死ぬ理由は特にない。 20.7.18
彼を初めて「彼」として認識してテレビで見たのは、『14才の母』というドラマだった。(本格的デビュー作は朝ドラ『あぐり』だったそうだが)
タイトル通り、少女が14才にして妊娠し、出産するまでを描いた、センセーショナルな内容で、もしかしたら、覚えている人も多いかもしれない。
志田未来演じる主人公を妊娠させる“父親”で、同級生を演じたのが、彼である。
澄んだ目と凛とした顔だちがいかにもナイーブそうで、ニュースターの誕生を予感させた。
以来、ドラマや映画の主演を立て続けに務め、若手スター俳優への階段を一気に駆け上っていったのは、誰もが知る所。
それゆえに、今回のニュースを知った誰もが耳を疑っただろう。
「あの人は今」状態ではない。むしろ、第一線で活躍を続け、その当日もドラマの撮影だったという。
「死にたい」と思う気持ちと、実際にそれを行動に起こすのはまったくの別物だ。
僕も時々ついその言葉を口にしてしまうが、まぁ、その程度。
良くも悪くも忘れっぽいので。
彼と比べるのもおこがましいが、僕の半生は、「オハズカシイ」の一言である。
バブル時代に青春を過ごし、いつか誰かが物書きにしてくれるというふわふわとした現実性のない夢を見続けて、何者にもなれないまま、大学を卒業した。
その後は挫折続きの人生。
流されるまま、エロ小説で小銭を稼ぐという、親や親戚には言えない「進路」を選び、ようやくゲイ向け有料サイトで拾っていただいたと思ったら、翌年には更新停止。
しばらくして、BLゲームのシナリオのお仕事を幸運にもいただいたものの、またもメーカー公式サイトが閉鎖。
一人でできる活動として、再び小説を書き、売り始めたものの、これといって……な状況。
さらに、昨年から一般向けにnoteで毎日文章を書き始め、もうすぐ一年になるが、
ご賢察の通り。
そんなこんなで、去年50歳を迎えた。
どうだろう、この人生。なかなかに無様だとは思うが。
でも、死ぬ理由がないので生きている。
と、余裕かましているが、これからもっと歳を取っていき、ふと、「俺の人生って……」と、「夢から醒めた」時どうなるかはわからない。
文章・小説を書く行為は、僕にとって都合の良い「現実逃避」な部分はある。
小説であれば、自分ではない人の(たいてい僕よりは立派な)人生を追体験できる。
ただ、大きな問題として
売れてないということぐらいか。
おそらく(数少ない)読者にとって、僕の文章はあまたある娯楽の中の一つであり、もし、僕が文章をここで書かなくなったとしても、すぐに別の、もっと面白い文章を書かれる人のSNSを見つけるのだろう。
僕が読者の立場でも間違いなくそうする。
でも、僕は、読者のヒマつぶしになる文章を書くのは別に嫌いではない。
だから、こうやって毎日書いている。
無償で。(現在の所)
たぶん、これからも突然不適切な言動をしたり、愚痴や嫉妬を口にするのだろうが、僕や、僕の書く文章は「恥ずかしい見世物」であり、その役割を果たせればそれでいいと思う。
と締めるには50歳はまだ若すぎるので
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