは熱処理の後でも、残るのですが、
人々が最も知りたい抗酸化作用は激減するのです。
日本のネット情報は、ポリフェノール量が、あたかも抗酸化能力であるかのような書き方をするのです。
英語でネット情報を見れば、ポリフェノールの抗酸化作用は、熱によって失われていくと、正しく出てきます。
なぜ、日本は業界に忖度するのでしょう?
私は、自分で植物からポリフェノールを抽出して研究しています。
自前でポリフェノールを抽出しながら、米国の論文を参照します。
結論、ポリフェノールは、熱によって最も重要な抗酸化作用を失って行く、です。
ポリフェノール自体は、熱で抗酸化作用を失いながら色々な成分へ変化していきます。
この変化を、分かりやすい身近な例で言うと、
お茶は、焙煎することでお茶の味になります。
コーヒー豆は、焙煎することでコーヒー味になります。
生の葉っぱや種は、青臭いのです。
でも熱処理の結果、抗酸化作用は激減します。
肉を焼くと美味しくなりますが、熱によって成分に変化が起こります。
生肉と焼いた肉では、タンパク質の量は同じですが栄養価が違うのです。
野菜がない極寒の冬のシベリアで、焼いた肉だけ食べていると、人間は死にますから、生肉を食べます。
食材は処理の仕方で、中身の性質と栄養が変化します。
ブドウジュースを長期間保存するとワインになります。
渋柿は渋み成分のタンニンが多いのですが、干し柿にすると甘くなります。
干し柿になってもタンニンの量は変わらないのですが、タンニンが水分で溶け出さないように変化するので、甘みだけを感じるのです。
現代社会は、食品産業の大量生産で、カロリーになる食品を多くの人に提供したという功績があります。
しかし、一方で、失われたものがあります。
それが、抗酸化作用やビタミン類です。
食品の大量供給によって、飢餓は無くなりましたが、
食品から抗酸化作用が無くなった事によって、中年以降の成人に生活習慣病が始まります。
100年前まで、人生50年だったのです。
ですから、食品業界は、大量の食品を供給することで十分だと思います。
しかし、そこに欠けている物は、自分の知恵で補う必要があります。
生活習慣病の原因は、人の暴飲暴食、生活の乱れです。
人の生活習慣の乱れを放置して病気になり、あわてて病院に駆け込んで薬剤をもらっていますね。
薬剤は、身体の栄養じゃありません。
妙なことに、薬剤を飲んで安心している人が多すぎます。
医師は、食品についての知識はありませんし、食生活についてアドバイスする時間もありません。
病院に行っても良いですが、自分の生活習慣は、自分で見直しましょうね。
人間の身体と生命を養っているのは、食品の栄養なんです。
食品は大自然から得た素材でできています。
薬剤は、人間の考えで作った製品です。
生命の元は、大自然から来ています。
自分が食べている食品を見直すと、新鮮な野菜が少ないことに気がつくでしょう。
地産地消の新鮮な野菜があれば、ラッキーです。
中年位で収入が増えるので、飲んだり食ったり、夜更かし、睡眠不足で仕事をする時代があります。
私の友人の医師たちも、収入が良いので大酒飲みは、70代でほとんど死にました。
と言う私も、当然病気しました。
50才から60才代は、脳腫瘍、心不全、高血圧、腰痛、前立腺炎、などを経験しました。
ただ、私の場合は、自分の病気を研究材料にして、自分を治す研究をしました。
その結果、80才になってから無病です。
今は、なぜ老化するのかが研究材料です。
こういう私たち凡人に比べると、
大谷翔平さんはすご〜いですね。
野球のために、全ての無駄を省いているそうです。
夜出歩くこともないし、
酒を飲んでカラオケで夜更かしすることもないのです。
食事も考え抜いた食事をしているそうです。
彼自身が光の存在です。
凡人にとって、重要なことは、
毎日、抗酸化作用がある食品を食べる、
軽い運動をして、筋肉の血流を良くする、
十分な睡眠を取る、
これだけです。
もし、英語が読めるなら、米国の国立衛生研究所にある食品と熱の関係を示した論文がありますから、参考にしてください。その論文の最後に、この論文は、どこかの利益のために書いた物ではない、とわざわざ書かれています。面白いですね。
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC6162770/#:~:text=By%20contrast%2C%20water%20cooking%20has,in%20all%20leafy%20types%20studied.