サウナ 51 サウナで意識がなくなった話
タイトルの通りなのですが、サウナで意識がなくなりました。
正確に言うと、サウナから出て外気浴で椅子にしばらく座った後、立ち上がったところで記憶が途切れました。
サウナに行くと、誰もが日常とは異なる環境に気軽に飛び込むことができます。私も、その非日常感を感じるためにたのしく通っています。
今回の記事は私の注意不足から招いたことで、重大な事故にもつながる恐れもあることです。決して面白おかしく伝えることはできないのですが、サウナに通われているみなさんへ、こんなおバカな私から出すぎたこととは思いますが、注意喚起という意味も含めて書いていこうと思います。
不健康ダイエット
当日は前回の記事に書いた通り「16時間断食」を続けている減量期の真っただ中でした。
「16時間断食」のいつものサイクルは、夕飯を7時ころに済ませ、次の日の昼まで何も食べないようにします。これで16時間は間が空きます。しかし、私の場合、食べない時間が長いと次の昼ご飯もあまり食べたくなくなってしまいます。その日も朝ごはんを食べずに、昼ご飯はカロリーメイト2本だけの予定でした。
自転車でサウナへ
朝はパソコンに向かって仕事をしていました。天気も良いのでお昼前から自転車でサウナに行こうと行先を決めました。初めての場所で家からの距離は20km程度です。最近天気の良い休日はいつも自転車で出かけています。だんだん遠いところまで行ける体力もついてきました。往復40kmであれば軽いサイクリング程度に感じられるようになっています。
仕事を終え、準備を整え、出発です。
快調に走っていきます。途中お昼になったのでカロリーメイトにかじりつきます。以前何も食べずに自転車に乗っていると、身体の力が全くでなくなったことがあります。それ以降は背中のカバンの中には食べ物を忍ばせています。カロリーメイトは、ある程度のカロリーもあり栄養もおそらくたくさんあるので、気分的にも元気になったように思います。
目的地へ向かう道は、軽い上り坂が続きます。結構な距離の上り坂です。それでも自転車のギヤを軽くし快調に登っていきます。田舎の家並みと山の緑、夏の気配を感じられる匂いが心地よいです。走っているときは気付いていなかったのですが、この上り坂がじわじわと身体に疲労を溜めていたのです。
1時間もかからず目的地に着きました。山の中の温浴施設です。
血圧
お風呂場へ向かう途中に血圧計がありました。普段は病院以外で測ることはないのですが、腕を入れてボタンを押してみました。ジーッとしばらくした後数値が表示されます。上が96に下が65。血圧計には標準血圧の範囲が表示されているシールが張り付けてありました。覗き込んで見ても標準ではなさそうです。低血圧?なのでしょう。まぁ気にせずサウナへ向かいます。
はじめての浴場へ入って周りを見渡すと、正面のガラス越しに明るい露天風呂が見えます。とても気分が良くなります。
身体を洗い早速外へ出てみます。お爺さんが二人これまでの病気話をしながら露天風呂につかっています。これまでどんな病気をしてきたか。どんな手術を受けてきたか。あと何年生きられるか。などといつもの話題だなぁとたのしく聞いていました。「あぁ、ぼくも何年いきられるのかなぁ」なんてね。
浴場に戻りサウナ室へ向かいます。こじんまりとしたサウナ室ですがとてもきれいに整備されていて、壁や床の木の香りも心地よいです。90℃ちょっとの温度ですが、十分にあたたまり汗もしっかり出ます。8分ほどたった後、水風呂につかり露天風呂のわきの、平べったい岩の上でのんびりします。ちょうど日に当たりポカポカあたたかく気持ち良いです。
サウナ
2回目のサウナに向かいます。今度はすぐに熱く感じ汗も出てきます。6分ほどで外気浴へ向かいます。露天風呂の脇に1脚だけ置いてあるガーデンチェアが空いていました。日の当たる暖かい場所にある快適な椅子に座ることができました。しばらくのんびりしていると、眠ってしまっていたようです。ふと目を覚ますと、少し頭がクラクラする。吐き気もする。でも、1脚だけの椅子をずっと使うわけにもいかないと、すぐに立ち上がって2、3歩歩いたところで意識が途切れました。
気が付いた時に、誰かに声をかけられていました。地面に倒れていたようで見えたのは露天風呂の床の岩だけです。立ち上がって「すいません、ありがとうございます」と言ったような気がします。そのまま浴場へ戻ろうと数歩歩いた後に、また意識がなくなりました。
次に目が覚めた時にも、また誰かに声を掛けられていたようです。今自分はどこで何をしているんだろう?最初はそんな感じでしたが、「そこでしばらく休んで」「人呼んできたから」親切に声をかけていただき、先ほどより意識は戻ってきました。露天風呂の脇の岩に腰かけました。体中に傷みが感じられます。「頭から倒れてたよ。大丈夫?」
「すみません。ありがとうございます」だんだん状況が分かってきました。お店の方も水を持ってきて飲ませていただき、絆創膏も用意できるからと声をかけてもらいました。
足と手と顔に擦り傷と頭にたんこぶが出来ていました。手足の傷は隠れますが顔の傷は丸見えです。風呂場の鏡に顔を映しながら、ケンカ傷の言い訳で2大定番の「階段で転んだ」「風呂で転んだ」のひとつを実際体験してしまった。と、一人で笑っていました。私の場合「風呂で転んだ」をごまかすために「おやじ狩りに会った」とでも言っておこう。
意識不足
この程度の傷ですんだのは幸運でした。意識なく転倒して擦り傷だけですんだのです。私はこれまで大きなけがや病気などは何もしたことがなく、こういったケガや病気に対する意識に欠けた部分があります。今思うと、当たり所が悪ければ。と恐ろしくなります。
今回の事故の原因は、次のようにまとめられます。
食べるものが少ないことからのエネルギー不足
長い上り坂を自転車で登った疲労に気付かなかった
低血圧の体質に対する意識不足
意識をなくすこと(前兆)に対する経験不足
サウナで起こりうるリスクに対しての知識不足
今の自分はそんなに若くないと認めていない
こんな私が言うのも申し訳ないのですが、みなさんお気をつけてサウナを楽しんでください。
私も、体調を整えてまたあのサウナに行こうと思います。
とってもよいサウナでした。
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