新人保育士へのエール〜ランニングから得た人生訓
唯一の趣味と言って良いランニング。今年1月に顔面(鼻骨)骨折をしてしまい2ヶ月半休養しました。
今日やっと、1キロ6分ちょっとのゆっくりペースで恐る恐るジョギングを再開しました。
さて、先日本学でも卒業式が行われ多くの保育者が現場に旅立ちました。
4月からの社会人生活に希望と不安をいっぱい溜め込んで巣立っていったのです。現場の先生方、新人たちをよろしくお願いいたします。
彼女たちにとって、社会人生活はきっと楽なものではないはずです。
子どものかわいらしさ、保護者の労い、先輩の励ましを差し引いても、辛いな、苦しいな、と思うことがあるでしょう。
そこで今回は、私が走りながら考えた人生訓をランニングに例えて記し、新人保育士へのエールとしたいと思います。
追い風は傲慢になる
ランニングをしていると、なんか調子がいいな!自分早いかも!とペースを上げることがあります。しかしそういう時、大抵は追い風のときで風に背中を押されているのです。そこで、設定タイムを短めにしたり、距離を伸ばそうと当初の予定を変えてしまうことがあるのですが、それはエネルギーの消耗と疲労の蓄積につながります。
社会人になると(特に難関を突破し、希望の職種に就くことができた場合)、追い風に気が付かず無理をすることがあります。
実は(本当に恥ずかしいのですが)私もそうでした。
若くて体力もそこそこあり、なんでも頑張れるような気がして、大学院なんかに行ってしまい、結果、エネルギーが枯渇して走れなくなりました。(パニック発作発症初回はこの頃です)
プライドも高く、なんだか自分がいなければこの職場は回らないのでは?という錯覚(本当にひどい錯覚でした)を感じて、それはそれは傲慢だったと思います。ですから今は、順調な時ほど「謙虚に謙遜に」と自分に言い聞かせています。
追い風は感じにくいですが、いろいろ順調に行っている時こそ、しっかり自分を振り返り、謙虚になる姿勢が大事だと思います。
向かい風は成長の糧
一方、走っている時に向かい風は苦しいです。特に同じペースでタイムを刻んでいると、本当に前に進むためのエネルギーを半端なく使います。
でも、向かい風は永遠には続きません。次の日には無風になっていることもあれば、逆に追い風になっていることがあります。
向かい風の苦しい思いは、循環器・呼吸器を強くし、走る体を強くします。
新人保育士は、基本向かい風の中を走ることになるでしょう。
その時、やはり少々の無理をします。疲れを感じます。
しかし、です。その向かい風の時に逃げずに(多少ペースを落としても)前に進むことで必ず人間は強くなります。
成長には少しの負荷が必要だということですね。
苦手なことにもチャレンジしたり、先輩に助けてもらったりしながら少しだけ自分に負荷をかけることで、保育士として強くなり、真に子どもと楽しく向き合える時が来るでしょう。
でも、暴風はだめですよ。ランナーは暴風の時に走りませんから。
暴風だ、と感じたら歩みを止める(つまり休む、立ち止まる)ことも忘れないでくださいね。暴風もいつまでも続きません。そよ風になるばで無理をせずに待ちましょう。
まとめ
保育士としての歩みは決して順風満帆ではないと思います。向かい風もあれば逆風もあり、上り坂もあれば下り坂もあります。
無理は絶対ダメですし、あまりにも険しい道が目の前に迫っている時は遠回りしたり、コースから離脱(退職)する勇気だって必要です。
それは、次のレースに出場するために仕方のないことです。
ランナーは大怪我をしてはその後走ることができません。ですから、時に途中棄権をしたり、コースアウトしたりするのです。
保育士も再起不能になるほど無理をしては行けません。危険だと思ったら、無理せず次のレースに向かうために、エネルギーの余力を残しておきましょう。
あと、最も大事なこと
暑い中走っていると、絶対に必要なのが給水(水分補給)です。
レースに出ていると給水のお水がとても美味しく感じられ、また頑張ろう!という気力が湧くものです。
保育士の皆さんも給水を忘れては行けません。保育士の給水とは自分へのご褒美です。
しっかり自分を甘やかす時間を作り、おいしいものを食べたり、映画を見たりというご褒美を忘れては行けません。
そうでなければ頑張れませんから。
皆さんの現場での活躍を心から祈っています。
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