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80歳爺の昔話、糖尿病とは何?

50年以上も患者を見ていると糖尿病の患者にも多く出会いました。
みんな難しいですね〜!
何が 難しいかと言うと、生活習慣から来ているからです。
患者の全員が、病院に行けば治ると思って通うのですが、延々と長年月薬剤を飲んでいるのに薬の量が増えるばかりなので、ちょいと漢方医を訪ねてみるかとやって来るわけです。
私も、若い時は、本から勉強した漢方薬を処方を使いましたよ。
でも、治った試しがありませんでした。

名古屋大学医学部から糖尿病の研究でサンフランシスコに来ていました。
彼が、教えてくれたのは、血糖値を下げるのはインスリンだけじゃないよ。
大腸菌が出す細胞毒の方が即効性があるのだ、と教えてくれました。
これは、大きなヒントになりました。
血糖値に影響する物は色々ある、と言う事です。

今まで出会った糖尿病患者の中から記憶に残る例を紹介します。
症例1、サンフランシスコには太鼓演奏で全米的に有名な太鼓道場があります。
昔、ハリウッドの映画、ライジングサンで太鼓を叩いて登場した田中誠一さんが主催している音楽グループです。
その田中さんが、緊急電話をかけて来ました。
「大変だ、重症の糖尿病だと言われた、どうしよう?」
パニック状態です。
でも、一休さんじゃないけど、あわてない、あわてない、
田中さん、毎日太鼓を叩いて、猛烈に筋肉を使っている人が糖尿病のはずがない。
「でも、血糖値が250もあるのですよ。今朝、検査に行ってきたばかりです。」
音楽家の中でも、太鼓は体育会系なんです。
ですから、みんな格闘技やキン肉マンのように、よく食べるのです。
田中さんね、昨夜、会食したでしょう。
「しましたよ、焼肉を食いました。美味かった。」
何時ごろ食べたのですか。
「夜の12時から食ったよ。酒も美味かった。」
それで、充分に寝もしないで、朝7時の血液検査に行ったのね。
「そうですけど、それが何か?」
深夜会食して酒も飲んで、寝もしないで、朝血液検査をすれば、血糖値は当然高いですよ。
「でも病院に糖尿病だから、簡単には治らないと言われたよ。」
そういう生活をしていれば、いずれ糖尿病になるでしょうけど、
もう、夜遅くの会食はやめたらどうですか?
太鼓叩いて汗を流せば、血糖値は下がっていますよ。
心配無用です

症例2、ピアノの先生で長い間、糖尿病で薬剤も長年月飲んでいました。
その方が、ある日、庭仕事で怪我をして破傷風に感染しました。
重症化して、抗生物質を5日間点滴して、命を取り留めました。
すると、不思議なことに、持病の糖尿病が完治したのです。
なぜ急に完治したのか誰もわかりませんでした。
名古屋大学の研究者が言っていたように病原菌の毒が血糖値を一気に下がるかもしれませんが、血糖値を下げすぎると失神して死ぬこともあります。
点滴をした病院の医師の意見は、膵臓が機能しなくて糖尿病だった原因は、膵臓が何かの細菌に感染していたのかも知れない、それが抗生物質で消えたのかなと言っていたそうです。
誰も、長年の糖尿病がなぜ治ったか分からないままです。
でも、完治して、めでたし、でした。

症例3、男性で日米で武器を輸出入する防衛庁の出入り業者でした。彼は、商取引のために飲み食いが激しいので、長年月糖尿病でインスリン注射をしていました。
豪傑で、心臓のバイパス手術もしていましたが、70半ばになって、さらにバイパス手術をしなければならなくなりました。しかし、糖尿病なので手術をしにくいのです。そこで、私の相談がありました。
若い頃は、柔道の選手だったので、筋肉があります。そこで、筋肉で糖分を消費するようにBCAA(ロイシン、イソロイシン)と言うアミノ酸を毎食前に飲むように指示しました。
これは、私の期待以上に、血糖値が正常範囲になって、手術ができました。
重症の闘病病になると、何を食べても血糖値が上がるようになるのですが、アミノ酸のロイシンとイソロイシンだけは、血糖値を上げないことが分かっています。
筋肉が充分に発達している人は、このアミノ酸を飲んで、筋肉の成長を刺激すると良いのです。
これは、私の期待以上に効果があったのですが、運動せずに筋肉が発達していない人に効果があるかどうかは、分かりません。

