東野圭吾「怪笑小説」
昔の読書記録ノートの紹介。
東野圭吾「怪笑小説」
初の東野圭吾作品。
本書は、短編集なんだけど、ミステリー作家が書いたとは思えない面白さ。
例えば、「鬱積電車」なんかは、頻繁に電車に乗る私にしてみれば本当に「あるあるっ!」って感じで吹き出してしまった。
赤の他人同士だから、みんな無表情だけど、心の内ではたしかにこんなこと思ってるんだろうなあって思う。
あと、結構気に入ったのが「動物家族」。
主人公の肇少年は、人の顔がどうしても動物に見えてしまう。
設定だけ聞くといかにも笑えるユーモア話に思えるけど、なかなかリアルな人間ドラマが展開されていて、私は肇に同情してしまった。
(過去の読書記録ノートより)
この本を読んだのは、2012年5月7日〜2012年5月11日。
当時、まだまだ現代小説は限られた作家のものしか読んでいなかったので、私としては新たな挑戦のような気持ちで選んだ1冊。
このブラックユーモア集は、「○笑小説」シリーズとして何作か出ている。
とにかく面白かった記憶があるので、また読み返したい。
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