小さなSOS
だれか助けてほしい
と、間接的だけれど、直接言われた。
一人しかいない身内がなくなってしまったら自分はどうやって生きていけばいいのか、ただでさえ苦しい家計を自分はどうやったら救えるのか、進学なんてできない自分はどうやったら安定していきていけるのか。
幼くも、自立せざるをえなかった彼女の考えをきもちを、わたしはどこまで汲むことができるのか。
そんなこと考えなくてすんでいる人も多くいるこの世の中。
聞いてしまった限り、助けないわけにもいかない。
その小さく、でも深く繊細な呼び掛けに、私はどう応えられるだろうか。
わかるようで、絶対にわかりえない不安や寂しさにどうやったら寄り添って進んでいけるんだろう。
少しでも明るい方向に糸を紡いでいきたい。
SOSを出してくれたあの子に、わたしは、なにができるだろう。