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今すぐ大切な人にふれよう

日本人ってスキンシップが根付いていないんだなあと実感したのは、あの時だ。

役者として英国ロイヤルシェイクスピアカンパニー主催のワークショップに参加したとき。

先生が合図したら、近くの人と最大限に体を密着させるってシアターゲーム。

もう笑っちゃうくらい同性同士でくっついていた。

もちろん自分も( ;∀;)

海外では考えられないらしい。

みんな喜んで異性と密着するって。

イギリス人の先生は同性愛者がこんなに多い国なのかと、カルチャーショックだったと思う笑。

恋人のエチュードをすると欧米では、キスが始まり、セックスになりそうな組も出るんだそうだが、日本ではキスが起こりそうな雰囲気すら感じられない。

そうなんだあー、こんな風に日本文化って自分に染み付いちゃっているのか。

日本人なんだ自分。と初めて自覚した15の夜。


そう、圧倒的にスキンシップが不足している国。


赤ちゃんにはみんな自然とふれるでしょ。

家族が臨終のときにはみんなもれなく手を握ろうとするでしょ。

人生の最初と最後において自然としている。

じいちゃんが危篤になった時にも、やっぱり手を握ったものね。

すごく辛いときに抱きしめられて、ホッとしたことはない?


ダライラマ法王の講演会で、自殺未遂をした女子大生が自分が生きている価値を見いだせないと相談した。

法王は檀上から降りて彼女を抱きしめたんです。

号泣してました、彼女。

言葉では彼女に伝えられないことを法王は瞬時に悟ったのだ。


人生の半ばで失明した男性が言ってた。

「視力を失って嬉しかったことが一つあるんです。高校生になった息子がね、手をつないでくれるんですよ。」

笑顔がとっても印象的でした。


ふれることでしかできないことって確実にある。

ふれることでしか伝わらないことも確実にある。


人生の最初と最後で行っていることが、どうして人生の道なかばではあまり行われないんだろう。

大切な人にふれるのが臨終なんてことがないように。

『ふれる』は最高のコミニケーションです。

家族の中で。

パートナーと。

温もりとともに思い出を刻んでください。














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