初めて訪れたロフォーテン諸島にて、図らずもレンタカー屋の青年に目的地まで送ってもらえることになり、ありがたい反面、当然ながらちょっと不安な気持ちもあった。 ただ何となく安心できたのは、その青年の佇まいが素朴で自然体だったこと。 日本でもそうだけれど、交通網の乏しい地域では、移動する術の無い人を乗せてあげるのが普通のことなのかもしれない。 以前にも一度、沖縄の離島にて、友だちと2人で宿へ戻ろうと海沿いの道路を歩いていたところ、車で通りがかった地元の人に声をかけられ「そこま
ある夏、私は一人フェリーに乗り込み、ノルウェーのロフォーテン諸島へ向かっていた。 少し前までロフォーテン諸島なんて知らなかった。 確か、本かWEBで美しい風景写真を見て行きたいと思い立ったのだった。その風景が「アナ雪」のモデルになったというのは後から知った。 いずれにしてもそこは北極圏。日本からの道のりはまあまあ長い。 日本からノルウェーは直行便が無いため、カタールのドーハで乗り継いでオスロへ向かう。オスロでもう一便乗り継ぎ、北極圏のボードーという街へ。 おもち
一人旅はいい。 出発当日、一人で飛行機に乗り込み、 離陸した瞬間の開放感といったら。 忙しい毎日、決まった人たちとのコミュニケーション、そんなことからフッと解放されて、身1つになる。 ここから先は、すべて自分で判断し 行きたいところへ行ける。 その道を右に曲がるか左に曲がるかで 違う出来事が待っている。 ちょっとした冒険の連続でもある。 飛行機が離陸してから、寂しいと思ったことは一度も無い。なぜなら旅先では、思わぬ出会いが待っているから。 もちろん、2人やグル