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表面のひび割れ模様が魅力的なダッチブレッド
パン屋さんで購入することはあっても自分で作ったのは今日が初めてでした。表面がひび割れていたら失敗かのように感じるけど、このパンはわざとひび割れるようにパンの生地の上にひび割れの素になる生地を塗って焼き上げています。
帽子形のパンとよばれている「スイートブール」やみんなお馴染みの「メロンパン」もパンの生地とは異なる生地をのせたりして焼き上げています。その違いとダッチブレッドの魅力をまとめました
オランダが発祥のパンで「タイガーブレッド」とも呼ばれています。
表面のひび割れた模様がトラの模様に見えることから、そのように呼ばれるようになったとか。表面のひび割れ模様の正体は・・・パンを作る材料として意外なものでした。
ひび割れ模様の正体
あのひび割れの秘密を作り出しているのが、上新粉。
上新粉は、お米を原料にした米粉のひとつです。名前は上等で新しい粉から由来していて、歯切れのよいモチモチとした食感が特徴です。粉をお湯で練り杵などでついてから蒸して、一口サイズに成形する調理法が一般的です。柏餅や月見団子、ういろう、かるかん等多くの和菓子の材料として使われています。
米粉とは?
上新粉は米粉の一種ですが一般的に「米粉」として流通しているものは、上新粉よりもきめ細かい仕上がりになっています。グルテンフリーのお菓子やホワイトソースなど小麦粉の代用として使われる事が多いんです。
白玉粉とは?
原料はもち米で、冷たくしても固くならないのが特徴で、柔らかくなめらかな食感になります。また白玉粉の水を加えて混ぜて成形しお湯である程度ゆでるのが一般的です。
今回はチーズフィリングを作り、パン生地の中にチーズやベーコンを混ぜたものを入れて焼き上げました。
パンの表面が割れてしまうことは、「失敗」というイメージが強いけどこのパンは別!!!割れるように作るなんて不思議ですよね。どんな塩梅で表面が割れるのか今回は初めて作ったので小ぶりのダッジブレッドに挑戦しました。
パリパリっとした表面の香ばしい食感が楽しめます!
①フワフワのパンの生地をこねる。→②レンジで発酵させて→③一次発酵させている間にチーズのフィリングを作り。→④一次発酵を終えたパン生地のガス抜きをしてベンチタイム。→⑤表面のひびわれの生地を作り。→⑥成形をしたパンにチーズのフィリングを入れて包みしっかりと閉じる。⑤のひび割れの生地と一緒に二次発酵。→⑦二次発酵を終えたパン生地とひび割れの生地をレンジから取り出し、パン生地の表面にひび割れの生地をゴムベラでぬる。→⑧230度にセットしたオーブンを210度に下げて22分焼きました。
ひび割れの生地には、強力粉と上新粉と砂糖と塩とドライイーストとぬるま湯を混ぜたものを一次発酵させてぶくぶくと泡が出てゆるゆるでドロドロの生地を作ります。この作業が表面のひび割れに繋がるとは何とも面白い作業でした。
このゆるゆるでドロドロの生地を塗って焼き上げたら、想像以上にパリパリになりびっくりしたとともに、パリパリの生地の真下にあるふわふわなパンと濃厚なチーズのフィリングがなんとも絶妙なパンになりました。
スイートブールとメロンパン
つばのある帽子形のパン=スイートブール。聞いたことがあったり実際に食べたことがある人も多いでしょう。パン屋さんやコンビニ・スーパーでも見かけるこの人気のパンはクッキー生地をまとった丸くて甘いパンです。
クッキー生地と組み合わせたパンと言えば、スイートブールのほかにメロンパンがありますね。クッキー生地に使う材料(薄力粉・砂糖・バター・卵)は同じですが、スイートブールは4つの材料がほぼ同量なのに対してメロンパンは薄力粉の量が多めなのでクッキー生地でパンを包んで焼き上げます。そのためメロンパンは、カリッとしたクッキー生地とフワフワの生地のコントラストが楽しいパンです。一方のスイートブールは、絞り袋に入れて絞り出しパン生地に塗るようにして絞り出します。
どちらも甘いパンで、パンの上にゆるゆるのクッキー生地を絞り出して焼いたものがスイートブールで、クッキー生地でパンを包んで焼き上げたのがメロンパンで、どろどろでゆるゆるの生地をゴムベラで撫でるように塗って焼いたのがダッチブレッドでした。上新粉を使って表面のひび割れを作りだしていたことにびっくりしました。
今回は、さいころ状に切ったモッツアレラチーズが含まれたプロセスチーズとピザ用チーズとさいころ状に切ったベーコンと胡椒をまぜてレンジであらかじめ加熱したものをパンの中にいれました。
フィリングなしでそのまま食べるのもおいしそうなのと、サンドイッチにしたりクリームを挟んで食べてもいいなぁ~と食べ方も楽しめそうです。
外側がパリパリで、チーズのフィリングと、中がふわふわのパン。
最高で最強の、おいしい~ダッチブレッド。
表面のひび割れ感がかわいい、ダッチブレッド。
はじめてつくってこの出来栄えは、また作りたくなる魔法にかかってしまいました。