この世界が全て敵に見えたとき、心を救ってくれた聖書 # 思い出の曲
何を以って思い出の曲とするかはなかなか難しいものがありますね。
音楽を聞き始めたきっかけは相川七瀬の「トラブルメイカー」「恋心」
初めて買ったCDはT.M.Revolution「LEVEL 4」というのは以前語らせていただきました。
最も思い入れのある楽曲 -JILS「聖書」-
私が人生で最も聴いた曲、となると
JILSの聖書という楽曲になります。
一番心に響いた楽曲、と言っても過言ではありません。
……紹介できる動画がないのでせめて歌詞カード部分を。
この曲は「BIBLE E.P.」というCDに収録されおりまして
このCDの少し前に販売された「A VERSE」(FOOL'S MATE専売の方 / のちにBIBLE E.Pを挟むように会場限定盤も発売されたけど。)収録の
詩の朗読Ver(タイトルは「誓書」)と併せて聴きたいところ。
(どっちも入手困難か……苦笑)
JILSは私がV系を知った頃はちょうど前期と後期の狭間で、
JeeJeeTRAPというV系専門番組に舜がFUZZとして出演していたため、
藤田幸也という男を知るのは上京してからでした。
東京で初めてできた友人が初めてライブを見に行くので
一緒に来てくれないかと誘われたのが2002年。
そこがJILS初見だったのですが一発で撃ち抜かれました。
このバンドの楽曲はライブで直接心臓を弾丸で撃ち抜いてくる威力がある……!
次の日にCDを集められるだけ集めてハマっていったある日
専門学生である私は人間不信に陥るほどの裏切りに遭います。
昨日まで仲良かったはずの友人まで巻き込んで敵意を向けられたときには
この世の全てを憎めるほど絶望していたと思います。
(今振り返れば大したことないんですけどね。
ただ人生観を決定づけた出来事と言えるでしょう)
そこで救われたのがこの楽曲。
取り繕う言葉ばかりで 着飾る君が吐き気を誘う
あれからただ代わり映えのない日々 季節が映ることも知らない
傷口に深く突き刺す 耐え難い現実の刃の縁に
映し出す 病む心 呼び起こすあの日の記憶に
問いかけて 問いかけても 消えることのない罪に
追いかけても 取り戻せない 何一つ
すべてを信じていた 何もかもが灰になった
紙切れのように たやすく燃えて
痛みだけを刻んだ この左手に刻んだ 赤い花
思い出す つないだ手 果たされぬ約束
崩れ落ち枯れる花 掬う手は、遠くて
作成者の意図とは一致していないかもしれませんが
ここまで自分の心情と一致した歌詞は他にありません。
そしてそれは当時の記憶ですが
また人生の淵に立ってしまった私を慰めてくれるのも、この歌詩です。
自分が犯した過ちを自覚しているほど、この言葉が突き刺さります。
そうした強烈な共感を引き出されたのと同時に思い入れを増幅させるのは
一つの楽曲としての総合的な演出にあります。
画像を開いてくれた方はお気づきかと思いますが、
この歌詞の部分は歌詞カードの赤い箇所のみをなぞっています。
まるで聖書のように綴られた文章は、
そのまま一つの散文詩として読めるのと同時に
要点として抜粋されているので歌われている部分のみでも成り立ちます。
さらに上述した「誓書」にはこの散文詩を拡げた朗読が収録されていて、
特に2番の歌詩がこれまた耳あたりの強い言葉が鼓膜を震わすのです。
籠の中の鳥は 美しい声で 歌えばいいのに
ため息ばかりで 空気が淀むから ――殺してしまえばいいんだ
この部分が、ヤバい。
語りを聞くのが苦じゃない人に、是非聴いてほしいフレーズとなっております。
ほんとは予算さえクリアすればPVが制作される予定だったと聴いたときは悔しかったですね。
是非その映像を拝みたかった……いつか叶えてほしいことの一つです。
とにかく、藤田幸也の歌詩は、胸を打つ。いや、撃つ。
楽曲もシリアスな曲ばかりで引き締まる。
もちろん今のKαinも大好きでよく聴いていますが
