なくそうコロナ偏見、差別 青葉中有志が医療者激励 赤十字と市立病院に贈る
新型コロナウイルス感染症に最前線で立ち向かう医療従事者を励ますため、石巻市立青葉中学校(畠山政浩校長)の生徒有志は「シトラスリボンプロジェクトin青葉中」を結成した。感染者への差別や偏見をなくす「シトラスリボン」を制作し、全校生徒の感謝の思いがこもったメッセージカード(手紙)とともに、石巻赤十字病院と石巻市立病院にそれぞれ届けた。寄贈はそれぞれ3、5日に各院であり、代理で同校職員が手渡した。【山口紘史】
広がれシトラスリボンの輪
シトラスリボンプロジェクトは、コロナに立ち向かう医療従事者や感染者への差別、偏見をなくそうと愛媛県から広まった運動。特産のかんきつ類のシトラスをイメージした黄緑色のリボンで、地域が笑顔あふれる暮らしを取り戻せるようにとの思いを込めている。
シトラスリボンを制作する有志生徒たち
同校の生徒会執行部や保健委員会などで構成する有志生徒は、先月中旬に「シトラスリボンプロジェクトin青葉中」を結成。1週間かけてリボン約1200個を作り、医療従事者への感謝の思いを書きつづった手紙も全校生徒から集めた。
手紙には「感染リスクと隣り合わせの中、多くの命を救おうとしている医療関係者の皆さん。共に乗り越えていきましょう」「私たちも感染予防を徹底します」などと、コロナ対策への心構えを改める文面も目立った。
生徒会長の廣野悠人さん(2年)は「カードには、生徒一人一人の思いが込められている。これからも手洗いなど当たり前のことをしっかり行い、感染防止を徹底したい」と話した。
リボンには医療従事者への感謝とコロナ差別解消の思いが込められている
保健委員長の千葉祐揮さん(同)は「リボン制作に多くの生徒が賛同してくれた。感染拡大が止まらず大変だが、皆で協力して対策を講じれば乗り越えられると思う」などと呼び掛けた。
感染防止対策で両病院への寄贈は、生徒に代わって代表の教職員が行った。両院で医療関係者が受け取り、生徒の気遣いに感謝の気持ちを語っていた。
またシトラスリボンは、同校に隣接する介護老人保健施設第二恵仁ホームで働く医療、福祉関係者にも届けるという。
現在、石巻Days(石巻日日新聞)では掲載記事を原則無料で公開しています。正確な情報が、新型コロナウイルス感染拡大への対応に役立ち、地域の皆さんが少しでも早く、日常生活を取り戻していくことを願っております。
最後まで記事をお読みいただき、ありがとうございました。皆様から頂くサポートは、さらなる有益なコンテンツの作成に役立たせていきます。引き続き、石巻日日新聞社のコンテンツをお楽しみください。