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「食材王国みやぎ」推進表彰 大賞にファーム・ソレイユ東北 生産者とつながり茶文化普及

 地産地消やブランド化への取り組みをたたえる令和4年度「食材王国みやぎ」推進優良活動表彰が先日、県庁であった。石巻地方からは和紅茶を扱う(有)ファーム・ソレイユ東北=石巻市旭町=が地産地消部門で、最高賞の大賞を獲得。ブランド化部門では宮城ほや協議会=同市中央=が特別賞に選ばれた。受賞記念販売会もあり、来庁者に広く取り組みをアピールした。

 表彰は県主催。農水産物に恵まれた「食材王国みやぎ」を全国に発信する目的で平成20年から続いている。これまで石巻地方からは道の駅上品の郷(地産地消部門)、石巻専修大学経営学部石原ゼミナール(ブランド化部門)、(株)ヤマナカ(同)が大賞を得ている。

地産地消に取り組む「ファーム・ソレイユ東北」

 ファーム・ソレイユ東北は、石巻市内で生産される茶葉を使った商品開発に励み、平成29年に和紅茶「kitaha(きたは)」を発表。昨年7月には同市桃生町に自社工場を建設するなど、地元の生産者と深くつながりながら茶文化の普及に力を入れている。

 表彰を受け、同東北開発室の日野朱夏室長(30)は「取り組みが評価され、自信につながっている。地元から全国に発信できるよう販路を広げていきたい」と話していた。茶葉の年間収穫量は2トンを見込んでおり、3月からは工場で製造した茶葉の販売も始まる予定だ。

高度な品質管理を評価された「宮城ほや協議会」

 特別賞の宮城ほや協議会も、生産から販売まで品質を厳しく管理する新ブランド「ほやの極み」を昨年5月に発表。温度や水管理といった鮮度低下の要因を徹底的に排除し、生産者が共同で販路拡大の取り組みを推進している。

 同協議会事務局長で水月堂物産(株)=同市流留=の阿部壮達常務も「受賞はブランド作りの弾み。認定を受ける生産者を増やしつつ、高品質なホヤの提供と商品力の強化にまい進する」と語っており、販売実績を重ねて大賞受賞に狙いを定めていた。【渡邊裕紀】




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