子ども視点でお魚レシピ 魚リンピックいしのまき 山下小の嶋村さん優勝
石巻市は27日、児童を対象に魚食文化の普及を目指す「魚リンピックいしのまき」のレシピコンテスト最終審査会を総合福祉会館みなと荘で開いた。書面での一次審査を通過した水産物のレシピ5種類から選考され、山下小5年の嶋村柚さんが考えた「たまごソースのギンザケムニエル」が優勝した。【渡邊裕紀】
市では昭和63年から中学生を対象にした水産物の料理教室などを毎年開いている。今年は新型コロナウイルスの影響で内容を大きく変更し、水産クイズや親子で作るおさかなクッキングのレシピ募集を実施。その結果、計11品が集まり、14日の一次審査で5品に絞られた。
最終審査会は、市水産振興協議会の佐々木茂樹理事(石巻魚市場社長)や市食育推進会議の佐藤清子委員ら4人が審査員を務め、それぞれのレシピを参考に作られた料理を「魚のうまみを生かしているか」「食べやすさ」など食味しながら7項目で採点した。
優勝した「たまごソースのギンザケムニエル」
優勝した嶋村さんは下味を付け、小麦粉をまぶして焼いた魚の切り身に、つぶしたゆで卵とマヨネーズなどで作った卵ソースをかける発想。書面の感想欄には「塩焼きで食べる切り身を別の味で食べたくて作ったら、ムニエルが一番好きになった」と書き込んでいた。
続く準優勝には佐々木怜太さん(住吉小4年)の「サバのスパイシー天ぷら」、3位に亀山実桜さん(二俣小6年)の「ホヤチャーハン」が選ばれた。
食べやすさや魚のうまみなどを審査した
講評した佐々木理事は「どれもおいしいレシピで、天ぷらはお酒のつまみにも合う味付け。これからも多くのレシピを募集し、魚食普及につなげてほしい」と話していた。レシピは今後、市のホームページなどで公開していく。
■以下は最終審査会で審査された料理
▲カレー粉の香りが食欲をそそるサバのスパイシー天ぷら
▲シソやニンニクがホヤとマッチするホヤチャーハン
▲郷土の味「ホヤたまご」をアレンジしたホヤたまごサラダ
▲香ばしさがうれしい鮭マヨホットサンド
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