いつぞやのマウントレーニア(THEATER PLEASURE PLEASURE)のライブで
Kαinバージョンの聖書-BIBLE-を聴いたときは崩れ落ちましたね。
席順が悪くて2階席で逆に良かったですよ。
アンケートで「歴代の幸也楽曲で一番好きな曲は?」に「聖書」と書き続けていたのが報われました。笑
いや、だってどうやら人気がない曲だと嘘かホントか言われてましたから。
ライブで演奏される楽曲の6割が未音源化のKαin。
本人の言う言葉を信じて、
ほんとにちゃんと聴ける日が来ることを切に願います。
自分を慰めてくれる詩 -wyse, EAT YOU ALIVE 他-
その他には自分を慰めてくれる楽曲を集めて
「G-disc」と称してプレイリストにしています。
なんで"G-disc"かって? ダジャレです。自慰ディスク。
気分が落ち込んでるときはこれを延々と大音量だったり
もしくはうっすら聞こえるか聞こえない程度で流してます。
これ全部一曲ずつで全部記事にできそうなんだけど
紹介するのに"聖書"同様YouTube上に動画がない曲ばっかりだなぁ。苦笑
歌詞という意味では
wyseもかなりヒット率が高いです。
譲りたくはない想いなんかは、かなりカラオケで熱唱しますね。
すべてのことがわからなくなったよ
誰かを求めたところで
僕のことなんて 誰も気づかなくて
落とした涙の跡を 踏んでゆくだけ
Trustあたりもかなり共感。
だけどどっちも動画がない……
新しめだとEAT YOU ALIVEが怒りの感情に寄り添ってくれます。
あんまりシャウトを多用するバンドは好まないのですが
ここだけは一時期めちゃくちゃ聴いてました。
やっぱり歌詞がいい。
愛なんて均等に行かないもので
いつも天秤揺らし 増やして減らしてって頑張ってる
動物的な本能がいつも邪魔をする
追い込まれてからじゃ未来はもうないと一緒
嫌いなものだけを残して 利己的な感傷に酔う
相見えないさ ずっと
虐待 忘却 それでさえ俺たちの純情
なぜかネット上にある歌詞は間違ってますがこっちがほんと。
シャウト部分が日本語なあたりが激情っぽくてかなり琴線を掻き毟ります。
聴いてるだけだとただの暴れ曲ですが
RD in HOPEもやはり歌詞が日本語なのでかなり揺さぶられる。
Afterword -遠慮がちに話しかけた この距離間あってますか?-
というわけで歌詞重視な自論の上で展開してみました。
前回の記事で書いたとおり私は恋心がわからないんで
邦楽に多いラブソングな歌詞は性に合わなく
V系のほうが共感できることは多いです。
古くから活動を続けてる方々のが特に。
あ……GLAYも多いけど次の機会でいいか。
それでいうと
BUMP OF CHICKENとか凛として時雨あたりも好きな部類ですね。
逆にDEENとか今でもラブソングを生み出せるのがすごいと言うか。
そんなこんなで今日のBGMはこちら↓
今日は都合よく幸也系列がかかってくれるということはありませんでしたね。笑
nowplayingはi.o.soundの「今日よりずっと、明日もきっと」
一聴だとClariSに聴き間違えるかもしれない
ドコのドナタの感情経路というエロゲのソング。
ゲームは正直やったことありませんが
ポップスを極めたストリングスに憂いを帯びた歌声がのる楽曲が好きで
目に入ったら集めるようにしています。
ただJILSとかwyseとか語ったあとだとなんとも薄っぺらいですね。苦笑
いえ、失言でした。こういうのはゲームをやってこそ本領発揮。
きっと内容がわかればしみる歌詞に違いありません。しらんけど。
さて、なんだかフォローして下さる方が急に増えたのですが
フォローできるのが1日10人まで?15人まで?かなんかでできません。
申し訳ありません。
そもそも急に増えた理由がわかりません。1週間継続特典?
なんだかマニアックな趣味と読みづらい文章でお目汚し失礼しますが
末永く見守ってくれると嬉しいです。
フォロバは順次していきますので……
# 思い出の曲