症例4、日本にグレープフルーツを輸出していた業者がいました。彼は、商取引のために夜の会食が多く、糖尿病になり、すでに失明していました。病院の薬剤を飲んでも悪化するばかりで、毎日インスリン注射が必要でした。
何か助けになる方法が無いかと言うので、苦瓜を食べてみるように進めました。その奥さんが、毎日苦瓜一本を料理して、食べさせるとインスリンを打たなくても良い日が出てきました。苦瓜や野菜を食べていると、症状の進行が止まるのです。しかし、美食の習慣はやめられませんでした。
苦瓜は効果がありましたね。
菊芋も良いと言われていますが、菊芋で効果は見られませんでした。
野菜でも、何をどのくらい食べたら良いのかというレポートはないので、使ってみるしかないのです。

症例5、私がハワイでお世話になっている土建屋の社長がいます。私は、彼の土地を借りて実験室を持っているので、お礼にコーヒーから作った抗酸化剤を渡しました。
彼は、素直に毎食前に抗酸化剤を飲んでくれました。
私が作る抗酸化剤は、多分、世界最強だと思います。これは、親友の永田勝太郎博士が驚いていました。
社長には、単に健康に良いからと渡していたのですが、3ヶ月経った頃に、急に「良くなった。」と言い出したのです。
なにがよくなったの?
「血糖値が正常になったのだよ。」
えっあんた糖尿病だったの?
「そう、毎日インスリンを打っていたのだけど、注射しなくて良くなった。」
なんで、そう言う大事なことを言わないのか。言ってくださいよ。
「今は、薬を飲むだけで、血糖値が簡単に下がるようになった。」
この報告には、驚きでした。
私は、強い抗酸化物質が血糖値を下げると知らなかったのです。
確かに。コーヒーの葉には、クロロゲン酸とトリゴネリンという血糖値を正常化すると判明している物質が豊富に含まれていると報告されています。
研究レポートで見ても、どのくらいの量が、どのくらいに時間で効果が出て来るのか、現実に使って見るまでは、使ってみるまで分からないのです。
しかも、コーヒーの葉は、食品です。化学薬品ではありません。
この報告に勇気づけられて、コーヒー抗酸化剤を渡し続けました。
ただし、普通の患者は、寝る前に2カプセル飲むだけなのですが、彼は、4カプセルずつ、寝る前と、朝と、夕食前と1日に12カプセルも飲んだのです。
血糖値が正常になってからは、2個ずつ3回6カプセル飲んでいます。
すると、6ヶ月目に、インスリンはもちろん不要になるだけでなく、すべての薬剤も不要になったのです。
抗酸化剤が糖尿病に顕著に効果があるということが初めて分かりました。。
誰もが彼のように治るのかどうか分かりません。
でも、抗酸化作用を大量に摂取すると効果絶大だと分かったことのです。
そのお陰て、彼は、私を命の恩人だと言って、家賃をタダにしてくれました。

治らなかった例の方が多いです。
運動もしない、筋肉もすくないけど、白いご飯と甘いお菓子は辞められないと言う糖尿病患者が多いのです。生活習慣に深く染みついた食習慣を変えるのは大変なんです。
それに、病院では、カロリー計算して何をどのくらい食べるかの指導をします。
でも、それで効果があった人はいません。なぜなら、年齢の差とか体重の差とか運動量の差とかの個人差が考慮されていません。
老齢でほとんど動かない人なら、炭水化物を食べなくても生きていられます。
筋肉を使う仕事をしている人なら、炭水化物が必要なのは当然です。
そう言う生活環境の差が考慮されなくて、食事のカロリー計算だけしても無駄です。
新鮮な野菜をどんどん食べれば、糖尿病に効果がありますよ。小さな場所があれば、野菜を育てて、新鮮な野菜を食べれば良いのです。

結論として思うことは、糖尿病2型は、食習慣から来る病気だと言うことが重要です。
若い時は、ラーメンに餃子に、チャーハンを合わせて食べても平気ですが、こういう食生活を夜(筋肉の運動量が少なくなる)にやっていると、中年以降、糖尿病になります。
その理由は、中年以降、食物の消化力、内臓機能の疲労、自分に備わっている抗酸化能力が落ちてくる、と言う体質の老化があるからです。
年齢による身体の機能の変化に、食生活が対応できていません。
自分の体質老化を補う食生活をすれば良いのですが、多くの人は、単に病院の薬剤を飲んでいるだけです。

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