承認欲求半世紀 19.10.15
50歳になった。
誰が?
僕が。
はい、飛田流、本日(10.15)を持って、50歳になりました。
うわぁ……。自分でもびっくり。
これまで、年齢ははっきりとは公表してこなかった。
というのも、重々しさのかけらもない文体なので、
気恥ずかしかったから。
だが、年齢ネタができなかったことと
もうどうでもよくなった
こともあり
50歳になったのを機に公表することにした。
特に誰も興味ないだろうが。
さて、今年50歳になるにあたって始めたのがnote。
理由はここでも書いたように、
カネと承認欲求(スキ・いいね)を満たしつつ
一般向けに一歩踏み出す
であるが
今のところ、
前半の二つは、どちらも満たされているとは言い難い。
おそらく「noteあるある」(投稿者ver.)だと思うのだが、
・暇さえあればダッシュボード(閲覧数がわかる管理画面)を見る
・投稿直後すかさず、スキが付くまで、何度もリロード
・しばらくしてやっとスキが付き、ほっとしつつ付けてくれた人のページを訪れてみると、僕以外の人の記事にも大量にスキを付けている
・スキを付けてくれた人の記事を読むと、最後に「自作の●●を販売しています」と出てくる
というわけで、フォロワー急増・サポートがっぽがっぽどころか、いまだ底辺状態。
noteにおいて、スキが付きやすい、すなわち高い評価を比較的得られやすい
かもしれない
ジャンルの文章とは
こちらのつぶやきで的確にまとめられていると思う。(趣旨と合致しているかは別にして)
僕は
(すぐに)役に立つ、あるいは特殊な体験をテーマにした
前向きな
ある程度ボリュームのある
文章が支持を受けやすいのでは、と考えている。
noteにおける「サクセス(=閲覧数急増)ストーリー」としてわりとよく見かけるのは、
以前は書きたいものばかりを書いていて、スキが付かなかった私。考えを改めた今では一記事に数百のスキをもらうようになりました
無名だった私が、戦略的にnoteに読者を誘導し続けた結果、今では一日で記事に数百のスキを(略)
ほぅ……。
お恥ずかしい話だが、僕はこの年になるまで、
自分が本当は何を書きたいのか
あまり良くわかっていなかった。
かつて成人向け小説を投稿し始めたのも、
具体的にすぐカネになり、頻繁に募集していた
からだ。
そこには、まったく何の主義・主張もない。
だから、もし、同じ金額(賞金)で、どこかの雑誌がエッセイを毎週募集していたとしたら、それを書いていただろう。
というか、実際にエッセイを応募していた時期もあったが、賞金が成人向けほど高くなく、入選頻度も全投稿のうち一回あるかないかだったので、すぐに撤退した。
もう少し露悪的な言い方をすれば、エロ小説であれば、そんなに勉強しなくとも、そこそこ書けて、カネが稼げるのではないか――という計算があった。
幸か不幸か、確かにそこそこ書けてそこそこ入選したため、味をしめた僕は、そのままエロにどっぷりと浸かり、現在に至るまで、同人エロ小説(途中で男女物から男々物? に転向)を書き続けた。
だが、文章・ストーリーの面白さよりもエロが濃いかどうかでシビアなまでに判断される世界において(※1)、僕が書いてきたストーリー中心のものは急激に売れなくなった(※2)。
※1 本当に上手い作家は別格。売れる人はどうやっても売れる
※2 「単に文章力がないのでは」と言った者、後でシャワーを浴びて僕のベッドの中に来なさい
かなり長期に渡って、作品が売れない日々が続き
売れるとか売れないとか、もはやそれ以前に、
評価されたい・エロ以外の部分で勝負したい
という欲求が日に日に強まり、今年の八月、noteを始めることにした。
当初は不定期更新のブログと同様、書きたい時に書こうかな、と思っていたが
書かないと誰にも見られない
ことに気づき、すぐさま毎日更新するスタイルに切り替えている。
ただし、過去の記事をお読みになっていただければおわかりのように、
(すぐに)役に立つ前向きな文章
はほぼ皆無で、その時々の感情のおもむくまま、大半の読者にはあまり興味がないであろう記事を書き連ねている。
特に――と、ここでお名前を出すのも大変失礼だが――
「漫画家・入江喜和先生のサイン会に行くかどうか迷ってるシリーズ」
と題し、延々と数日間に渡って書き続けたのも、その流れから。
ツイッターでは毎日つぶやいているが、そのノリでnoteも毎日書いている。(実際には、前日のツイッター・ブログの全年齢向け部分を転載)
書くも書かないも筆者の気分次第だが、僕の性格上、書かないと本当に書かなくなる。
ブログで言えば、「ペ●ス増大」の広告が出るまで書かない。(※)
※元々アダルト無料ブログなので、一か月以上記事を書かないと、エッチな広告が強制表示される
なら、くだらないことでも毎日書いたほうがいい。
というより、「くだらないことを毎日書きたい」。
そうなのだ。
スキ・いいね・拍手が欲しいとか(欲しいけど)
お金が欲しいとか(欲しいけど)
そういうことではないのだ。
肩の力を抜いた、くだらない文章を書く。
これが本当に僕がしたかったことなのだ。
遊びたい。遊んでる場合なのだ。
note・ツイッター・ブログ、いずれも僕の遊び場。
テキトーでいい加減(良い加減)、それが本来の自分。
半世紀ほど生きてきて、やっと気がついた。
50歳を過ぎてもこの有様。
愚かっぷりは健在。
まっとうに生きている方々、本当に申し訳ありません。
そ れ で も
ここまで来たら、本当に好きなことを書き、本当に好きなことをする。
おそらく60歳になっても70歳になっても、基本は変わらないだろう。
それまで生きていれば
の話だが。
さて、この記事にはいくつスキ・いいね・拍手が付くだろうか。
多分いつもどおりだろうね。
それでは、また明日。