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大漁旗はためかせ入港 フジマル佐藤商店 新造船披露し餅まき

 石巻市小渕浜の海産物販売、養殖業の(有)フジマル佐藤商店(佐藤泰智社長)は28日、新たに建造した「第七藤丸」(9.7トン)をお披露目した。小渕浜漁港に大漁旗をなびかせた船が入港し、船上から岸壁に向かって餅をまき、集まった住民らは新船での大漁を願った。【渡邊裕紀】

小渕浜で新造船お披露目 (32)

新造船を祝う餅まきが行われた

 同商店は昭和43年創業。カキやホヤ、ワカメの養殖を手掛けているほか、アナゴ漁なども行っている。東日本大震災で養殖施設や加工設備などに被害を受けたが、段階的に復旧を遂げてきた。

 漁船は約10隻所有し、これまでは中古船を購入してきたが、今回は初めて新造船を進水させた。船は南三陸町の造船会社で造られ、費用は約8千万円。半分は国の補助で賄った。

note用小渕浜で新造船お披露目 (26)

湾内を周回し住民に新船を披露した

 新船の第七藤丸は正午過ぎに小渕浜漁港に入港。無数の大漁旗をなびかせた船が見えると、住民から大きな歓声が沸いた。

 大漁を願うしきたりで湾内を3周した船はその後、着岸。船上からは紅白餅約500個が岸壁に向けてまかれ、浜はにぎやかな空気に包まれた。

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色とりどりの大漁旗がたなびいていた

 佐藤社長は「近年は温暖化の影響で不漁傾向にあるが、これを機に大漁を目指して仕事に励みたい」と意気込んでいた。また、同商店の佐藤秋義会長も「新造船のお披露目はとてもめでたい。これからに期待していきたい」と話していた。第七藤丸は主にアナゴ漁などで運用されるという。


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